木曜日, 8月 20, 2026
ホームつくば住民目線で市長にまちづくり提案 研究学園地区に市民団体発足 つくば

住民目線で市長にまちづくり提案 研究学園地区に市民団体発足 つくば

【橋立多美】人口が急増する一方、交通渋滞や公共施設の不足などの課題を抱える、つくば市の副都心、研究学園葛城地区に、住民目線でまちづくりを提案していこうと、市民団体「新しい街・研究学園地区を住みやすくする会」(室生勝代表)が発足した。

同地区に住む60~80代の有志6人が発起人となって10月に発足した。初会合として商業施設イーアスつくば内のイーアスホールで15日、「市長と語る会」を開催した。

同地区のまちづくりに関心のある住民65人が参加。同会事務局を務める山本進二さんは「研究学園駅周辺の当地区には公立保育園や幼稚園、図書館、保健センターは皆無で公共施設は市役所以外何もない。公共サービスの地域間格差をなくし、全世代が住みやすい街にするために住民たちで議論して市に提案していく」と狙いを説明した。

「市長と語る」で課題になったのは、来春の学園の森義務教育学校の教室不足への懸念、公立幼稚園への送迎バスの運行、TXのガード下に地域コミュニティセンターの設置、谷田部地区区会連合会からの分離、イーアスの横を南北に結ぶ幹線道路の立体交差化など。課題は発起人らが幅広い世代から要望を聞き取ったもので、活発に意見交換が行われた。

五十嵐市長と意見交換をする住民たち=同市研究学園のイーアスホール

五十嵐市長は学園の森義務教育学校の教室不足について「新1年生の増加でプレハブ校舎を増築しないと無理な状況にある。都市計画の失敗。学校を分散すべきだった」と述べた。本庁舎北側に建設中の市庁舎コミュニティ棟(仮称)内の地域交流センターとは別に、TXガード下(現在は駐輪場)にサンダル履きで行けるコミュニティセンターについては「考えていきたい」。

イーアス横の幹線道路。往復4車線の中央部分が立体交差のためのリザーブ用地。写真上部がとりせん前の交差点

また、週末や休日はイーアスの買い物客でスーパーとりせん前の交差点が終日渋滞し、緊急車両が走行できない幹線道路の立体交差化について市長は「県は渋滞対策はしない方向で高架、地下化を問わず造れないと思う。イーアスに集中している状況を変えていくほうが早い」と話した。

発起人の石井勇治さんは「9年前にマンション購入を契約した際に『将来道路が渋滞した時の改善策として立体交差の用地を確保している』と言われた。今も片側2車線の道路の中央にリザーブ用地があり、立体交差を望む住民は多い」とする。

19日には同地区のマンションで、会のメンバーたちが市長と語る会の総括と今後の取り組みについて意見を出し合った。「市長と語る会」で配ったアンケートは参加者の86㌫にあたる56人が回答。回答者の半数を70代以上の高齢者が占めたためか、TXガード下のコミュニティセンター設置への関心度が最も高く、次いで幹線道路の立体交差化、図書館の順だった。また「市長のざっくばらんな話が聞けてよかった」「シルバー層と若者が共存し、暮らしやすい街に」などの意見があった。

今後は文字が薄くなった道路標示の明示や通学路の安全対策など、市が時間とお金をかけずに取り組めることから要望していく計画。山本さんは「半年ごとに会を開いて住民の意見を聞き、建設的な提言につなげたい」としている。

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