【山崎実】研究学園都市つくばと県都水戸を直結する高速バス(TMライナー)が、4月1日から増便され、通勤や通学、出張、レジャーなどさらに利便性向上が図られる。
TMライナーは昨年10月から増便が行われ今年3月までは平日が16便(8往復)、土日祝日は8便(4往復)だった。4月から平日に4便(2往復)増やし20便(10往復)となる。
朝夕の時間帯は現在、30人前後が利用している。「今回の増便でつくば-水戸間の通勤・通学、観光など多方面の利便性向上と、都市間連携の相乗効果が期待できる」と県交通政策課。
その裏付けが今回のダイヤ改正で、つくばセンター発では朝6時55分発を新たに増便し、朝6~7時台が2便から3便に増える。水戸駅南口発では午後8時台を増便し、午後5~10時台が3便から4便に増える。
つくば-水戸間の通勤・通学などを意識した改正になっており「交流人口の拡大と、地域全体の活性化につながれば」(同課)と増便の意義を話している。
国内初、化粧室付きバスを導入
運行する関東鉄道(土浦市真鍋、松上英一郎社長)は4月からの増便に合わせ、国内発の化粧室付き60人乗り高速バスを導入し、運行を開始する。従来の40席から客席を48席に増便、補助席を12席配置し、従来車より1.5倍の60席を実現した。化粧室は車両後方に設置されている。
TMライナーと同様、Wi-Fi環境や充電用USBポート利用のほか、バスの現在地が分かるバスロケーションサービスもある。この車両は通勤・通学利用の多い混雑時間帯を中心に運行するという。