木曜日, 3月 23, 2023
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つくば駅前彩る5000個の灯 3年ぶりランタンアート

つくばの冬の風物詩「ランタンアート2022」(つくばセンター地区活性化協議会など主催)が17日、つくばセンター広場などつくば駅周辺で3年ぶりに始まった。公募で参加した市内16校の小中学生が絵などを描いた約5000個のランタンに灯がともり、駅前の通りを温かく彩った。18日まで2日間催される。 同市吾妻のエキスポセンター前から竹園のデイズタウン前までの遊歩道約1.2キロにランタンが配置された。ランタンの装飾カバーには小中学生が、雪だるまやトナカイなど思い思いの絵を描いたり、色画用紙を切り抜いて複雑な模様の切り絵をつくった。 ランタンの温かな灯に浮かび上がる切り絵の作品=つくば駅前ペデストリアンデッキ 17日夕、会場には大勢の家族連れが訪れ、自分の作品を探したり、作品の前で記念写真を撮る姿が見られた。両親と訪れた市立九重小2年の佐野蒼真さん(8)は、冬をテーマに雪だるまとモミの木の絵を描いた。自分の作品が飾られてるのを見て「めっちゃうれしい」と話していた。 会場の一角には、次々と色が変化する81本のペットボトルが置かれ、子供たちの人気を集めていた。LEDの色が変化する「マイクロビット」と呼ばれるプログラミング教材の上に、水が入ったペットボトルを置いて様々な色に光らせた作品で、市内でプログラミングサークルを開催している「コーダー道場つくば」の高松基広さん(58)が、子供たちがプログラミングした作品を初めて展示した。 当初、2020年に参加する予定だったが、コロナで2年遅れの参加となった。高松さんは「3年越しでやっと出来た。来年はもっとたくさんの子供たちとやりたい」と話していた。

つくば駅前一等地のビル買い取った 都市開発の塚田さん【キーパーソン】

研究学園都市つくばのシンボル的な施設といえば音楽公会堂「ノバホール」(つくば市吾妻)。つくば駅前を代表する商業施設といえば「トナリエクレオ」(元 西武百貨店筑波店)。両施設の間にあるオフィスビル(以前は衣料品チェーン、ライトオンの本社兼店舗)を都市開発(本社・つくば市梅園)が取得した。駅前一等地のビルを買い取った狙いは何なのか、塚田純夫社長に聞いた。 以前はライトオンの本社・店舗 ライトオン(現本社・東京都渋谷区)が入っていたビルは、同社が出たあとオフィスになり、現在4~7階には自動車部品大手、オートリブ(本社・スウェーデン)の研究センターが入っている。所有権はマンション開発大手、タカラレーベン(本社・東京都千代田区)に移っていたが、昨年12月、都市開発が取得し、ビルの名前は「T.S BUIL」になった。 塚田さんによると、T.Sは「Tsukuba Station(ツクバ・ステーション)」の頭文字。ところが、「Tsukada Sumio(ツカダ・スミオ)の略ではないかと言う人もいる」と笑う。同ビルは、つくば市のセンター地区を東西に貫く土浦学園線沿いにあり、つくば駅から徒歩3分。格子状の窓と外壁のデザインが印象的で、駅の周辺では気になる建物だ。 「放っておいたらマンションに」

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桜と遠藤周作が教える 日本人の心 《遊民通信》61

【コラム・田口哲郎】前略 東京で桜の開花が宣言され、21日にははや満開。茨城県南の桜も咲き始めましたね。これからがとても楽しみです。毎年、この時期になると街のいたるところで桜が咲きます。満開もすばらしいですが、散りぎわも美しいです。 世の中に たえて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし(この世に桜がなかったならば、春の気分はおだやかだろうに) これは有名な在原業平の歌です。古代から日本人は桜を愛してきました。桜の花の咲き方は日本人の心を表している、なんて言われます。桜を見ながら、何もむずかしく考えなくても湧いてくる素直な感動、これが日本人の心というものなのかな、と思ったりします。 それにしても、日本人の心とはなんでしょうか? それについて深く考えたのは、前回も取り上げました作家の遠藤周作です。

若手社会学者 清水亮さんが紐解く 阿見・土浦「軍都」とその時代 

『「軍都」を生きる 霞ケ浦の生活史1919-1968』(岩波書店)は、社会学者の清水亮さん(31)が地道な資料調査やインタビューを積み重ね、戦前から戦後を描き出した新刊。予科練(海軍飛行予科練習生)につながる海軍航空隊があった阿見、航空隊からの来客で栄えた土浦の人々が、基地や軍人たちとどう関わりながら生活したか、さらに戦後なぜ自衛隊駐屯地を誘致したのかを紐解く。 等身大の人々の目線で歴史研究 土浦市の開業医で作家の佐賀純一さん、阿見町の郷土史家である赤堀好夫さんらが取材し聞き書きした記録や地元紙、常陽新聞の記事などの資料も多数引用され、当時の人々の声を拾い集めた生活史となっている。豊富な写真を交え、日常の中で起きたさまざまな出来事を取り上げながら、「軍都」が抱えていた問題や葛藤についても分析している。 清水さんは「俯瞰(ふかん)する歴史学とは一風違って等身大の人々の目線で、下から見上げる歴史を書きたかった。自分の解釈は出さず、事実を重ねて書いた。戦争は重たくて悲惨なテーマと思っている人、歴史に関心がない人にこそ読んでもらいたい。日常生活の中の等身大の歴史に触れてほしい」と話す。

(仮)のまま30回目の同人誌即売会 26日に土浦市亀城プラザ

同人誌即売会の第30回「亀城祭(仮)」が26日、土浦市中央の亀城プラザで開かれる。漫画やアニメの愛好者たちが集う交流イベントだが、仮称を思わすネーミングのまま、イベントは30回目を迎え、春に萌え(もえ)る。 亀城祭(仮)は漫画やアニメの愛好者たちが、読んだり見たりするのに飽き足らず、創作活動を始め、出来上がった作品を同じ趣味を持つ同士で売り買いする同人誌の即売・交流会。東京ビッグサイトなどを会場に大規模なイベントが開かれているが、地方でも同様に小規模な同人誌即売会が行われており、土浦では亀城祭(仮)がそれにあたる。 主催はコスモグループ。土浦市在住の女性会社員、三条深海さん(ペンネーム)が代表を務める。元々趣味で漫画を描くなどの活動をしていたが、県内で互いの作品を見せ合うなどして交流をする場を作っていきたいと同じ趣味の仲間に声を掛け、同市内で即売会「コミックネット」を開いたのが始まりという。 亀城プラザの大会議室や石岡市民会館を借りて、40小間程度の小規模な同人誌即売会を開催したが、会場が手狭になったため、2007年以降、亀城プラザ1階フロアを借り切る現在のスタイルになり、春と秋の年2回のペースで開催してきた。コロナ禍で20年の春、秋、21年の秋は中止となったが、参加意欲は衰えず、22年の2回の開催をこなし、今春第30回の節目を迎える。 この間ずっとタイトルから(仮)の字を外さずにきた。三条さんは、「イベントとしての発展への期待を込めて、今は(仮)である、という意味でつけている。また亀城祭という地域のお祭りがあるので、それとの区別のため名称を工夫した」そうだ。 イベントの参加者は毎回、延べ200人ぐらい。今回は出展者として50を超すサークルが参加する。1階フロアに約60台の机を並べて売り場とし、出展者の販売物が展示される。創作物は一次制作(自分で創作したオリジナル作品)、二次創作(元々あった作品に自分なりに手を加えたもの)がある。漫画やアニメだけでなく、手作りのアクセサリーや写真集などを扱う売り場もある。

磯崎新さんの思考をめぐる 「作品」つくばセンタービルで追悼シンポジウム

建築家、磯崎新さんの業績を振り返るシンポジウムが19日、つくばセンタービル(つくば市吾妻)のノバホールで開かれた。つくば市民が中心となる「追悼 磯崎新つくば実行委員会」(委員長・鵜沢隆筑波大名誉教授)が主催した。同ビルをはじめ、水戸芸術館などを手掛け、昨年12月に91歳で亡くなった磯崎さんをしのんで、県内外から約350人が訪れた。会場では、磯崎さんの「思考」をめぐってパネリストの白熱した議論が繰り広げられた。 来場者を迎える磯崎新さんの写真=ノバホールロビーに 登壇したのは、磯崎さんのアトリエ勤務を経て、建築分野で多数の受賞経験を持つ法政大学名誉教授の渡辺真理さん、横浜国立大名誉教授の北山恒さん、神奈川大学教授の曽我部昌史さん、2010年ベネチア・ビエンナーレ建築展で金獅子賞を受賞した若手建築家、石上純也さんの4人。登壇者それぞれが磯崎さんとの想い出を振り返ることから始まった。 「広島の廃墟」にルーツ 「ノバホールの入り口の壁と天井のパターンを手がけた」という渡辺さんは、1980年から95年にかけて磯崎新アトリエに勤務し、センタービル建築にも携わった。入社当時、磯崎さんは「街の全てをデザインする意気込みで取り組んでいた」と振り返る。