男子プロバスケットボールBリーグ1部(B1)の茨城ロボッツは23日、今季ホーム最終戦として、水戸市緑町のアダストリアみとアリーナで千葉ジェッツと対戦し70-84で敗れた。これで茨城の通算成績は13勝43敗で東地区7位、B1全体では24チーム中22位。今季は下部リーグへの降格は行われないため、茨城は来季もB1で戦うことが決まっている。
2024-25 B1リーグ戦(4月23日、アダストリアみとアリーナ)
茨城ロボッツ 70-84 千葉ジェッツ
茨城|19|24|16|11|=70
千葉|14|19|20|31|=84

茨城は第1クオーター(Q)、立ち上がりから中村功平の3点シュートや平尾充庸の速攻などで千葉を引き離した。第2Qにはロバート・フランクスと陳岡流羽がそれぞれスチールを決めるなど守備からの攻撃が機能し、43-33と10点差に広げて前半を折り返した。だが第3Q、ファウルトラブルからフリースローで点差を縮められ、第4Q開始2分過ぎにまたもフリースローで逆転を許すと、その後は徐々に点差を広げられていった。

「前半は頭から選手が頑張ってしっかりと守れ、攻撃も自分たちの強みであるトランシジョンからスコアを積み重ねた。後半はファウルトラブルで相手にボーナスポイントを与えてしまい、第4QもファウルでDFがプレッシャーをかけにくい状況にされ、自分たちのやりたいバスケができなかった」とクリス・ホルムヘッドコーチ(HC)の総括。ファウルがかさんだ要因については「相手はアタックを強くして、審判にどんどん笛を吹いてもらおうとしたのだと思う。その通りになってしまった」と推察した。

中村は、相手の対応のうまさと自分たちの疲れを指摘した。「相手は第4Qで、攻撃ではビッグマン同士のピック&ロールを多用し、守備ではスイッチディフェンスでずれが見えにくいようにしてきた。疲れが見えてくるとみんなの足が止まったり、ボールの動きが悪くなることが結構ある。止められてもそれを引きずらないよう、攻守の切り替えでしっかり対応し、チームで守って粘り強く戦いたい」

落慶久ゼネラルマネージャーは、「相手が個の力で打破してくるのは分かっていて、結果としては押し切られたが、強豪相手にもブローアウトせず最後まで戦い抜くことができた」と評価し、「先月半ばあたりから守備的な戦いでの勝ち方が身に付いてきた。久岡幸太郎や駒沢颯ら若手の成長も実感している。今の強度を保って残り試合を一つでも多く勝ちたい」と今季の締めくくりについて展望した。

茨城の残り試合は4つ。4月26・27日は越谷市総合体育館で越谷アルファーズと戦い、5月3・4日は札幌市の北海きたえーるでレバンガ北海道と対戦する。北海道戦2試合はパブリックビューイングも開催される。会場は水戸市南町のM-SPO(まちなか・スポーツ・にぎわい広場) ユードムアリーナ、参加無料。(池田充雄)
