火曜日, 5月 26, 2026
ホームスポーツ星野リゾート19日開業 土浦駅ビル セレモニーは実施せず

星野リゾート19日開業 土浦駅ビル セレモニーは実施せず

【鈴木宏子】土浦駅ビル(土浦市有明町)、プレイアトレ土浦3~5階に19日、「星野リゾートBEB5(ベブファイブ)土浦」(宮越俊輔総支配人)が開業する。新型コロナウイルス感染拡大の影響で開業セレモニーやイベントは実施せず静かなオープンとなる。

BEB5土浦は若者をターゲットにしたホテルで、同ブランドの開業は軽井沢に次いで全国で2カ所目。若者の旅行離れが進んでいることを背景に、若者の価値観に合わせた新しい旅のスタイルを提案し、需要掘り起こしにチャレンジするホテルとなる。

ホテルの開業により駅ビルを運営するアトレ(東京都渋谷区)が2017年から取り組んできた「日本最大級のサイクリングリゾート」の形が完成する。

一方、新型コロナウイルスの影響で現在の予約状況は、週末は県内や首都圏から、家族連や自転車愛好者などの予約が入っているものの、ビジネス客を見込んでいた平日は影響が出ているという。

愛車をを部屋に飾ることができるサイクルルーム

自由なスタイルでルーズに

土浦駅改札口と直結し、改札口向かいがホテルの入り口となる。駅ビル全体と統一されたガレージのような雰囲気のデザインで、自転車に乗ったまま入ることができる。

フロントのロビーには、さまざまな形のテーブルが置かれ、ゆったり座れるいすやソファーが40~50席並ぶ。24時間利用できる「TAMARIBA(たまりば)」で、本やテーブルゲーム、大画面のテレビなどが備えられている。カフェも併設されているが、飲食物を持ち込むことも自由だ。照明は時間帯によって変化し、星野リゾートならではの空間が演出される。

若者にとって旅行は、かしこまって遠くに出掛ける旅ではなく、日常の先のちょっとした旅行であるという独自の市場調査を基に、仲間と集まって、それぞれがルーズに、自由なスタイルで滞在できるよう、居心地の良い場を提案する。スタッフは20~30代が多く、窮屈感やストレスを感じさせないよう私服で対応する。

平日はビジネス客が仕事、週末は自転車愛好者が修理などに利用できる4階ワークスペース

客室は90室。自転車で入室できる。1人1泊6000円(2人用、税別)から利用でき、全員が29歳以下のグループの場合、3人1室1万2000円(1人4000円、税別)の特別プランも用意ある。

若者のほか、自転車愛好者や、駅直結の立地条件を生かして平日はビジネス客もターゲットとする。

4階には、静かに仕事ができるワークスペースが設置され、平日はビジネス客がリモートワークをしたり、週末は自転車愛好者が自転車を修理したりできる。

宮越俊輔総支配人=3階フロント前

状況踏まえ改めてイベント

一方、新型コロナウイルス対策として客室のドアノブやエレベーターのボタン、フロントのチェックインタッチパネルなどの消毒を1日数回、徹底して実施し、安心して過ごしてもらえるようにする。

新型コロナウイルスの状況を踏まえ、改めてイベントなどを開催する予定だという。サイクリングを初めて経験する自転車ビギナーの若者に、県や土浦市、プレイアトレ土浦などと一緒に、自転車に触れてもらう機会やサイクリングの楽しみを提案したり、大学のゼミなどとの協働イベントなども検討しているという。

宮越総支配人(45)は「県内の近距離の方にも仲間と集まる場所として気軽に利用していただければ」と語り、「地域を盛り上げることも使命としているので、地域と取り組めることがあればコラボしたい」などと話している。

➡土浦駅ビルの過去記事はこちら

➡NEWSつくばが取材活動を継続するためには皆様のご支援が必要です。NEWSつくばの賛助会員になって活動を支援してください。詳しくはこちら

スポンサー
一誠商事
tlc
sekisho




spot_img

最近のコメント

最新記事

パスカルズ つくばで初コンサート 30日カピオで

おもちゃの楽器やピアニカ、弦楽器などを用いた独特のサウンドで、ユニークな音楽を繰り広げるアコースティック・オーケストラバンド「パスカルズ」が30日、「パスカルズをききながら」と題して、つくば市で初のコンサートを開く。当日は、筑波山麓で知的障害者と共同生活をしながら有機農業や表現活動に取り組む「自然生(じねんじょ)クラブ」(柳瀬敬代表)が「自然生サーカス」と題し前座を務める。 企画したのは、共生社会を目指し県南地域で多様な芸術文化活動を企画・運営する「ウォーミングアップ(warming up)アートプロジェクト」(つくばみらい市)代表の野口修さん(70)だ。野口さんは1979年から2000年までつくば市内天久保でライブハウス「クリエイティブハウス アクアク(AkuAku))」を運営し、ジャズピアニストの山下洋輔さんを始め多くのアーティストが演奏した(23年12月8日付)。パルカルズリーダーのロケット・マツさんとも親交があり、今回、実行委員会をつくってコンサートを企画した。 パスカルズはキーボード奏者のロケット・マツさんを中心に1995年に結成された13人編成のバンド。多様なメンバーが様々な楽器を使い、変幻自在な音楽を繰り広げる。テレビドラマや映画の劇中伴奏音楽も手掛け、自然生クラブも出演した映画「日日(にちにち)芸術」(2024年)の音楽も担当した。同映画のロケでは一昨年、メンバ―がつくば市神郡を訪れ、自然生クラブと共に撮影に臨んだ(24年5月23日付)。 ​メンバーの一人、石川浩司さんは、1990年のヒット曲「さよなら人類」で知られる「たま」のパーカッション奏者で、1年間だけつくば市松代の国家公務員宿舎で暮らした経験があるという。メンバーはほかに、エッセイスト、漫画家、版画家など多彩な顔触れだ。欧州ツアーも行い国際的にも高く評価されている。 野口さんは「パスカルズの音楽は未就学児までも観客に含める。大人は経済や信条で戦争を起こす。子供の視点というのが大事で、パスカルズの音楽を聴いて世界が平和になってくれれば」と話し、「『パスカルズをききながら』というタイトルは、『もし今の世界が失敗だったら、神さま、次はパスカルズをききながら世界をつくってください』という漫画家のしりあがり寿さんの言葉をいただいた。パスカルズの音楽は、そんな思いが満ちてくる」と語る。 パスカルズのリーダー、ロケット・マツさんは「つくば市でコンサートをするのは初めて。僕たちは器楽曲中心のグループ。説明が難しいが、聴いているとなんだか風景が見えてきて、体が気持ちよく揺れて、いろいろな感情が浮かぶ、よくわからないけど聴いてみたくなる、そんな音楽。どうぞいらしてください」と来場を呼び掛ける。(榎田智司) ◆パスカルズコンサート「パスカルズをききながら」は30日(土)午後5時~、つくば市竹園、つくばカピオホールで開催。開演は午後4時30分。入場料は一般前売り4500円(当日5000円)、学生・障害者4000円(当日4500円)、中学生以下前売り2500円。問い合わせは電話090-8580-1288(warming upアートプロジェクト)へ。 ◆翌日の31日(日)午後6時から、同市天久保の「aNTENA」で、パスカルズのメンバー、知久寿焼さんのコンサートが催される。問い合わせは電話090-8580-1288(同)。

神も仏もパーフェクトなんかじゃない《マンガサプリ》7

【コラム・瀬尾梨絵】世紀末を無事に乗り越えたブッダとイエス。大仕事を終えたバカンスとして下界に降り立った2人が、あろうことか東京・立川の古びたアパートで共同生活を始める。漫画界において、これほどまでに想像の斜め上をいく設定は類を見ないだろう。中村光先生による「聖☆おにいさん」(講談社、現在22巻)は、そんな常識外れの導入を読者が「まあ、2人ならそうなるか」と、ごく自然に飲み込んでしまうところから物語が始まる。 この作品の最大の魅力は、神様であるはずの2人が私たちと同じように悩み、笑い、そして時にダメ人間的な側面を露呈するかわいさにある。 ブッダは極度の節約家で、バーゲンセールに命をかける主婦のような一面を持つ。一方のイエスはネットサーフィンが大好きで、家電量販店で舞い上がっては、無駄遣いをしてしまう衝動的な性格。神としての奇跡を発動しつつも、2人の関心事は常に「家計のやりくり」「隣人との付き合い」「はやりの趣味」といった、極めて世俗的でささやか。 本来であれば敬虔(けいけん)な対象であるはずの2人が、Tシャツにジャージ姿で立川の商店街を歩き、お祭りや銭湯を楽しむ姿。そのギャップがもたらす滑稽(こっけい)さは、読み進めるうちに「神様仏様もこんなふうに悩むなら、自分の悩みなんて大したことないかも」という、不思議な安心感へと変化していく。 神様だってこんなにテキトー この作品は、宗教的な教義を説くものではない。しかし、ブッダが他者の痛みに寄り添い、イエスが人類愛を実践しようとする姿は、どれほど不器用であってもそこに確かな「慈しみ」があることを教えてくれる。彼らの言動は、完璧な神様を描くことではなく、むしろ「完璧ではない人間」のいとおしさを浮き彫りにしている。 現在22巻まで刊行されているが、長く付き合えるのもこの作品の醍醐味(だいごみ)。連載が進む中で2人の下町ライフも少しずつ深まり、街の人々や周辺の神々との交流も増えていく。それでも変わらないのは、どんなに小さな日常にもドラマがあり、どんなに些細(ささい)なことでも笑い飛ばせるという、この作品全体を包み込む癒やしの空気感だ。 せわしない日々の合間にこの本を開くと、不思議と肩の力が抜け、「神様だってこんなにテキトーに、かつ一生懸命生きているのだから、人間である私たちが完璧じゃなくても大丈夫」。そんなエールを受け取ったような気分になれる。 もし日々の生活に少し疲れを感じているなら、立川の風呂なし六畳一間の松田ハイツをのぞいてみて欲しい。そこでは、今日も世界を救うはずの2人が今日の夕飯の献立や、安売りの情報を巡って平和な1日を過ごしているはずだ。笑えて、癒やされて、たまに少しだけ神聖な気持ちになれる。これほどまでに心地よい生活リズムが、今の私たちには必要なのかもしれない。(牛肉惣菜店経営)

紀州と奈良の産地にみる伝統と革新《文京町便り》52

【コラム・原田博夫】専修大学社会科学研究所による「紀州と奈良の産地にみる伝統と革新」をテーマとする春季実態調査が2月下旬に2泊3日で行われ、同研究所の研究参与を務めている私も参加した。 醬油醸造と有田みかん 1日目午後は、和歌山県湯浅町で1841(天保12)年から営業している醸造蔵・角長(かどちょう)を訪ね、江戸時代から続く伝統的な醬油醸造製法を見学した。展示館での高齢女性従業員の熱のこもった説明に圧倒されたが、かつての繁栄にもかかわらず、同地では今や1社のみで営業している危機感を感じた。 2日目午前は、有田市で「有田(ありだ)みかんの生産・加工・販売(6次産業)」に取り組んでいる早和(そうわ)果樹園を訪ね、秋武新吾会長のお話をうかがった。全国のみかん生産量が360万トン(1970年代半ば)から60万トンに激減している中、450年の歴史を誇る有田みかんも、愛媛県などからの挑戦もあって、豊作貧乏に苦しんでいた。 秋武会長は1979年、7戸の農家で早和共撰組合を設立、ハウスみかんに取り組んだという。その後、各種の革新的な取り組みにチャレンジし、2000年には法人化した。今や、直営栽培農場10ヘクタールに及び、出荷量(生果500トン、加工1200トン)、売上高16.2億円(2025年6月期)に達している。 こうした順調な事業もあり、ここ10数年、約5名の大学新卒者を採用し、農林水産大臣賞を3回受賞、経済産業省「地域未来牽引企業」にも選定(2018年1月)されたそうだ。創業者の秋武氏(80歳ぐらい?)の沈着な状況判断と前向きな精神、加えて温厚な人柄が魅力的で、6次産業化の成功事例と拝察した。 マフラーや化粧用パフ 2日目午後は、橋本市高野口の妙中パイル織物を訪問した。1947年創業の同社は、同地に相当な規模・棟数の工場を立地しているが、現在稼働しているのはそのごく一部という。 社長(3代目)さんによると、川島織物グループ企業として、自動車・鉄道・バスなどの車両用モケット(ビロード状の織物)を生産していたころは、工場もフル稼働だったが、いまやその用途・商品は消滅し、衣料マフラーや化粧用パフなどへの商品転換を迫られているが、売り上げ規模があまりにも違い過ぎる。 この場合、商品それ自体に瑕疵(かし)があるというより、既存の販路が消滅したことからの業態転換が難しい事例とお見受けした。この日の宿泊ホテルには、高市早苗首相の似顔絵入りタオルが展示されていたが、残念(あるいは当然)ながら在庫は品切れだった。 3日目午前は、世界遺産でもある元興寺と「なら工藝館」を訪ね、「ならまち」をぶらついた。本企画教員(大阪市立大学勤務経験あり)推薦の白玉屋栄壽(えいじゅ)で名物「みむろ最中」を購入し、日本酒発祥の地・奈良の今西清兵衛商店で「春鹿」の利き酒をさせていただいた。 奈良には今西姓が多い 予定の行程はここまでだったが、近鉄奈良駅に向かうべく乗り込んだタクシーで、運転手さんの名前が今西だったことから、話が連想ゲームよろしく展開した。運転手さんの話では、奈良には今西姓は多い。そのわけは、藤原氏の先祖とされる中臣氏やその従者が鹿島神宮をたつとき、「チョット西に行ってくる」と言ったからだ、という眉唾物を披露してくれた。 私が茨城県から来たと言うと、「何かの縁ですね」と返してくれたので、私もイバラキ弁で「いや、どうも」と応じた。お後がよろしいようで…。(専修大学名誉教授)

地元酒販店4代目 都市型醸造所を23日オープン 土浦駅近く

土浦市新治地区の酒販店「佐藤酒店」の4代目、佐藤栄介さん(32)が23日、土浦駅近くのビルに、醸造から販売、体験までを一貫して行う小さな地酒醸造所「土浦醸造」をオープンする。 駅前や市街地などに立地し、醸造工程を見学したり、出来立てを味わうことが出来る都市型醸造所と呼ばれる業態で、地元土浦産のコメ、市特産のレンコン、市の花、桜のウッドチップなど地元の素材を生かして酒造りをする。中心市街地活性化の一役も担いたい意向だ。 佐藤酒店は同市沢辺で1948年に創業。2019年に土浦駅ビル、プレイアトレ土浦に角打ちを楽しめる地酒専門店を出店、23年にイオンモール土浦にこだわりの地酒販売店を出店した。今回、地域密着型の起業や新規事業を支援する総務省の「ローカル10,000プロジェクト」の支援を受け、酒を「売る」から「造る」に挑戦する。市内で唯一の酒類製造者になる。 店舗は土浦駅から徒歩2分のビルの1、2階を利用し、1階に醸造所、2階に試飲スペースなどを設ける。1階の醸造所には500リットルのタンク三つと、製麹室、発酵設備などを設置する。杜氏は、東京・浅草初のクラフト酒醸造所「木花之醸造所」で修行を積んだ、佐藤さんの義姉の青木彩夏さんが務める。 提供するのは、発酵したもろみを濾(こ)さない「どぶろく」や、もろみを絞った「澄み酒」で、一つのタンクから 「どぶろく」と「澄み酒」の2種類をつくる。伝統的な日本酒の醸造技術をベースに、さらに地元特産のレンコンや桜のウッドチップなどを取り入れ、土浦の風景や季節を表現する。また麹(こうじ)を利用したノンアルコールの甘酒なども製造する。 代表の佐藤栄介さんは「自分たちの土地の酒を自分たちの手で造りたいと思い醸造所を造った。この街の未来へ続く酒になれたらうれしい。そして土浦醸造がハブとなり、農業、商業、観光、研究などに関わり、地域貢献できれば。そのためにはまず自分の事業を成功させたい」と意気込みを話す。(榎田智司) ◆23日は、初仕込み酒限定200本を先着順で販売する。どぶくろタイプは720ml税込2970円。澄み酒は720ml税込3300円。見学は2200円で、醸造工程の見学から試飲までを一貫して体験できる。