土曜日, 3月 28, 2026
ホームスポーツ【高校野球茨城'19】土浦一が逆転勝利 土浦二も初戦突破

【高校野球茨城’19】土浦一が逆転勝利 土浦二も初戦突破

【池田充雄】第101回全国高校野球選手権茨城大会3日目の8日、ノーブルホームスタジアム水戸の第2試合で、土浦一が太田一と対戦し3対2の逆転勝ちを収めた。ひたちなか市民球場の第1試合では土浦二が那珂湊に9対4で競り勝った。

土浦一、8回裏に一挙3点

土浦一は2点ビハインドで迎えた8回裏、長短打4本の固め打ちで一挙3点を奪った。

試合は序盤、投手戦の様相。6回表に太田一が先に2点を挙げて均衡を破った。ここまで土浦一は5回の三塁打1本のみ。7回には単打と四球、失策で無死満塁の絶好機を作るが、拙攻で無得点に終わっていた。

ところが8回、打線は驚くほどの勝負強さを見せた。先頭の2番・藤又俊介が左中間へ二塁打。3番・酒井省吾は右翼フェンス直撃の三塁打。この長打2本でまずは1点。続く4番・佐野翔がファールと選球で粘ると、これが相手の暴投を誘い、走者・酒井がホームを踏んで同点とする。

さらに2死二、三塁の場面で、途中から8番に入っていた高橋脩造が逆転打。「前の打席では、真ん中を打とうとして高めへ伸びてくる相手のストレートに手が出てしまっていた。次は絶対打ってやろうと思い、低めを意識してセンター前へ運んだ」と振り返った。

8回裏無死二塁、酒井が右翼フェンス直撃の適時三塁打を放つ

7回と8回で何が変わったのか。「何も変えた部分はなかった。あせり始めていたことは事実だが、自分たちがやってきたことを信じ、絶対逆転できるから、あせらずに行こうと確認した」と黒田堅仁主将。「これまでも最少失点に抑えながら終盤勝負に持ち込み、逆転で勝ってきた。特に勝負どころでの集中力には自信がある。それを出すことができた」

先発の古宮学樹も、6回を2失点で乗り切ってからは危なげないピッチングで完投勝利。「体力には自信があり、球速も最後の方が上がる」という。こういう信頼できるエースがいることも、終盤勝負に懸けられる理由の一つのようだ。

次戦は12日第2試合、J:COMスタジアム土浦で竜ケ崎一と対戦する。柴沼剛己監督は「このチームらしく野球の楽しさを感じながら、全力で最後まで食らいついていき、見ている方々に元気と感動を与えられるプレーをしたい」と意気込みを語る。

土浦二、粘る那珂湊を突き放す

1回裏、相手の捕逸の間にホームインした葉梨主将

土浦二は、序盤から先行しては追い付かれる展開が続いたが、7回裏に一挙5点を奪って突き放した。6回表に3-3と同点にされ、その裏の攻撃でも盗塁を2度失敗するという、悪い流れを見事に断ち切った。

7回裏1死、9番・中澤恭聡の左越え二塁打に始まり、7人で6安打の固め打ち。「序盤は低めの緩い変化球に崩されていたが、回を重ねるうちに慣れ、引きつけて強い打球を返せるようになった」と、坂本武司監督は分析する。

勝ち越しの2点殊勲打は2番・葉梨琉良主将。1死二、三塁の場面で、高めに浮いたカーブをセンターにはじき返した。「下位がチャンスを作ってくれたので、上が打たなくてはと思った。相手は内野が前へ出て二遊間が空いたので、打ち上げないよう気を付けてライナーで抜いた」

葉梨はこの試合3安打3打点の活躍。初回には足でかき回して先制のホームを踏み、8回にも右前打で1点を追加。「ここへ来て、初めて主将らしいことをチームのためにできた」と、プレッシャーからも解き放たれた様子だ。

初戦のマウンドを守ったのは庄司大翼。立ち上がりがよく、初戦でも落ち着いたピッチングができると見込まれた。6回以降はピンチが続いたが、二つのダブルプレーなど守備にも助けられた。「途中から足がつりかけて球威が落ちたが、あと少しだと思って捨て身で投げていた」と、苦しみながらも完投。

次戦では最速138キロを誇る左腕のエース、堀越優貴が登板予定だ。12日の第1試合、県営球場で水戸啓明と対戦する。「最近は2回戦で強い相手に当たることが多く、ここを突破するのが一つの目標。うちは苦しい中で勝って落ち着けたが、相手は初戦で緊張もある。やってきたことを全て出して食らいついていきたい」と、坂本監督は意気込む。

苦しみながらも完投勝利を挙げた庄司投手

➡NEWSつくばが取材活動を継続するためには皆様のご支援が必要です。NEWSつくばの賛助会員になって活動を支援してください。詳しくはこちら

スポンサー
一誠商事
tlc
sekisho




spot_img

最近のコメント

最新記事

塗装完了、ライトアップ再開 つくばエキスポセンター H2ロケット

40周年、エメラルドグリーンに つくば駅近くの科学館、つくばエキスポセンター(同市吾妻)のシンボルであるH2ロケット実物大模型の全面塗装工事が25日完了し、約4カ月間の工事を経て、一新された姿が披露された。同日夜にはライトアップも再開され、エメラルドグリーンの光が高さ約50メートルのロケットを照らし出した(25年12月11日付)。 今回の全面塗装は2014年以来、11年ぶり。昨年11月25日から足場の組み立て作業が始まった。1990年に同所にH2ロケット模型が設置されて以来、おおむね10年ごとに、基部から先端部分まで全面的に塗り替えが行われてきた。 ライトアップは工事完了に伴い、25日夜から再開された。今年エキスポセンターは、1986年4月の開館から40周年を迎えることから、ライトの色を、ロゴや看板、横断幕などに使用される40周年記念イメージカラーのエメラルドグリーンとした。これまでも、乳がん啓発月間にはピンク、世界糖尿病デーには青など、イベントに合わせてテーマカラーに変えながら常時、ライトアップを行ってきた。 館内では40周年を記念して、来場者用の記念スタンプや、館内限定で利用できる特設オンラインフォトフレームなどが用意されている。 今回の塗り替えについて、エキスポセンターの中原徹館長は「つくばエキスポセンターのH2ロケットの再塗装が無事終了した。つくばのランドマークであるロケットをきれいな姿で皆様に披露できることをうれしく思っている。是非、新品のようになったロケットを見にきていただけたら」と語った。 エキスポセンターは、1985年に開かれた「科学万博つくば’ 85」の第2会場として建てられ、万博閉幕翌年の1986年に科学館として再オープンした。当時、世界最大だったプラネタリウムをはじめ、万博関連資料が展示されているほか、最先端の科学技術をわかりやすく紹介している。 今回、お色直しされるH2ロケットの模型は、初の純国産大型ロケットとして1994年に1号機が打ち上げられた「H2」を模したもので、1989年の横浜博覧会で展示された模型を1990年6月にエキスポセンター屋外展示場に移設した。(柴田大輔)

J:COM茨城が「JCOMマーケティング茨城支社」に 4月から

茨城県南を中心に事業展開するJ:COM茨城(登記名は土浦ケーブルテレビ、本社土浦市真鍋)の名称が4月から「JCOMマーケティング茨城支社」に変わる。親会社JCOM(本社東京千代田区)のグループ組織再編に伴うもので、J:COM茨城は存続会社ジェイコム東京(4月からJCOMマーケティング)の地方部門になる。サービス内容は変わらないという。 土浦ケーブルテレビは1983年、土浦市や地元有力者の出資で設立された。元々は有線によるテレビ番組を提供する会社だったが、現在では、通信ケーブルや光ファイバーケーブルを使い、多チャンネルテレビ、インターネット接続、固定電話サービスのほか、ネット防犯カメラ、太陽光発電パネル設置なども扱う会社になった。 事業拡大の過程で、住友商事が出資するJCOMの傘下に入ったが、登記上の社名は「土浦ケーブルテレビ」を維持してきた。ところが親会社のJCOM(現在はKDDIも折半出資)が大規模な組織再編を実施。全国展開するケーブルテレビ子会社9社のうち、ジェイコム東京が存続会社になり、J:COM茨城など残り8社を吸収合併することになった。 県央にも進出へ J:COM茨城の海老澤孝一社長(4月から支社長)は再編の利点について ①契約者が東京などに引っ越した場合、そのエリアに支社(3月までは系列会社)があれば契約が社内の手続きで済むので、契約者には便利になる ②現在のサービス地域を広げる場合、同じ社内の人事で要員確保が可能になるので、スムーズに事業展開ができる―などを挙げた。 J:COM茨城の現サービ地域は、かすみがうら、つくばみらい、つくば市の一部(茎崎地域など)、阿見町、美浦村、牛久、取手、守谷、常総、石岡、土浦市、利根町、龍ケ崎市。2月末の加入世帯は、ケーブルテレビ5万3000件、インターネット5万900件、固定電話4万5400件、モバイル8638件。 同社は「茨城はケーブル事業者が少なく、県庁所在地に事業者がない唯一の県。すでに事業者が存在する日立、県西、つくばの各エリアには出ないが、今後、県央、県北、鹿行には、他社ケーブルを借りる形で出て行く」(海老澤氏)と話す。特に水戸エリアを重視している。(坂本栄)

友達を定義できるか《土浦一高哲学部「放課後の哲学」》5

【コラム・1年 月山望】 「今日友達がさぁ」 こんなふうに話すとき、「友達」という言葉はどのような人を指すだろうか。本当に親しい人、よく話をする人、果てはただのクラスメートまで。このように、友達という単語にはあまりにも多くの意味がある。 私は昔から、親や先生がクラスメートを友達と同じ意味で使うことに反感を抱いていた。よく話をする人と話さない人、気が合う人と合わない人、クラスメートの中にもいろいろいる。これらの人々をすべて友達とするのは、私には無理がある。 「クラスメートなどというものは、しょせん同じ空間にいるだけの他人であり、友達というに値しない」。そんなふうに考えたこともある。しかし、世の中にはクラスメートは全員友達である、という価値観の人もいる。(おそらくクラスLINEを作るのはこのようなタイプの人間だと、私は思う)。この違いは一体なんだろう。友達とは、いったいどこからいえるのだろうか。 私には、たまにしか会わないが、信じられないほど馬が合う友達がいる。それは一体どういうことなのかを考えてみると、その友達は、会わない時間など気にならないくらいに、気軽に話せる気の合う人だ。だとすると、私にとって友達と言える人の条件は「会わない時間が気にならないくらい、性格の相性が良い人」ということなのだろう。 しかし「クラスメートはみんな友達」という理論の持ち主は、おそらく私と全く異なる価値観で友達を考えているのだと思う。そのような人は、何をもって他者を友達と考えるのだろうか。おそらく「一緒の空間にいる(いた)こと」ではないかと私は考えている。例えば一緒のクラス、一緒の部活などが考えられる。「クラスメートはみんな友達」という理論の持ち主は、同じ空間を共有している(いた)人に、気軽に声を掛けることができるタイプの人たちなのではないか。であれば、クラスメート全員を友達と認識していてもおかしくない。 そこで問題になるのは、感情が一方通行であることだ。相手の意思とは関係なく、自分が友達だと思えればいいという考えだといえる。それは、私が考える友達とは異なるものだ。一方で、私にとっての友達の条件が、クラスの全員に当てはまることもないだろう。私が考える友達の条件も、私だけのものなのかもしれない。 ここで改めて今回のテーマである、友達を定義できるか考えてみよう。ここまで見てきたように、私と他の人の考える友達の条件は、全く異なるものであり、私と私の友達の間ですら、もしかすると異なった認識でいるかもしれない。友達に対する価値観は、それぞれ異なるものであり、あやふやなものだと言える。どこからが友達と言えるのか。そんなものは自分の主観でしか決められないのだ。しかし、だからこそ、私たちは他者と友達になることができるのではないだろうか。定められた友達という型に、他人を、自分を無理やり押し込めるのは、あまりに難しい。なんとなく話しかけてみる、距離を縮めてみる。それは、定義された友達を目指すことよりずっと簡単なことだ。 定める必要などなく、ふと気がついたらそうなっている。友達とはそんなものなのかもしれない。そうなると、友達を定義できるか?に対する私の答えは「定義できない」だ。

市営駐輪場のオンライン申請でシステム障害 つくば市

つくば市は27日、市営駐輪場を月決めなどで利用する定期利用について、今年4月分から新たにオンラインでの申請受付を開始したところ、システム障害が発生し、つながりにくい状態になったと発表した。 市によると、つくば駅周辺で4月から空きが出る9カ所913台分について、15日午前9時から午後6時まで、オンライン申請を受け付けたところ、受付開始直後の午前9時から午後6時まで計9時間にわたり、申請フォームがつながりにくい状態になった。駐輪場を管理する市公園・施設課には「(手続きが)進まない」などの苦情電話が50件ほどかかってきたという。システム障害の発生により市は当日、申請受付時間を午後9時まで延長した。 システム障害により手続きできなかった人が何人いたかは不明だが、障害が発生した午前9時~午後6時までに149件、延長した午後6時~9時までに124件の申請を受け付けた。申請できなかった人に対しては、現地の駐輪場管理事務所で随時受け付けているという。 市デジタル政策課によると、申請受付システムにはもともとアクセスが集中した際に、順番待ちしてもらう仕組みが設計されていたが、アクセスが集中して負荷がかかったことからシステム内部で処理が滞り、後続のアクセスを遮断してしまうという構造上の問題があったという。 申請は、茨城県や県内市町村が共同運用する「いばらき電子申請・届出サービス」を通して、マイナンバーカードを使って申請する仕組み。当日、同サービスを使った市の他の申請や届け出にも影響があったとみられるが、他の利用者から苦情などはなかった。 市営駐輪場の新年度からの定期利用についてはこれまで、つくば駅前の駐輪場管理事務所に並んでもらい、申請を受け付けていたが、例年200~300人が並ぶ状況であることから、今年からオンラインでの申請受付を開始した。 市は、システム提供事業者のNTTデータ関西に対し、不具合の改修と緊急時の体制見直しなど再発防止の徹底を図るよう、強く申し入れたとしている。