【池田充雄】男子プロバスケットボールB2リーグの茨城ロボッツは16、17日、つくば市竹園のつくばカピオアリーナで八王子ビートレインズとの2連戦に臨んだ。16日は68-79で敗戦。だが17日は81-77で勝利した。現在の成績は32勝17敗で東地区2位、首位の群馬クレインサンダースとは4ゲーム差。残り11試合に逆転優勝の願いを懸ける。入場者数は1644人とカピオでの最多記録を更新した。

茨城は17日、前日の敗戦を受けて先発メンバーを入れ替え、長身選手3人が並ぶ「ビッグスリー」の布陣で挑む。だが第1クオーターは守備がうまく機能せず、9-21の大差をつけられる。岩下桂太ヘッドコーチは「相手のラインナップは2人をインサイドに置くバランスの良い形で、一人ひとりが役割を徹底し、個の力もある。守りづらく攻めづらい相手に、序盤は流れを持っていかれたが、そこを立て直せたことは今日一番の収穫だった」と振り返る。
第2クオーターで流れを取り戻せた要因は、チーム全員による守備。リバウンドでは日本人選手もよく跳んでボールを取れるようになり、早い切り替えからシンプルな攻撃を展開できた。またこの時間帯、福澤晃平が3本の3点シュートを決めたことも大きな推進力となった。「とにかく足を動かすこと。普段からやらなくてはいけない当たり前のことだが、それによって相手のマークが外れ、思い切りよくシュートを打つことができた」と福澤選手。

第3クオーター以降はシーソーゲームの展開。相手に水をあけられそうな場面も多々あったが、高橋祐二が気の利いたパス出しとともに、自分でも要所要所で得点を決め、大きなリードを許さなかった。「後半はボールを散らし、みんなが点にからむチームを作れた。ところどころで展開が重くなる場面があったので、自分がアグレッシブに攻めて勢いをもたらそうと意識した」と高橋選手。

小差を追ったまま試合は終盤を迎え、残り時間は約2分半。ここから茨城は眞庭城聖と福澤の2人で、3点シュートを3本連続で決め、逆転および6点のリードを奪うことに成功。この点差を保ったまま試合を終えることができた。
「昨日はストレスがたまる試合になったが、今日見に来てくれた人には、いい試合だったと納得していただけたと思う。観客の中にはBリーグを初めて見る人も、これで最後という人もいるかもしれない。初めての人にはまた見に来たいと、最後の人には来て良かったと思っていただけるような試合をしたい」と、岡村憲司スーパーバイジングコーチはコメントした。
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