水曜日, 1月 20, 2021
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《食う寝る宇宙》61 デコポン型のベテルギウス復活

【コラム・玉置晋】2019年の秋、「オリオン座のベテルギウスが減光している、超新星爆発(ちょうしんせいばくはつ)の兆候ではないか?」と話題になっていました(このコラム53参照)。年末になっても減光し続け、元の40%以下の明るさになってしまいました。これは肉眼でもはっきりわかるものでした。

もしも、642光年離れたベテルギウスで超新星爆発が起きたら、「私たちの生存も危ういのではないか?」という議論も起こりました(これに関しては、距離・時間的に、われわれは安全圏にいるという結論に達しています)。

さて、その後どうなったかというと、無事に元の光の強さに戻りました。めでたし、めでたし。ただ、ベテルギウスが星の寿命の末期にあることに変わりはなく、不安定な状態にあります。形状も球体ではなく、果物のデコポンのような異様なものになっております。

とはいえ、星の時間スケールと僕ら人間の時間スケールは全く違っていて、今後、数年から数10年内に爆発が起きるかどうかは、天文学者もわからないようです。

宇宙天気エンタメ

プライベートで所属する宇宙コミュニティーの中に、宇宙ロケットを女の子に模したゲームを開発している方(本業は弁護士さんなんですけどね)がいて、僕もオタク心をくすぐられて応援しています。

ゲームの中で、このベテルギウスの超新星爆発をストーリーに組み込もうという構想もありました。リリースに合わせて、ベテルギウスが爆発してくれれば、とても強力なネタになることを期待しましたが、惜しかった。

では代替案をどうするか? 「宇宙天気防災研究者」の僕としては、宇宙天気推しです。すでに宇宙天気に関連した女の子のキャラクター設定が進んでいるところで、ゴールデンウイークの早朝から「制服が宇宙天気と人間界をつなぐユーザインタフェースになる」とか、このサイトの読者さんの多くには理解し難い議論が行われています。

宇宙天気はすべての人が影響を受ける可能性があるにも関わらず、現状では想像の範囲外にあるため、自分事として受け止めるのは難しいと分析しています。宇宙分野全般に言えることですが、まずは入り口が必要です。解のひとつがエンターテインメントだと、僕のオタク心が囁(ささや)いています。(宇宙天気防災研究者)

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