【崎山勝功】第54回関東サッカーリーグが11日開幕し、同リーグ1部所属のジョイフル本田つくばFCは、ブリオベッカ浦安(千葉県)に後半逆転を許し、2―3で開幕戦勝利を飾れなかった。
開幕戦はつくば市山木のセキショウチャレンジスタジアムで無観客試合により行われた。
つくばは前半13分にDF土遠修平がヘディングシュートを放ち先制。42分に浦安に得点を許し追いつかれたものの、同45分にDF山下宇一がヘディングシュートを決めて、前半を2―1で折り返した。
後半はつくばに疲れが見え、33分同点、40分に逆転を許し、浦安に2―3で敗れた。
小松祐己監督は試合後、「ゲームの結果は非常に残念なものだったが、戦う姿勢は見せてくれたと思う。けが人が多い中で今やれる力を出してくれたと思うので、次に生かしてくれればいいと思う」と語った。
今井渓太主将は「後半は体力的に落ちてきた。落ち着いてつくばのサッカーを展開できれは、もっとチャンスは広がった」と試合を振り返った。
次節は7月19日午後4時にラクスペリアフットボールパーク(栃木市)で、栃木シティFC(栃木県)との無観客試合が行われる。小松監督は「戦力的にも個人の能力も相当高い相手なので、また苦しいゲームになると思うが何とか勝ち点を取れるように頑張りたい」と意気込みを示した。
ホームゲームを動画配信
新型コロナウイルスの影響で、関東サッカーリーグ2020シーズンが「当面の間は無観客試合で実施」の方針を踏まえ、つくばFCでは同シーズン開幕戦を含めたホームゲーム4試合を動画投稿サイト「ユーチューブ」を使って動画配信を実施している。
同FCによると、動画配信は今年からクリーニングチェーン店「クリーニング専科」を運営するユーゴー(本社・小美玉市)がスポンサーとなり実施。無観客試合のためサポーターが「自宅でも応援できるように」とFCの認知度向上が狙い。
現時点では観客を入れての試合運営の見通しは立っていない。開幕戦開催に当たっては、報道関係者と記録カメラマンなど一部関係者しか入場できず、入場の際には検温が行われた。
コロナ禍で予定より大幅に遅れた開幕戦の開催について、小松監督は「こういう状況の中で開幕を迎えられたということに関して、いろんな方々に尽力していただいたので、感謝してゲームに臨んだ」、今井主将は「いろいろ厳しい状況の中、配信画面を通じ試合をお届けできる場を作っていただいたことは感謝します」とそれぞれ感謝の意を示した。
なお、つくばFCレディースが所属する「なでしこチャレンジリーグ」は8月22日から無観客試合で開幕し、つくばFCレディースは同日午前11時から磐田市竜洋スポーツ公園サッカー場で、静岡SSUアスレジーナ(静岡県)と対戦する。