【鈴木宏子】県内最大の動物専門学校「つくば国際ペット専門学校」(つくば市沼田、東郷治久理事長)が10日、栃木県立栃木農業高校(栃木市、巻島陽一校長)と連携協定を締結した。
同農業高校は昨年4月、学科編成を変更し、動物科学科内に、従来の牛豚など畜産を学ぶ生産動物コースに加えて、犬などのペットについて学ぶ社会動物コースを新設した。学科改編後初の2019年度入試では動物科学科の出願倍率が4.00倍と栃木県内で最高となった。
社会動物コースの新設を前に、同専門学校は18年5月から、犬を伴って教員と生徒が同農業高校に出向き出張講義をしたり、中学生対象の学校見学会でデモンストレーションなどを実施した。さらに19年6月から3カ月間、犬などペットについて教える高校教員を育成するため専門学校に内地留学してもらい、専門学校の教員助手として授業に参加してもらったり、隣接の犬のテーマパーク「つくばわんわんランド」で犬の世話を体験してもらうなど連携の実績を積み上げてきた。
連携協定調印式は同農業高校で催され、同専門学校の高橋仁校長は「当校が培ってきたノウハウを生徒さんたちにお伝えし、勉強する中でさらに興味を持っていただき、自分の進路や目指す職業として考えていただければ一層お役に立てる」などと話した。同農業高校の巻島校長は「生徒たちが巣立っていく時は道の先にあっていただいて、いろいろな場面で交流できれば一番。社会動物などの技術、知識もまだ足りない部分があるので、いろいろな部分でご指導いただき生徒の教育ができれば」などとあいさつした。
協定締結を受けて、同専門学校は引き続き同農業高校で出張講義をしたり、高校生の職場体験を受け入れるなど交流や連携を深める。昨年、愛玩動物看護師法が成立し動物病院などで働く動物看護師が3年以内に国家資格になることから、動物看護師を目指す同専門学校の生徒が牛豚などと接したいときは、同農業高校が資源を提供などする。
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