子どもが楽しむクラシックコンサート 楽器体験も

バロック調の服装を着て演奏が始まった「音楽の歴史」コンサート=つくば市吾妻のつくば市民ギャラリー

【鈴木萬里子】0歳から参加出来る、ベビーカー大歓迎の体験学習型コンサート「音楽の歴史」が、10日午前と午後の2回つくば市吾妻のつくば市民ギャラリーで開かれた。会場には子ども連れの家族が多数来場し、本格的なクラシック音楽を楽しんだ。

主催は音楽史ムヒカヒストリアで、ラテン語の訳は題名と同じ「音楽の歴史」。クラシック音楽の堅苦しさを取り払って、小さな子ども達にもオープンな気持ちで聴いてほしい、との思いから今回初めてのコンサートを開いた。音楽を身近に感じられるよう前列には子ども達が座るスペースを設けた。曲名ではなく自分の耳で集中して聴いて好みの曲を見つけてほしいと、プログラムはあえてない。

奏者はバイオリン、ビオラ、コントラバス、クラリネット、フルート、キーボードの6人に司会が加わり華やかな幕開けとなった。ヴィヴァルディ、バッハ、モーツァルトなどの代表的な曲の演奏に、奏者がバロック調の服装で現れると会場は一気に楽し気な雰囲気に包まれた。

体験学習型コンサートとあって、指揮者コーナー、フルートのひみつ、みんなで音楽などが設けられ、子ども達が奏者と一緒に音を楽しむ仕掛けがされている。後半になっても静かに音楽を楽しむ姿が随所に見られ、最前列の6人が身を乗り出すように聴き入っていた。

コンサート終了後には楽器体験があり、チェロ、フルートなど実際に触わり音を楽しむことが出来る。つくば市の原口和香奈さん(10)は「楽器を演奏できるのは面白い。チェロを弾くのは難しかったが楽しかった」と話していた。

ムヒカヒストリアの奏者全員がつくば市在住の音楽家。子育て中は音楽活動もままならず一度は音楽から離れた経験を持つ人もいるという。代表でコントラバス奏者の小又史江さんは「音楽家としてのキャリアを積んでも活動出来なかった時期が自分にもあった。つくばには、くすぶっている若い音楽家がたくさんいる。仲間に誘って音楽活動を断たれないようにしたい。子ども達がクラシックを気楽に楽しめる環境作りをしていきたい」と抱負を語った。

◆第2回「弦楽器全員集合」は9月9日(日)。会場はつくば市吾妻のつくば市民ギャラリー。料金は一人500円。問い合わせは小又さん(電話090・8946・0535メールbassfumie117@docomo.ne.jp)

コンサート終了後に実際に楽器を弾いた参加者=同