月曜日, 2月 6, 2023
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金色姫 -検索結果

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《映画探偵団》21 桜川流域の「金色姫伝説」と宇宙人

【コラム・冠木新市】桜川流域に残る「金色姫伝説」を10数年前に知った。アートイベントの題材に最高だと思った。しかし当時、伝説の地元であるつくば市神郡では、紙芝居作りなどの活動中だったので、遠慮することにした。その後の様子を観察していると、いまひとつ盛り上がらない印象を受けた。ある日地元の画家と会話し、私と同じ思いだと分かった。 伝説は、蚕影山(こかげさん)吉祥院桑林寺(そうりんじ)縁起『戒言(かいこ)』に出てくる。天竺仲国(てんじくは今のインド)霖夷(りんい)大王の娘、金色姫は、継母から残酷な仕打ちを受ける。1度目は悪獣のいる獅子吼山へ、2度目は鷹の群がる鷹群山へ、3度目は絶海の孤島で草木も生えない海巌山へと流され、4度目には内裏(だいり)の庭の深い穴へと落とされる。 けれども不思議と金色姫は生き延びる。姫の身を案じた大王は「仏法繁盛の国へ行き衆生(しゅじょう)を済度(さいど)せよ」と、丸木で作られたうつぼ舟に乗せ、海へと送り出す。姫は常陸の国へと流れ着き、権太夫夫婦に助けられる。だが姫は長旅の疲れから病気になり、すぐ亡くなってしまう。その後、権太夫は夢のお告げを聞き、遺体を納めた唐櫃(からびつ)を開けると、姫は小さな蚕と化していた。 これが養蚕発祥の地に残る伝説なのだが、昭和の貸本屋文化で育った私には、これもでかこれでもかと継母の虐待に耐えたインドでの金色姫に興味が湧く。神郡に舞台が移り、姫があっけなく死んでしまうのは尻つぼみではないか。神郡のアピール度が不足気味の伝説だ。しかし、「金色姫伝説」はその後、変容の道をたどる。 伝説はSF映画の世界へ 享和三年(1803)、うつろ舟に乗った髪の長い美女が玉手箱を抱かえて、常陸の海辺に漂着する。これが江戸の瓦版で報道され話題となる。また22年後、読本作家の滝沢馬琴が『兎園小説』で「うつろ舟の蛮女」として紹介する。さらに2年後、馬琴は星福寺(茨城県神栖市)から、蚕神である衣笠明神錦絵の画賛の依頼を受ける(寺の本尊は金色姫)。 錦絵は江戸で人気を呼ぶ。いつしか「金色姫伝説」と「うつろ舟事件」がゆるやかに結びついてくるわけだが、伝説の変容はまだまだ終わらない。平成に入ると、謎の美女が乗ったうつろ舟が球体でUFOの形に似ているところから、美女は地球外から飛来してきたとなる。つまり、金色姫は宇宙人となり、伝説はSF映画の世界へと広がるのだ。 2014年、私は『つくつくつくばの七不思議サイコドン』(ACCS)で、「金色姫伝説」をテーマに映像実験を試みた。若者が縁結びの石を探して、つくばを旅するお話である。 若者は平沢官衙で突然謎の光に包まれ、昭和13年(1938)の満州にタイムスリップする。そこで、筑波小田出身の満州映画協会筆頭理事、根岸寛一と出会う。若者は、根岸から満映の新人スター李香蘭主演で『金色姫伝説』の映画化計画を聞かされる。最終回は、現代に戻った若者が、つくばセンター広場でUFOに乗った金色姫と出会うシーンで終わる。 インドから日本そして宇宙。「金色姫伝説」は桜川文化圏で一番スケールの大きな物語だと思う。サイコドン ハ トコヤンセ。(脚本家) ➡冠木新市さんの過去のコラムはこちら

金色姫がつなぐ日印の糸 著者迎え、つくばで交流の朗読会

【相澤冬樹】つくば市神郡の蚕影(こかげ)神社に伝わる伝説に材をとった土浦市在住の作家、佐賀純一さんの著作「金色姫と蚕の物語」の朗読会が6日、つくば市吉瀬のつくば文化郷で開かれた。日印女子フォーラム、茨城県郷土文化振興財団などが実行委員会をつくっての開催。会場には佐賀さん自身が駆けつけ、金色姫伝説の背景にあった日本とインドの近しさを語るなどした。 金色姫伝説は日本に養蚕が伝わった起源をたどる物語。天竺(インド)で受難にあった金色姫は、海に逃れて常陸国筑波の豊浦に漂着、権太夫という漁師に助けられる。やがて亡くなると、自らの骸(むくろ)をもって桑の葉を食うカイコとなり、糸をつむいで絹をつくるまでを権太夫夫妻に伝授する。姫への感謝から建てられたのが蚕影神社だ。 佐賀さんはこれを翻案し小説化、『筑波山愛ものがたり』(2006年、常陽新聞新社刊)に収めた。日印女子フォーラムの大場多美子代表の朗読で、筑波山はじめ、県内に3カ所残る養蚕にまつわる神社やインドで撮られた写真のスライドショーともども上演された。 ガンディー生誕150周年のSDGs事業 朗読後、大場代表はこの企画がインド独立の父、マハトマ・ガンディー(1869 - 1948年)の生誕150周年にちなむことを強調した。インドでは今日、カシミヤやシルク、ガディなどの織物が各地でさかんに作られているが、英国の植民地時代、圧政で取り上げられた糸車を探しだし、技術を伝えたガンディーの偉業抜きに考えられないそうだ。 これを受け継ぐ形で同フォーラムは、生活困窮者や女性の自立のためにハンドメイドの生地づくり事業を支援している。「糸をつむぎ織り上げることを通じて、SDGs(持続可能な開発目標)達成をめざしている」といい、金色姫を縁につくばでの展開も考えている。同事業で日印をつなぐ活動をしているIRAKOI(イラコイ)社代表のシウリ・ロイさんが、現地で織られたさまざまな素材を持ち込んで紹介した。 催事の締めくくりで佐賀さんは「日本とインドの間には今、すごい距離感があるが、空海の時代までさかのぼると、インドはもっと身近で、当時の仏教にも濃密な影響を残していた。か細い糸をたぐって、本当は近くにあるインドを見つけ出したい」と語った。

つくばシルクロード 《映画探偵団》60

【コラム・冠木新市】映画史に燦然(さんぜん)と輝く『マッドマックス』シリーズ。来年には、第5作『マッドマックス ザ・ウエイストランド』が公開される。 第1作『マッドマックス』(1979)はオ一ストラリア映画として低予算で製作され、世界中で大ヒットした。その当時、私はポスターのイラストがチ一プだったため、警官と暴走族が争う、ただのカ一アクション映画かと思い見なかった。 ところが、第2作『マッドマックス2』(1981)を見て仰天する。核戦争後の石油不足の近未来が舞台で、元警官マックスと暴走族ヒューマンガス一味とのガソリンをめぐる戦いが斬新に描かれていたからだ。近未来なのに古代神話を思わせる不思議な作りで、なぜか懐かしい思いにとらわれた。この感じはどこかで体験したことがある。それが映画PR用の新聞記事で謎が解けた。 映画プロデューサー・ケネディ、脚本家・ヘイズ、悪役を演じたウェルズが子ども時代に夢中になった日本のテレビ番組があった。タイトルは『SAMURAI』。1960年代に、日本の少年たちに忍者ブー厶を起こしたテレビ時代劇『隠密剣士』である。公儀隠密・秋草新太郎と忍者との戦い。『マッドマックス』には忍者の要素が入っていたわけだ( 監督ジョ一ジ・ミラーは無声映画バスター・キートン作品をイメージ) 。 第3作『マッドマックス サンダードーム』(1985)では、マックスが、女ボスの支配する物々交換バ一タータウンと伝説の救世主を待ちこがれる少年少女たちの世界に巻き込まれる。映画はどんどん昔の文化へと戻っていく。

つくばシルクロード 《映画探偵団》60

【コラム・冠木新市】映画史に燦然(さんぜん)と輝く『マッドマックス』シリーズ。来年には、第5作『マッドマックス ザ・ウエイストランド』が公開される。 第1作『マッドマックス』(1979)はオ一ストラリア映画として低予算で製作され、世界中で大ヒットした。その当時、私はポスターのイラストがチ一プだったため、警官と暴走族が争う、ただのカ一アクション映画かと思い見なかった。 ところが、第2作『マッドマックス2』(1981)を見て仰天する。核戦争後の石油不足の近未来が舞台で、元警官マックスと暴走族ヒューマンガス一味とのガソリンをめぐる戦いが斬新に描かれていたからだ。近未来なのに古代神話を思わせる不思議な作りで、なぜか懐かしい思いにとらわれた。この感じはどこかで体験したことがある。それが映画PR用の新聞記事で謎が解けた。 映画プロデューサー・ケネディ、脚本家・ヘイズ、悪役を演じたウェルズが子ども時代に夢中になった日本のテレビ番組があった。タイトルは『SAMURAI』。1960年代に、日本の少年たちに忍者ブー厶を起こしたテレビ時代劇『隠密剣士』である。公儀隠密・秋草新太郎と忍者との戦い。『マッドマックス』には忍者の要素が入っていたわけだ( 監督ジョ一ジ・ミラーは無声映画バスター・キートン作品をイメージ) 。 第3作『マッドマックス サンダードーム』(1985)では、マックスが、女ボスの支配する物々交換バ一タータウンと伝説の救世主を待ちこがれる少年少女たちの世界に巻き込まれる。映画はどんどん昔の文化へと戻っていく。 第4作『マッドマックス』の世界 前作から30年後の第4作『マッドマックス 怒りのデス・ロ一ド』(2015)では、主人公マックスがメル・ギブソンからトム・ハ一デイに代わり発表された。 ここでは核戦争45年後が舞台。人間の毛髪や、ありとあらゆるスクラップの再利用が行われ、何ひとつ無駄にしない暮らしが描かれる。しかし、そうした世界をコントロールするのは「砦」の独裁者イモータン・ジョーで、放射能に汚染されていない水を支配している。この「砦」の暴君から逃げ出す女性が、フュリオサと5人の子産み女。この追跡にマックスが巻き込まれる。 フュリオサたちは「緑の国」をめざすが、マックスは逃亡してきた「砦」には水も野菜もあり、そこが目指すべき「故郷」だと引き返すことを提案する。フュリオサは納得し、マックスと協力して独裁者と戦うため引き返すことに決める。 洞峰公園のベンチで考えた 世界の状況はだんだん映画『マッドマックス』シリーズに近づいて来ているのではないか。私には洞峰公園の野球場の青いベンチで未来を想像する習慣がある。 「洞峰公園」「つくばセンター」「北条つくば古道入口」「神郡(かんごおり)・蚕影(こかげ)神社」「臼井の坂道」「筑波山」は、ほぼ1直線につながっている。この道を養蚕発祥の「金色姫伝説」にちなみ、「つくばシルクロード」と名付けている。 「スマートシティ」「ス一パ一シティ」の近未来が進めば進むほど、古い歴史・文化が眠る「つくばシルクロード」が目立ってくると信じているのだが、いかがであろうか。サイコドン ハ トコヤンサノセ。(脚本家)

令和版「かがい」を演出 20日、筑波山神社で百人きもの

筑波山に着物で集うイベント「百人きもの」(筑波山華やぎプロジェクト実行委員会主催)が20日、筑波山神社をメーン会場に催される。4回目となる今年は「KAGAI(かがい)~雅」をテーマに、古代、求愛のため筑波山に男女が集まって歌の掛け合いをしたり踊ったとされる風習「嬥歌(かがい)」の令和版を演出する。13日まで参加申し込みを受け付けている。 オープニングでは、飛鳥時代の歌人、額田王(ぬかたのおおきみ)がよみがえると銘打ち、オリジナルの歌曲「万葉集」を筑波山神社本殿前で披露する。つくば市出身の若手作曲家、門田和峻さんが「万葉集」に曲をつけ、ソプラノ歌手の大森彩加さんが歌う。さらに同市在住の万葉集研究家、布浦万代(ふうら・まよ)さんの講演もある。 嬥歌は歌垣(うたがき)とも言われ、奈良時代に編さんされた常陸国風土記や万葉集に記されている。令和版として催される「かがい」は、男女間の出会いばかりでなく、多様な人間の出会いを演出する。万葉ラブレター、公開プロポーズなど、現代版の求婚イベントも行われる。筑波山神社での挙式料が1組にプレゼントされる公開プロポーズの出場者はWEBで募集中だ。着物のベストドレッサー表彰も行われる。 山麓の神郡(かんごおり)地区には養蚕をまつる蚕影山(こかげさん)神社があり、インドからやってきたお姫様が蚕(かいこ)になるという「金色姫(こんじきひめ)伝説」が伝わっている。今回のイベントではさらに、蚕影山神社宮司が伝説の秘話を語り、絵本作家小林由李さんが金色姫伝説を模したペイントの即興ライブを行う。これを受け「金色姫物語—ダンスによる再創造」と題し、筑波大学と同大学院生7人による創作ダンスが披露される。 同プロジェクトは、旅館、筑波山江戸屋女将の吉岡鞠子さんを代表に5人の女性で2018年にスタートした。今年までに若いメンバーが増え9人の実行委員体制になった。 今年のイベントは、ポストコロナにおける新たな観光スタイルを応援する、いばらき観光キャンペーン推進協議会の新観光プロジェクト応援事業に採択されている。

かがいの舞台を再現 27日、筑波山で「百人きもの」

【山崎実】筑波山に着物で集うイベント「百人きもの」(筑波山華やぎプロジェクト主催)が27日、つくば市の筑波山神社と、中腹の旅館、筑波山江戸屋で催される。 奈良時代の「常陸国風土記」にみる、男女が集い恋愛の歌を読み合う嬥歌(かがい)の舞台を再現する。にぎわいと華やぎをもたらすため、日本文化の象徴、着物で集い、歴史や伝統を学びながら、筑波山ファンのネットワークを構築するのが狙い。 筑波山系には、養蚕の創始にまつわる縁起「金色姫(こんじきひめ)伝説」が伝承される蚕影(こかげ)神社がある。筑波山神社の春と秋の祭り、御座替祭(おざがわりさい)の行事、神衣祭(かんみそさい)と神幸祭(じんこうさい)では、絹で織った神衣を神が乗り移るものだとしている。 筑波山周辺にはさらに、常陸紬(結城紬)、絹川(鬼怒川)、蚕飼川(小貝川)、糸繰川(糸魚川)など、いずれも養蚕に関わる地名などがあり、万葉集でも多く歌われている。これらのことから同実行委員会は「養蚕の創始、筑波山神社『御座替祭』の神衣であり、茨城の織物から見る筑波山の着物の淵源(えんげん)をテーマにした」という。 イベントの主な内容は、トークライブ「万葉集から令和を読み解く」布浦万代(万葉集研究家)、ライブ&朗読「金色姫伝説~篠笛にのせて」篠笛奏者YUJI&鈴木もえみ、つくばきものコレクション、きもの男子トーク、ランチ会議―など。参加費は8000円(事前振込)。 問い合わせは同実行委員会(電話090-8722-5697 筑波山江戸屋内) ➡金色姫に関連する記事・コラムはこちら

《映画探偵団》 16 フラッシュバックのように

【コラム・冠木新市】中国人の歴史学者をつくばで案内して欲しいと団員から頼まれた。『つくつくつくばの七不思議 サイコドン』(ACCS)のロケ地を巡ればよいと思い引き受けた。また中国人はつくばの何に興味を抱くのかも知りたかった。 1月25日、小野崎の山水亭で枯山水の庭を眺めての昼食。私が『桜川芸者学校』の活動に取り組んでいると団員が紹介すると、中国人は「生徒数は?」「何年制か?」「授業内容は?」と矢継ぎ早に質問。私は持っていたチラシと写真を見せ、「これは桜川流域を背景とした水のまちづくりの演劇です」と話した。 しかし、これまでの公演の観客同様に、本当に学校と思われたまま会話が進行した。あまりにも熱心なのでその理由を尋ねた。すると、中国では現在、抗日ドラマのTVや映画が盛んで、その中に日本軍人と一緒に登場する芸者のシーンがあり、「あの女性たちは何者なのか?」とミステリアスに映り、気になっているとのこと。 さらに、「着物での記念撮影が人気あり、『桜川芸者学校』を中国でやると受けるのではと私は思う」と力説された。 車で中心市街地を抜けて東大通りへ。そして桜川にかかった橋を渡り、周辺市街地のひとつである北条へ。ここで、江戸時代から続く国登録有形文化財の宮清大蔵を見学。主の宮本孝さんの説明を受け、斜向かいにある昭和初期のお屋敷・矢中の杜も案内してもらった。 再び車で北条大池を抜け、奈良・平安時代の建物を復元した平沢官衙(かんが)遺跡へ。中国人はジッと見入っていた。そのあと、つくば古道を走り、神郡の蚕影(こかげ)神社階段下へ。そこで日本養蚕発祥の地に残る、天竺(インド)から「うつろ舟」に乗って流れて来た金色姫伝説を語った。 セルジオ・レオーネ監督の『ウエスタン』 車は急斜面を抜け、筑波山中腹にある梅林公園へ。山を登ると、そこには紅梅が見事に咲き誇っていた。中国人は喜びの声を上げ、スマホで撮影。その様子と眼下の光景を見るうちに、セルジオ・レオーネ監督の『ウエスタン』(1968年)の映像が蘇ってきた。 アメリカ西部の鉄道建設をめぐるお話。鉄道王で身障者のモートン。その配下で人を殺して地上げをするフランク。娼婦から足を洗い結婚のためにやって来たジル。ロングコートに身を包んだ無法者のボス・アパッチ。そしてハーモニカを吹く凄腕のガンマン。この5人が織りなす2時間48分の大作である。この物語には、所々にハーモニカ男が見るフラッシュバックが挿入される。 平原の彼方から1人の男がゆっくり近づいて来る。スローモーションで画面はぼんやりしている。男の正体が分かるのはラストのハーモニカ男との決闘シーンだ。レオーネは「フラッシュバックというのは想像や夢のようにさまよわなければいけない」との言葉を残している。 筑波山の眼下では、<中心市街地ヴィジョン><周辺市街地まちづくり><つくばグランドデザイン><筑波山ジオパーク><泳げる霞ヶ浦>のドラマが繰り広げられている。筑波山と霞ヶ浦を結ぶ桜川流域に残る昔話はフラッシュバックのようなものかも知れない。 5時間つくばに滞在した中国人は「平沢官衙跡と梅林がよかった。でも何と言っても桜川芸者学校が一番!」と感想を残して去っていった。サイコドン ハ トコヤンセ。(脚本家) ➡冠木新市氏の過去のコラムはこちら

桜川芸者学校出演者らが撮影会 つくば山水亭しあわせ橋で

【鈴木宏子】つくば、土浦地域の歴史や文化を掘り起こし、まちおこしをする演劇公演「桜川芸者学校」の出演者らが10日、つくば市小野崎の料亭「つくば山水亭」の日本庭園に完成した朱色の太鼓橋で、撮影会を開いた。 同芸者学校は、つくば市の脚本家、冠木新市さん(67)が主宰する芸者を主人公にした劇団で、土浦、つくば両市で2016年から5回の公演を開催してきた。 両市を流れる桜川沿いに眠る文化を掘り起こして、来年、第6作を開催するのを前に、ポスターやちらし作成のため撮影会を開催した。 全日本写真連盟うしく支部(伊藤治雄支部長)のメンバー11人が、毎月1回、県内外に出向いて実施している撮影会の一環として腕を競った。 枯山水と並ぶスポットに 朱色の太鼓橋は、同料亭のほかホテルやレジャー施設などを経営するサンスイグループ(同市小野崎、東郷治久代表)が、来年、創業100周年を迎えるのを記念して11月に新設した。皆さんが幸せになりますようにという願いを込めて「しあわせ橋」と名付けられている。朱色の欄干のアーチ橋で長さ5㍍、幅1.5㍍。 山水亭によると、設置直後から撮影スポットとして人気となり、結婚式や七五三などで記念写真を撮るのに利用されているという。2年ほど前から急増している外国人客には特に人気があり、枯山水の庭園と並ぶ2大撮影スポットになっているという。 「つくば市内で一番の日本庭園で撮りたい」と、冠木さんがポスターの撮影場所に選んだ。 撮影会では、演劇に出演している国際美学院の恩田鳳昇学院長、元筑波大講師の安達修子さん、元つくば市職員の田中まき子さんと、民謡歌手の比気由美子さんが芸者役などで登場。しあわせ橋を背景に、音楽に合わせて日本舞踊を踊ったりポーズをとったりする姿を、写真連盟のメンバーがカメラに収めていた。 冠木さんは「桜川が流れる土浦、つくば、桜川市には能の演目となっている『謡曲桜川』や、インドから伝来したといわれる蚕影(こかげ)神社の金色姫伝説など、世界にアピールできる文化が残っている。来年は桜川文化とアジアを結ぶ架け橋となる公演をつくりたいと思っているので、しあわせ橋での撮影会が、桜川文化圏とアジアをつなぐしあわせの架け橋になれば」と話している。

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つくば市の2大懸案 県が提示した解決策《吾妻カガミ》150

【コラム・坂本栄】つくば市の2つの問題に茨城県が解決案を示しています。市内の公立高不足問題では「県立高に頼らずに市立高をつくったら」と。県営洞峰公園問題では「県の改修案に反対なら公園を無償で譲る。市の考え方で維持管理したら」と。いずれも本コラムが提案したアイデアです。施策立案の参考になったのでしょうか? 市立高をつくるなら県も手伝う 公立高不足問題では、118「つくば学園都市は公立高過疎地」(2021年10月18日掲載)で、「…『市設・県営』はどうでしょう。ハード(校舎)は市が造り、ソフト(授業)は県が動かすという折衷案です。おカネの面では県立or市立よりも両者の負担が軽く、教育効果は県立と同じになります」と提案しました。 6町村が合併して生まれ、中央をTXが通る研究学園都市には、新興市特有の凸凹がいくつか生じています。県立高配置はその一つです。場所が周辺地域に偏り、TX沿線には、高レベルの県立高はあるものの、平均的な学生が通える県立高がありません。そこで、親たちは沿線地域に新しい県立高がほしいと県に求め、市も県に働きかけています。 ところが、県は少子化・人口減という全体の傾向を踏まえ、高校新設には消極的です。つくば市=人口増加市の学生は、▽周辺の人口減少市の高校に通ってもらう(広域圏での過不足調整)▽既存高の学級増で対応する(現施設内でのやりくり)―この2つが県の基本対処方針の柱です。 県に見えている景色(歴史ある旧市の人口減)とつくば市に現出している景色(新興市の人口増)が違う。これが県と市の対立の原因です。しかし、「県立高をつくるのは県の仕事」という市の主張に、上の2本柱だけでは説得力がないと思ったのか、県は「こちらも手伝うから市立高をつくったら」と言い出しました。本コラム案と考え方は同じです。

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