つくばエクスプレス(TX)総合基地(つくばみらい市筒戸)に、列車の大規模修繕を行う「車体更新場」が完成し、このほど開かれた一般公開イベントで初公開された。
時速約130㎞近くで高速走行し損傷した車両を約1~3カ月かけて大規模修繕したり、新しい部品の交換を行うために新設された。
車両の屋根部分を修繕する2階部分には、作業員の転落を防ぐため幅3m、長さ21mのシャッターが設けられた。横にスライドするシャッターの長さは世界最長で、ギネスブックに認定されているという。
1階部分には、1台当たり重さ約38tにのぼる車両を水平移動するのに使う「トラバーサー」が設置されている。洗浄ブースや集塵ブースも備えられ、普段の車体清掃では取れない汚れを取るという。
来場者らは同更新場の設備などを熱心に見学していた。
一般公開は10月14日の鉄道の日に関連したイベントで、約1万6000人が訪れ、約400tの重さがある12両連結の列車と親子連れ約50人による綱引きなども催された。
同日、常総市水海道高野町、関東鉄道常総線車両基地も一般公開され、双方を結ぶシャトルバスが運行された。(崎山勝功)