月曜日, 10月 26, 2026
ホームスポーツ【霞ケ浦を遊ぶ】1年越しのリベンジへ 冬の味覚ワカサギ釣り

【霞ケ浦を遊ぶ】1年越しのリベンジへ 冬の味覚ワカサギ釣り

【田中めぐみ】記者は今年1月、土浦港―ラクスマリーナ(土浦市川口)のイベント「手ぶらでワカサギ釣り体験」に参加した。まったくの初心者、それも午前中限定の“腰かけ気分”では、懇切丁寧な指導にもかかわらず釣果はゼロの残念な結果だった。1年越しのリベンジへ、改めて体験イベントを振り返る。

エサの「サシ」にひるむ

2018年の霞ケ浦北浦のワカサギ漁獲量は177トンで全国第4位。ワカサギ漁の最盛期は10月から3月ごろで、寒くなる秋から脂がのってくるが、霞ケ浦では毎年、産卵期の親魚の保護のために春の禁漁期間がある。2020年は1月21日から2月末日まで。採捕禁止期間は産卵後の5月1から7月20日にも設けられている。

体験イベントは春の禁漁期を前にしての開催。旬のワカサギを狙って朝10時、続々とラクスマリーナ事務所前に人が集まってきた。本来ラクスマリーナ内は釣りの禁止区域だが、この日は特別に開放され、大人と小学生の子ども、合わせて25人が参加を予定していた。釣りは全くの初心者でも、道具類はすべて貸してくれるというので安心だ。桜川漁業協同組合の組合長、鈴木清次さんをはじめとする3人の組合員さんとマリーナの職員さん1人が指導についた。

餌をつけてもらう

釣り糸には釣り針が5つ付いており、それぞれの釣り針にピンク色の「サシ」というハエの幼虫をひっかけていく。自分で付けろと言われると少しちゅうちょするが、組合員さんがエサ付けも全部やってくれる。至れり尽くせりだ。

ゆったり時間が流れるだけ

桟橋に行き、いよいよ釣り始め! リールの使い方が分からないでとまどっていると職員さんが丁寧に教えてくれた。「気長な人より気が短い人の方が良く釣れる。気が短い人は釣るために試行錯誤するので釣れやすい。場所を変えるのもいいですよ」と聞き、どんどん場所を変えながらトライしてみることにした。

ほどなくして、近くで釣れたという人が出た。全長12センチほど。銀色の透き通った体がきらきらと美しい。確かにワカサギがいるようだ。「よーし、自分も!」と意気込む。

が、どんなに待っても手応えはない。そろそろとリールを回して引き上げてみるも、エサは付いたままだ。「ワカサギは暗く冷たいところにいる」という組合員さんのアドバイスを聞き、日陰に場所を変えてみた。しかし、やはり何の手ごたえもない。別の桟橋からは「釣れたー!」という女の子の声が聞こえてきた。

長い竿でチャレンジしている隣の男性2人も釣れないようで首をかしげている。

記者のオケラの竿と釣り上げた人のまぶしい魚体(円内)

釣れなくとも水平線と青空を眺めているだけで心地よい。静かで冷たい空気の中、鳥が飛んでいくのを見ながら、釣り糸を垂れる。それだけで心が洗われていくようだ。ゆったりとした時間が流れる。なんとか1匹は釣り上げたい。ワカサギが隠れて居そうなボートと桟橋の間の日陰に場所を移した。

ワカサギヒットか

残り時間20分ほどになったころ、急にぐんっと釣り糸が引っ張られる感覚があった!

「あっ、ちょっと、待って!」

かなり強い力だ。しかし、落ち着いて対応しなければならない。静かに腕に力を込めていると、ふっと糸が緩まった。逃げられてしまったようだ。だが、ワカサギはこれほど強い力だろうか。そろそろとリールを巻いてみると、一番上の餌がない。やはり何かが食いついたのだ!

隣の男性を見ると、こちらの慌てぶりを見ていて互いに苦笑い。その後そのまま同じポイントで続けたが結局午前の釣果はゼロに終わった。姿は見えなかったが、それでも魚と1度は勝負できたという満足感があった。午前中のみの参加だったため、今回はここでタイムアップ。

午前は全く釣れなかった人も多かったが、組合長の鈴木さんによると、前年の同時期はよく釣れたのだという。釣れなかった人にも味わってほしいと、組合員さんたち自らが去年獲れたワカサギの冷凍をてんぷらにしてくれた。揚げたてのあつあつをいただく。

揚げたてのあつあつをいただく

釣れなかったのが悔しく、帰宅して改めてワカサギの釣り方を調べた。エサを生きているように見せるために、動かしたり止めたりしなければならないが、自分のやり方は止める時間が短かったかもしれない。霞ケ浦の暗い水底で餌を狙って隠れすむワカサギに思いを巡らせた。

新年も1月11日に開催

今季、霞ケ浦(西浦)のワカサギは豊漁だそう。県水産試験場内水面支場(行方市)では、餌となるプランクトンが多かったことが原因とみている。大きさは例年よりやや小ぶりだが、痩せすぎているわけではなく味も例年とそん色ないという。

食べ方についても、霞ケ浦北浦水産事務所(土浦市真鍋)が12月、コミュニティーウェブサイト「クックパッド」にワカサギやシラウオ、エビなどを使ったレシピを紹介するページ「霞ケ浦北浦水産事務所のキッチン」を開設した。地元漁師の漁師飯や郷土料理、職員の一押しの料理25品のレシピを公開している。釣る前に食欲で釣られてしまいそう。

ラクスマリーナの「手ぶらでワカサギ釣り体験」は2020年も1月11日に開催される。定員10人、参加料は大人1000円、子ども500円、前日までに予約が必要。詳しくはラクスマリーナ(電話029-822-2437)まで。

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