水曜日, 4月 22, 2026
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10月の筑波山麓はにぎやか 芸術の秋、味覚の秋を満喫する

【相澤冬樹】さあ10月、筑波山南麓ががぜんにぎやかになる。つくば市の旧筑波町地区(筑波、田井、北条、平沢、小田)は収穫の秋に一段落をつけ、芸術の秋、色づく秋の頃合い。5日からアートセッションつくば2019が開幕するのを皮切りに、歴史催事、秋祭りを経て、11月1日の筑波山神社御座替祭(おざがわりさい)に至る、イベント月間に突入する。

造形作家15人による野外美術展

【アートセッションつくば2019】5日~11月10日、「磁場――地場」をテーマに、平沢官衙遺跡から神郡・臼井地区にかけて、15人の造形作家が屋外に意匠を凝らした作品を展示する野外美術展。同地域では2015年から隔年開催されている。主催は同市とつくば文化振興財団。

今回は、阿片陽介、石井琢郎、岡本敦生、國安孝昌、斎藤敏寿、塩谷良太、柴田美千里、菅田比歩海、鈴木典生、瀬川怜、ゼレナク・シャンドル、中山庄太郎、橋本真之、古井彩夏、本郷芳哉(敬称略、順不同)が出展する。

関連企画として、▽12日午前10時~旧田井小体育館でオリジナルオブジェ制作のワークショップ(参加費500円)▽19日午後0時30分~平沢官衙遺跡で劇団百景社によるドラマリーディング「土神と狐」(原作・宮沢賢治)公演(観覧無料)がある。

▼問い合わせ:029-856-7007(つくば文化振興財団)

万葉の時代のつくばをガイド

【巡回企画展「万葉の時代のつくば」】会期1は12日~12月5日、小田城跡歴史ひろば案内所。『万葉集』には筑波山を詠んだ歌が多く収録されており、関係の深さがうかがえる。万葉の時代のつくばについて、文献資料や発掘調査の成果を紹介する。会期2は12月10日~2月6日、谷田部郷土資料館。

10月26日には平沢官衙遺跡周辺歴史ウオーキング。午前9時、出土文化財管理センター駐車場集合で約4キロのコースを歩く。定員30人で要事前申し込み、応募者多数の場合は抽選。

▼問い合わせ:029-883-111(つくば市教育局文化財課)

熾火の上を裸足で歩く

【柴燈大護摩火渡り修行「小田の火祭り」】19日午前9時から小田城跡歴史ひろば。午前中鷹匠パフォーマンスなどがあり、正午から大護摩を焚(た)き、城跡に残る戦没者を供養。護摩で拝んだ熾火(おきび)の上を裸足で歩き、無病息災や心願成就を願う。

今回は100年ぶりに修復された小田不動尊前立像のお披露目がある。山伏体験もできるそうだ。

▼問い合わせ:小田火祭り実行委員会080-5063-0825(幕内)

コンサートや物産市などの会場となる平沢官衙遺跡歴史ひろば

秋の御座替祭をはさんで

【筑波山麓秋祭り2019】26日から11月4日の6日間(28日~30日を除く)を中心に各種イベントを開催。主催は山麓周辺でコミュニティー活動に取り組む筑波山麓地域づくり団体連絡協議会。

主な行事は、▽酒造特製甘酒と搾りたて新酒の利き酒(26日~会期中6日間、稲葉酒造)▽自然薯クラブ秋の芸術祭&カフェ(同、田井ミュージアム)▽古刹(こさつ)拝観(同、普門寺)▽邸宅拝見(同、矢中の杜)▽平沢官衙秋のミニコンサート(26日午後1時~平沢官衙遺跡歴史ひろば)▽宝篋山夜景観察会(26日午後4時~宝篋山小田休憩所)▽筑波山茶屋古民家休憩所(11月1日~4日、大越邸)▽福来みかんジャムづくり体験/ふくれみかんツアー(同、午前・午後の2回開催「筑波山神社入口」バス停集合、1人500円※登録フォームはこちら)▽筑波山秋季御座替祭(11月1日午後2時30分、6丁目鳥居をお神輿が出発)▽秋の北条市(2日午前10時~北条商店街)▽山麓ジャズセッションフェスティバル(2日正午~古民家北条の家)▽館集落秋祭り(3日午前10時~館児童館)▽神郡米のおにぎり、農産物販売(同、石倉RIZ)▽和布工房はんてん屋・里の冬支度(同、神郡・治左衛門邸)▽ 伝統和菓子「押しもの」限定販売(同、神郡・桜井菓子店)▽秋の里山自転車散歩(同、筑波総合体育館集合)▽宮清大蔵クラシックコンサート「ライナー・キュッヒル」バイオリン演奏会(3日午後1時30分~北条・宮本家住宅、2公演あり全席指定※詳しくはこちら)など。

▼詳細は、筑波山麓秋祭り 2019のホームページ。問い合わせ:029-879-5298(つくば総合インフォメーションセンター)

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学校給食の牛乳に異味 土浦市 6校の12人が体調不良

土浦市教育委員会は21日、市内の小中学校の学校給食で出された牛乳を20日に飲んだ児童、生徒から「いつもと牛乳の風味が違う」など異味の申し出があったと発表した。そのうち6校の児童生徒12人から腹痛など体調不調の訴えがあった。 牛乳は、いばらく乳業(水戸市)が製造したもので、茨城県学校給食会から同市が購入し、市内24の小中学校に計約1万500食分を提供している。 発表によると、市内の全24校で「味がすっぱい」「薄い」「酸味がある」「薬のような臭いがする」など異味の申し出があった。24校は、土浦小、下高津小、東小、大岩田小、真鍋小、都和小、荒川沖小、中村小、土浦二小、上大津東小、神立小、右籾小、都和南小、乙戸小、菅谷小、一中、二中、三中、四中、五中、六中、都和中、新治学園義務教育学校、土浦一藁附属中。 そのうち体調不良の訴えがあった6校の12人は、土浦小が3人、下高津小2人、上大津東小2人、都和南小3人、五中1人、新治学園1人。 20日、各学校が市学校給食センターに報告。土浦保健所や県教育庁保健体育課に連絡した上で、いばらく乳業に対し、原因の調査を依頼している。 市教委は21日から当面の間、給食での牛乳の提供を停止し、児童、生徒には水筒を持参してもらって対応している。 市教委は「関係する児童、生徒、保護者の皆様には大変ご心配をお掛けしましたことをお詫びします」などとしている。

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【ノベル・伊東葎花】 わたしは、前世の記憶を持って生まれた。前世のわたしは、老舗料亭のひとり娘。裕福な家庭に育ったけど、家に縛られ自由はなかった。そしてわたしは恋をした。相手は売れない画家だった。将来を誓い合ったけど、結ばれなかった。身分違いの恋だ。周囲からの猛反対に遭って別れた。 わたしたちは、誓い合った。 「生まれ変わったら、絶対いっしょになろうね」 きっと何度生まれ変わっても、わたしは彼を見つける。だって彼は、運命の人だから。 あれから数十年。わたしは生まれ変わった。今のわたしは、料亭の娘じゃない。親の束縛もない。とても自由なの。彼との出会いを夢見て過ごした。一目見ればわかるはず。だって運命の人だもの。 穏やかな春の日、何かに導かれるように、夕暮れの公園に来た。通りかかったひとりの男が、わたしをじっと見ている。運命を感じた。ああ、この人だと思った。姿は変わっているけれど彼に間違いないと、わたしは感じた。 「わたしがわかる?」 呼びかけてみた。彼が少しずつ近づいてくる。 「ああ、ずっと探していたんだ」 彼は、わたしをぎゅっと抱きしめた。ああ…、やっぱりそうだ。運命の人だ。「僕の家に来る? すぐそこなんだ」 彼が耳元でささやいた。もちろんわたしはうなずいた。 「ほら、見えるだろう。あの赤い屋根の小さな家だよ」 彼が指差す家は、わたしの理想の家だった。いつかあなたが絵に描いた家。赤い屋根のかわいい家で、ふたりで暮らそうと言ったこと、憶えていたのね。うれしい。わたしは目を閉じて、彼に寄り添った。 「これから一緒に暮らそう。きっと君も気に入るよ」 庭には、かわいいお花がたくさん咲いている。ふたりの楽園ね。 彼はドアを開けると、「お~い、帰ったよ」と誰かに声をかけた。家族がいるの? わたし、気に入られるかしら。「おかえり」と顔をのぞかせたのは、若い女だった。 女は、わたしを見るなり目を潤ませた。 「なんてかわいいの」 「公園で見つけたんだ。ピンときた。君が絵に描いていた子にそっくりじゃないか」 「ええ、そうよ。なぜだかずっと夢に出てきたの。きっと運命よ。やっと会えたのね」そう言って、女がわたしを抱きしめた。 ああ、そうか…。彼女のぬくもりに触れたとき、わたしにははっきり分かった。運命の人はこの人だ。 彼が男に生まれ変わるとは限らない。わたしが人間に生まれなかったのと同じだ。 わたしは、いとおしい人の胸に抱かれて目を閉じた。そして「ニャ~」と甘えてみせた。  (作家)

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