【相澤冬樹】2020年の幕が開けた。1日未明、土浦市川口の土浦港を出て初日の出クルーズを行ったのはラクスマリーナ社の観光遊覧船、ホワイトアイリス号。ユリカモメ舞い飛ぶ霞ケ浦で初日の出を待った。
初日の出クルーズは約15年続く同社の人気企画。今回は約80人が乗船し、午前6時に出港した。同市大岩田のライトアップされた霞ケ浦総合公園地先の沖合あたりを巡航しながら、朝ぼらけの湖を楽しむ趣向だ。
上空は星空が見えるものの東南の空には低く雲が垂れ込め、スマホで見る気温計は摂氏2度をさした。日の出予定時刻は午前6時50分、船上で振る舞われる豚汁に、温もりを求める行列が出来た。
夜が白みかけると、ユリカモメの群れが現れ、船の周囲を飛び回り始めた。カムチャッカあたりからやってくる冬の渡り鳥だが、年々飛来数が増えているそう。「カモメたちにお年玉をあげましょう」の船上アナウンスで、乗船客による餌付けタイムが始まった。子供たちが大騒ぎになると、大人たちも熱くなり歓声が飛び交う。
ホワイトアイリス号の周辺に、ヨットやら一般のクルーズ船も目立ち始める。なかなか姿を現さなかったお日様が、雲間から日差しを湖面に届けたのは7時10分ごろ。帰港時間が迫っていた。
それでも乗客は大満足。神奈川県川崎市の原田厚子さんは取手市の実家に帰省中、NEWSつくばの記事を見て申し込んだという。「こんな初日の出は初めてだし、カモメさんがすごかった。いい写真もいっぱい撮れた」と喜んでいた。

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