関東サッカーリーグ1部のジョイフル本田つくばFCは21日、つくば市山木のセキショウ・スタジアムで、リーグ戦4位のVONDS(ボンズ)市原FC(本拠地・千葉県市原市)と対戦、ホーム最終戦となったが0-1で敗れ、勝利を収めることは出来なかった。
第59回関東サッカーリーグ1部第17節(9月21日、セキショウ・チャレンジスタジアム)
ジョイフル本田つくばFC 0ー1 VONDS市原
前半0ー0
後半0ー1

つくばFCはここまで2勝3分11敗、勝点9と低迷し、すでに最下位が確定している状況。亘崇詞監督は「多くのサポーターの前で勝つところを見せたい」と試合に臨んだ。
開始直後から果敢に攻めるVONDS市原に対し、つくばFCは堅守で耐える時間帯が続いたが、前半33分、中央からフリーキックのチャンスをつかむ。昨年までVONDS市原に在籍しここまでチーム最多の7得点を挙げている堀下勇輝が自ら志願して蹴ったシュートがゴール枠をとらえるも、相手GKに阻まれた。堀下は「個人的な思いが強く点が取りたかった」と悔しがった。

その後もつくばFCは相手シュートをGK渋井悠和が好セーブでしのいだ。「両サイドの吉田悠人と恩塚耿之介がしっかり守り、粘り強く耐え抜いた」と亘監督。前半終了間際に吉田悠人がシュートを放つも得点を奪えず、前半はスコアレスで折り返した。

後半も攻め込まれる時間帯が続いたが、大山晟那(せな)と桝田凌我が入ると徐々に流れをつかむ。

しかし後半、相手にPKを与えると、途中交代出場したVONDS市原の大友千裕に右足でシュートを決められ、先制を許す。その後はつくばFCも反撃に出るがゴールネットを揺らすことが出来なかった。

ホーム最終戦にはスタジアムに609人のサポーターが駆けつけた。

亘監督は試合後、サポーターを前に「最終戦は笑顔で終わりたいと準備してきたが勝てる姿を見せることが出来なかった。いつも温かい声援を送ってくれているのに恩返しが出来なかったのは監督として力不足を感じている。選手を上手く使い切れず勝てなかったのは自分の責任。今日の試合はスタートから守備の時間帯が長くタフな試合だったが、前半は0ー0でしのいだ。後半、波に乗りかけた時にPKで点を取られてしまったが、選手は最後まで全力で戦ってくれた。最終節はいつも応援してくれているサポーターのためにも必死で戦い、勝ちで締めくくれるように全力で戦う」と誓った。

菅谷将人キャプテンは「サポーターに結果で恩返ししたかった。今後はどうしていくべきかクラブとして向き合っていく。未来ある選手がそろっているので最終節は勝って終わりたい」と力を込めた。

次の最終節は28日、アウェーのスポーツ日大アスレティックパーク稲城サッカーフィールドで日本大学Nと対戦する。(高橋浩一)
