【谷島英里子】土浦市内で撮影された写真を見ながら郷土の魅力や思い出を語り合う「しゃべっぺ土浦写真展」が16日、同市大和町の市民ギャラリー(アルカス土浦1階)で始まった。四季折々の自然風景や祭礼などを切り取った約480点を展示している。
主催は市教育委員会と映像ディレクターや元大学教員、学生、市民などでつくる「しゃべっぺ土浦」市民の会。市民ギャラリー開館前の2016~17年度に「人と街をアートでつなぐ」をテーマに市が開いたワークショップを経て企画された。
地域の魅力を再発見することを目的に開催。ギャラリーは通常静かに鑑賞する空間だが、写真を見た人同士で懐かしさや面白さを語り合う楽しさも認めることにした。土浦市内で撮影した珍しいもの、美しいもの、思い出の場所などを中心にホームページやインスタグラムなどから募集した。
展示は撮影地を中学校区ごとに分け、写真1点をA3判で掲示している。霞ケ浦総合公園の風車、祭礼、花火、石仏、霞ケ浦を背景に写したハス田やハクチョウなど土浦ならではの写真。付近の住人にしか知らないであろう天川ショッピングセンターや銅像、鳥居なども並んだ。撮影者のコメントの下に、来場者が見た感想を書けるようにした。
ほかに、ハスの花托(かたく)を写した写真に「懐かしい黒電話の受話器のデザインを発見!もしもし?今からしゃべっぺ!」といったユニークなコメントもあり、来場者の目を引いていた。同市民の会の上杉伸夫さん(79)は「おしゃべりのネタを集めたので、ぜひ見に来てほしい」と呼び掛けている。
会期は3月10日まで(月曜休館)。午前10時から午後6時。入場無料。写真の撮影可能。問い合わせは市民ギャラリー(電話029-846-2950)まで。