理事長挨拶

インターネットの普及によって、伝統的なメディア、特に商業ベースの新聞は対応を迫られております。NPO法人「NEWSつくば」は、編集拠点を筑波学院大学に提供していただき、主にネット媒体を使い、つくば市と土浦市の地域ニュースを発信していきます。同時に編集拠点を研究拠点として活用、大学内に学生市民向けのメディアに関する公開講座を開設します。

ビジネスの形を採らない非営利組織がニュースを発信する、編集スタッフは編集の作業だけでなく講座の講師も兼務する、環境に恵まれたキャンパスでこれら両輪を回していく―このNPOの役割と特徴を要約するとこういうことでしょうか。メディアとしてはユニークで実験的な試みといえます。

どうしてこういったモデルを選んだのか。NPO立ち上げに関わったメンバーの思いは、商業ベースの地域紙の苦戦を自ら経験、行政のモニター役でもある地域メディアの衰退は地域社会の衰退にもつながる、ということでした。ローカル紙の廃刊が増えている米国では行政へのチェック機能不在が問題になっています。また、同国ではネットがメディアの主流になっていることはご承知の通りです。

編集と研究の両輪は会費や寄付によってまかなわれます。学園都市つくば、商業都市土浦は市民の問題意識が高いエリアです。可能性に満ちた地域の健全な発展のために、個人の場合は正会員、活動会員、賛助会員としての参加、企業の場合は賛助会員としての寄付をお待ちしております(詳しくは会員募集ページをご覧ください)。メディアOBの方は編集者兼講師として歓迎します。