土曜日, 7月 26, 2025
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中川市長、五頭副市長が退任 土浦市

【鈴木宏子】土浦市長を4期16年務めた中川清市長(74)が21日、任期満了を迎え退任した。2期目から11年間、中川市政を支えた五頭英明副市長(74)も中川市長と共に同日付けで退任した。

同日午後5時15分から、市役所1階ホールで退任セレモニーが催された。中川市長と五頭副市長は女性職員から花束贈呈を受け、約500人の市職員や市民らに拍手で見送られた。

集まった市職員らを前に中川市長は「16年間、皆さんのお陰でつつがなくやってこられた、いろいろ仕事をやってきたつもりなので、これから実が大きくなって花が開く。後の人がしっかりやってくれることに期待したい」と話した。

五頭副市長は「50年間、土浦市に奉職できたのは皆さんのお陰。今土浦市はサイクリングという明るい話題が出ており、この機を逃さず民間の人と力を合わせてサイクリングの街にしていってほしい。一市民としてできることはやっていきたい」などと話した。

拍手が鳴りやまない中、市役所1階ホールに集まった約500人の市職員や市民らと笑顔であいさつを交わす中川清市長(中央)=同

退任セレモニーの後、市役所前のうらら大屋根広場では、駅西口や東口をイルミネーションで飾る「第27回土浦ウインターフェスティバル」の点灯式が催された。中川市長は五頭副市長と共に、最後の公務として点灯式を行い、16年間の公務を終えた。

10日投開票が行われた市長選で、中川市長は5期目を目指したが、新人の安藤真理子氏に敗れた。

市職員出身の五頭副市長は2005年4月に市長公室長から収入役になり、中川市長2期目途中の08年7月から副市長に就任した。来年6月の任期満了を待たず職を辞した。

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視覚障害者の歩行誘導マットなど体験 関彰商事のアスリート社員2選手

車椅子やベビーカーも引っ掛かりなく 関彰商事のアスリート社員でパラリンピック日本代表の山口凌河選手(28)と高橋利恵子選手(27)が23日、大阪のゴム部品メーカーが開発した屋内用 視覚障害者歩行誘導マットなどを、つくば市二の宮の関彰商事つくばオフィスで体験した。高橋選手は「視覚障害者向けの製品がさらに進化していることを知ることができた」などと感想を話した。 2人は視覚に障害があるパラリンピック競技「ゴールボール」の選手で、山口さんは東京パラリンピック日本代表、高橋さんは東京とパリパラリンピック日本代表を務めた。高橋さんは東京パラリンピックで銅メダルを獲得した。体験会には山口選手を応援しているノンフィクション作家の小松成美さんも駆けつけた。 体験した誘導マットはゴム製で表面は平らで柔らかく、車いすやベビーカーなどが行き来しても引っ掛かりなく通行できるのが特徴。視覚障害者は床と誘導マットの材質の質感の違いを足の裏や白杖で感じながら歩くことが出来る。 錦城護謨(きんじょうごむ、大阪府八尾市、太田泰造社長)が開発した。緑内障を患う男性が通院先の病院に、トイレまで点字ブロックを設置してほしいと頼んだ際、医師から、病院内はストレッチャーや点滴スタンド、車椅子などが行き交うので障害になってしまうと言われたことがきっかけという。他の医療・福祉機器の移動の邪魔にならない誘導ブロックとして開発された。両面テープで簡単に設置できる。 ほかに、多目的トイレの床に設置して便座や洗面台まで誘導するトイレ誘導ライン、視覚障害者がかばんに入れて持ち歩き、必要な時に必要な場所に貼る歩行テープが紹介され、それぞれ体験した。 多目的トイレの誘導ラインについて山口選手は「多目的トイレの中は配置がわからず、ほとんど使ったことが無かった。誘導ラインがあれば自分も使えると思う」と話し、高橋選手は「多目的トイレを使う場合は、まずトイレ内を時計回りに一周して確認していた」などと話した。 自分で持ち歩き必要な時に貼る歩行テープについて高橋選手は「歩行テープはいろいろなところで使いたい。例えば新幹線でトイレに行く際、自分の座席の目印に通路の床に貼るなどの使い方ができると思うが、社会の理解も同時に広がっていってくれれば」などと話した。 山口選手と高橋選手は今年2月、靴に装着して目的地を足の振動で案内する視覚障害者向け歩行ナビを体験した(2月25日付)。体験会の様子を発信した関彰商事のSNSを見た錦城護謨から山口選手に自社製品も体験してほしいと連絡があり、錦城護謨は日本ゴールボール協会のオフィシャルサプライヤー、関彰商事は同協会のオフィシャルサポーターを務めている縁から、社会貢献活動の一環として関彰商事が体験会を開いた。(鈴木宏子)