【高橋浩一】男子プロバスケットボールBリーグ2部(B2)の茨城ロボッツ(本拠地・水戸市)は9日、2020-21シーズン新体制発表会見を水戸市内で開いた。チームの指揮を執るヘッドコーチに、攻撃的なバスケを得意とするリチャード・グレスマン氏(42)=米国出身=を迎え、今季はアップテンポスタイルのバスケットボールを目指すことを表明した。新加入選手は5人で、うち外国籍選手は3人。
コロナ禍、昨季は圏内で途中中止
会見で山谷拓志代表は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により3月途中で中止となった昨季について「プレーオフ圏内にいたので大変残念。悔しい思いでシーズンを終えることになった」と振り返り、不本意な形で途中終了となった昨季を乗り越え、今季こそB1昇格を勝ち取る決意を新たにした。
新型コロナの影響が残る環境で迎える新シーズンについては「今もまだ先行きは不透明で、どうなるか分からない中、チームの編成をどうするか大変難しい判断が迫られた」と胸中を明かし、「いかなる状況でも、目の前の一つひとつの試合に勝つことが目標になるし、その結果としてプレーオフに出て優勝することが最終目標であることは揺るがない。一つひとつの勝利にこだわって、最高の成果を出せるよう頑張っていきたい」と抱負を語った。
「B2支配できる」
就任したグレスマンヘッドコーチは、2017-18シーズンから3シーズン、B2の愛媛オレンジバイキングスを指揮し、1シーズン目にB2リーグトップの1試合平均得点を記録した。
「アップテンポのバスケは、見ていて面白いだけでなく、チームのタレントを生かせる。ロボッツはB2を間違いなく支配できると思っている。練習を通し、このスタイルを日々積み重ねていきたい。昇格することが、今年達成しなければならない目標だと思っている」と話した。
新加入選手5人のうち、会見には日本国籍選手2人が出席し抱負を述べた。コメントは以下の通り。
遥天翼(B3東京サンレーヴスから加入、31歳、SF) B1昇格を成し遂げたいし、それを目標に日々の練習に打ち込んでいる。ロボッツはいい選手ばかりそろっている印象。若手もハッスルしていて声も出ていて、仲がいいだけじゃなく競争心をもって切磋琢磨している。アピールポイントは外のシュートと、いろんな情況でアシストやディフェンスなどもできる何でも屋を目指す。
中村功平(B1滋賀レイクスターズから加入、23歳、PG) B1昇格は必ず成し遂げたい。ロボッツにはベテラン選手がたくさんいて、いろいろ学ぶべきところがあると感じている。いろんなことを吸収してコートに立ってB1昇格に貢献したい。3ポイントシュートもアシストも得意、若さを生かして激しくハッスルしてハードにやっていきたい。
開幕は10月の予定。観客の動員については状況を見ながら判断していく。