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「わたしが障害者じゃなくなる日」 つくばの自立生活センターが読書感想文コンクール

【鈴木宏子】夏休みを前に、つくば市の障害者自立支援団体「つくば自立生活センターほにゃら」(同市天久保、斉藤新吾代表)が、小学校3~6年生を対象に独自の読書感想文コンクールを開催する。課題図書は、NHK・Eテレ「ハートネットTV」などに出演している重度障害者、海老原宏美さんの「わたしが障害者じゃなくなる日―難病で動けなくてもふつうに生きられる世の中のつくりかた」(旬報社、税抜き1500円)。

著者の海老原さんは小中高校、大学と車いすで普通学校に通い、自分から「手伝ってほしい」と周りに話し掛けることで周りを変えていった。課題図書は、海老原さんの子どもの頃からの体験をつづり、子どものころ母親から言われた五つの教え、車いすを押してくれたクラスメートとの思い出、韓国で経験した野宿の旅などが記されている。海老原さんと子どもたちとの対話が各章にあり、海老原さんの体験を通して、障害とは何か、平等とはどういうことか、思いやりと人権との違い、人間の価値とは何かなどを、子どもたちと一緒に考える内容となっている。

コンクールは、ほにゃらと水戸市の「自立生活センターいろは」が共同で開催する。開催を前に両団体は、つくば、水戸、ひたちなか、那珂、龍ケ崎5市の教育委員会に同書を計100冊寄贈している。5市の全小学校の図書室などに置かれる予定だ。100冊の購入費などはクラウドファンディングなどを通して今後集めるという。

著書の海老原さんは斉藤さんの友人でもある。重度障害者の斉藤さんはつくばで、海老原さんは東京・東大和市でそれぞれ障害者の自立を支援する当事者団体を設立した。つくばのほにゃらが2016年に15周年を迎えたときは海老原さんが祝いに駆けつけ講演をしてくれた。

斉藤さん(44)は「障害者権利条約が批准され県障害者権利条例が施行された中、『障害』の定義が変わってきたことを、本を通して子供たちに知ってもらいたい」と話し、「著者の海老原さんは、障害をもっていても、人に手伝ってもらったり工夫しながら生活している。のびのびと生きることが難しくなっている状況の中で、生きるヒントとなり、子どもたちに自分らしく生きていていいんだよということが伝えられたら」と語る。

◆応募締め切りは9月10日。読書感想文の字数は3・4年生が1200字以内、5・6年生は1600字以内。送り先は〒305-0005 つくば市天久保2-12-7 つくば自立生活センターほにゃら。審査委員は、「こんな夜更けにバナナかよ」の作者、渡辺一史さんなど4人務める。問い合わせは電話029-859-0590(ほにゃら)。

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