【池田充雄】第74回国民体育大会「いきいき茨城ゆめ国体」のアーチェリー競技が4日、つくば市茎崎運動公園多目的広場で始まり、初日は各種別の予選ラウンドが行われた。本県勢は少年男子団体が1732点を挙げて6位で予選通過し、入賞を確定させた。少年女子団体は12位、成年男子団体は21位、成年女子団体は22位でいずれも予選敗退だった。少年男子は5日、決勝ラウンドに臨み、初戦の準々決勝で大分県(予選3位)と対戦する。
飛田、追い上げも入賞に届かず

少年男子の個人成績は飛田和真(水城高3年)が596点で10位、大坂彰茉(波崎柳川高3年)が570点で26位、上山魁(水城高3年)が566点で28位だった。
台風18号から変わった低気圧のもたらす強風が、選手のコンディションに影響した。「練習場(隣接の野球場)は風のない環境だったが、会場は風の中ですごく難しかった。矢がどれだけそれるかチェックし、風が収まってから射ることを心掛け、慣らしていった」と大坂。「臨機応変に射型を変えながら、風への対応を考えすぎるとかえって外すので、あまり考えず淡々と射った。風が弱まってからは勢いに乗れず、終盤になって安定した」と上山。
チームのエース飛田は、試合開始直後の2エンドは30点台と振るわなかった。檜山敏明監督によると、本人の射型と風が合わなかったそうだ。「第3エンドを射ってからは『合います』との言葉が聞かれ、後はごぼう抜きに成績を上げていった」。だが最初のつけが大きく、個人戦の入賞にたどり着くには難しかった。「あと10点で8位になれたので、悔しさもある」と飛田。

上山は「いい感じに当てられ、明日につながる感覚があった。最初が重要なので全力を尽くしてメダルを勝ち取りたい」、大坂は「行けるところまで、どんどん上を狙っていきたい」、飛田は「明日は自分の打ち方をしっかりして、表彰台を目指して団結して頑張っていきたい」と、口々に決勝ラウンドへの意気込みを語った。
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