木曜日, 2月 20, 2025
ホームスポーツスタジアムを満員に つくばFCレディース 29日ホーム開幕戦

スタジアムを満員に つくばFCレディース 29日ホーム開幕戦

朝早く通勤・通学客らに優待券とPRチラシを配布する、つくばFCレディースの藤井志保選手(中央)=24日つくば駅前

【崎山勝功】女子サッカー3部のチャレンジリーグで戦う「つくばFCレディース」のホーム開幕戦が、29日午後1時、本拠地のセキショウチャレンジスタジアム(つくば市山木)で行われ、ノルディーア北海道(北海道)と対戦する。ホームゲームをサポーターで埋めようと選手らが24日、つくばエクスプレス(TX)つくば駅入口周辺で優待券を配布した。

選手2人と職員ら計9人が午前7時から約1時間、通勤・通学客らに優待券を手渡し来場を呼び掛けた。優待券は、ホームゲーム入場料(当日1000円)を定価から300円割り引く。

参加したつくばFCレディースDFの藤井志保選手は「社会人の人たちが結構、優待券を受け取ってくれた。反応は良かったと思う」と手応えを感じていた。

同チームの今季の成績は1勝1敗で現在4位。FWの亀井祐美選手は、3月21日のプレシーズンマッチでの取材に対し「より多くの勝利を残して(上位リーグの)昇格争いに行ければいいと思う。今年はより上の順位でいきたい」と意気込みを語っていた。

応援マスコット決定

サッカーチーム、つくばFCは、茨城を応援する活動の一環として、地域の人々がアイデアを出し合ってキャラクターをつくる「プルプルたまごプロジェクト」を展開している。3候補による投票の結果、「茨城を愛するワンダフルボーイ」がマスコットキャラクターに決定した。今後、キャラクターの正式名称を募集する予定という。

「いばらき応援マスコット」案を手にする(左から)つくばFCの藤井志保選手、デザイナー古山菜摘さん、同FCの菅原明香選手。中央がマスコットキャラクターに選ばれた「茨城を愛するワンダフルボーイ」(つくばFC提供)

➡NEWSつくばが取材活動を継続するためには皆様のご支援が必要です。NEWSつくばの賛助会員になって活動を支援してください。詳しくはこちら

スポンサー
一誠商事
tlc
sekisho




spot_img
spot_img

最近のコメント

spot_img

最新記事

災害時は被災者や応援者受け入れ コンテナホテル、谷田部IC近くにオープン

東日本大震災きっかけ 常磐道谷田部インターチェンジ近くのつくば市台町にコンテナ型のビジネスホテル「HOTEL R9 The Yard(アールナイン・ザ・ヤード)つくば」が26日オープンする。開業を前につくば市は1日、同ホテルを運営するデベロップ(本社・千葉県市川市、岡村健史社長)と、災害時に同コンテナを市の災害対応に利用する協定を締結した。 災害時は市の要請に基づき、市が被災者や外部の応援人員の受け入れなどに利用する。市によると、県内で同社と災害協定を締結したのはつくば市が13市町村目になるという。 コンテナホテルは2011年の東日本大震災をきっかけに誕生した。コンテナメーカーでもある同社は震災後間もなく被災地に入り、コンテナ型備蓄倉庫を寄贈したり、復興作業をする従業員向けの仮設宿泊施設を建設した。岡村社長は、被災者が多くの避難所で生活に大きな負担を強いられている状況を見たとし「宮城県南三陸町に支援に行き、避難所で子供がじっとしていられなくて家族が外で車中泊している姿を見た。石巻市から作業員の宿泊施設として建設してほしいと要請を受け、長期間、快適に過ごせることが分かり、これだったら成り立つと思った」と振り返る。 石巻市で利用されたコンテナの宿泊施設を2017年、栃木県佐野市に移設してコンテナホテルとしてオープンしたのが始まりで、現在はつくば市も含め全国98カ所に3611室が展開されている。これまで、新型コロナ感染拡大時にトレーラーやトラックで移動させ、都内の病院でPCR検査施設として利用されたり栃木県では臨時の医療施設として利用されるなどした。 施設は一つのコンテナ内が一つの客室になっていて、各部屋にベッド、ユニットバス、冷凍冷蔵庫、電子レンジなどが備えられている。つくばは敷地面積約3000平方メートル。客室はツインが7室とダブルが49室の計56室ある。駐車場は56台分を備える。各部屋の広さはいずれも13平方メートルで定員は各2人。平日は周辺の工業団地などのビジネス客、土日は観光客やレジャー客などの利用を想定している。 備蓄を推進 防災や減災への新たな取り組みなどを掲げる一般社団「地方創生戦略研究所」(代表・井手義弘元県議)の紹介で災害協定締結に至った。同研究所は、災害時に仮設住宅としていち早く利用できる移動可能なモバイル型仮設住宅の備蓄を進めたいと、自治体との防災協定締結を推進している。 19日は現地見学会が開かれ、五十嵐立青つくば市長らがコンテナホテルを見学した。五十嵐市長は「全国でこれだけ災害が頻発している中で、全国各地に応援職員を派遣することも多い。コンテナホテルは平時はホテルとして運用し、有事は被災者も活用できる。全国に安心安全と経済活性化を広げてほしい」とし、岡村社長は「レスキューホテルとしてこれまでに7度、要請を受けて出動した。有事には動かして、被災した場所に行く存在であることを知ってもらい、お役に立ちたい」などと話した。 災害時に利用する場合、費用は市が市が負担する。利用料は1室1日7000円で、移動して利用する場合はトラックやトレーラーでの運搬費用がかかる。市危機管理課は「災害時に指定避難所の利用が難しい被災者や、応援に来る職員の受け入れなどでの利用を想定している」としている。 同社のコンテナは、タイヤが付いて災害時にトレーラーで移設する車両型と、釣り上げてトラックの荷台に乗せて移設する建築型がある。つくばの56室はいずれも建築型になる。災害時に移設先で仮設住宅などとして利用する場合は、電線や上下水道につなぐことが必要になる。(鈴木宏子) ◆「HOTEL R9 The Yardつくば」の宿泊料金はダブルルームが1人1泊6200円、2人8700円、ツインルームが1人6200円、2人9700円。詳しくは同ホームページへ。

古民家を活用した「家貨屋」《ご飯は世界を救う》66

【コラム・川浪せつ子】つくば市周辺には古民家がけっこう残っています。ですが、古民家をそのままの状態で保存するのは大変です。そのため、店舗として付加価値をつけて保存していることも多いようです。役所などの公共機関で色々と活用されていることも…。 今回の「家貨屋(かかや)」は「ルーラル吉瀬」自然村(つくば市吉瀬)の「つくば文化郷」(国登録有形文化財)として利用されています。「つくば文化郷」の敷地はかつての農家。敷地内には色々な建物が配置されています。昔の農作業所、長屋門、蔵、母屋、離れなどが現存しています。 その中の主屋は「家貨屋」という名で、火曜から日曜は古道具販売、金曜はフランス料理、土曜はネパール料理を提供しています。また、「軒下市」としてイベントを開いたり、焼き菓子や野菜などを販売しています。 フランス料理の塩味ケーキ 今回は、フランス料理のサーモンとベーコンの「ケークサクレ」を食しました。ケークサクレとは甘くない惣菜系のパウンドケーキです。フランス語では「塩味のケーキ」という意味だそうです。初体験でしたが、気に入りました。 「つくば文化郷」には、長屋門横に「レンタルギャラリー・長屋門」「古民家カフェ・まめは」などもあり、レトロ感をたっぷり味わえます。 古民家とフランス料理はミスマッチィングとも思いましたが、ケークサクレはフランスの家庭料理のひとつで、お母さんたちが大切に守ってきたお味です。長屋門とその横の大きな樹木。落葉の時期、建物同様、年月と哀愁感を絵に入れたくて、夕焼けにしてみました。(イラストレーター)

屋上離発着どう備える? 空飛ぶクルマ使って実験 建築研

建築研究所(つくば市立原)がつくばヘリポート(つくば市上境)で行っていた空飛ぶクルマ(AAM)の実験の模様が18日、報道陣に公開された。都市域の建築物、特にビル屋上を離着陸場(バーティポート)として利用する際、どんな環境整備が必要になるか、技術的課題を洗い出すのが目的の基礎的実験で、15日から3日間行われた。 実験は同研究所が産業技術総合研究所など3機関と共同研究で進める「都市・建築における空飛ぶクルマの活用」研究の一環。同ヘリポートに中国製の無人航空機「EH216-S」を駐機して、日本での型式認証取得を目指しているAirX(エアーエックス、東京都千代田区、手塚究社長)が協力した。昨年3月のテストフィールド開設以来初めての受託事業になる。 実験ではテストフィールドの一画に平屋のプレハブ小屋も設け、ヘリコプターと空飛ぶクルマがそれぞれ飛行した場合、またホバリング時における風、音、振動などの影響を調査した。 収集したデータの詳細はまとまっていないが、今回使用したヘリコプターの騒音レベル(約30メートル距離で計測)が約95デシベルなのに対し、空飛ぶクルマは約75デシベルとされる。ヘリコプターのレシプロエンジンに対し、空飛ぶクルマは電動モーターを用いるために優位性が出てくる。 AirX社の機体は8対16枚のプロペラを回し自重450キロの機体を垂直に持ち上げる。パイロットは搭乗せず、地上からのリモート操縦で、ホバリングも自在にこなす。18日の公開では、機体を一気に地上100メートルまで上昇させ、そのままホバリングさせる「国内初の飛行」(AirX社)も行ってみせた。 建築研究所の宮内博之上席研究員は「静音性は保たれるが、条件はそれだけじゃない。階下に住民が居住する環境で、屋上に着地した場合の心理的影響はどうかなど新たに浮かび上がる要素が色々出てきそうだ」とする。実験はあくまで建築側の課題の洗い出しが目的で、機体の開発や法整備には踏み込まないという。 空飛ぶクルマは、電動化や自動化などの先端航空技術を装備し、垂直離着陸などの運航形態の実現によって、次世代の空の移動手段として期待されている。 国レベルでは2018年から「空の移動革命に向けた官民協議会」での検討が進められている。人・モノの移動のほか観光分野での活用などを見込み、2030年代に商用運航が普及するロードマップが描かれる。国土交通省は2023年、「バーティポート整備指針」を策定するなどの検討も行われている。 建築研究所では25年度から3カ年かけて実証実験の新たなステップに踏みだす。宮内上席研究員は「普及段階では複数、多数の空飛ぶクルマが発着を繰り返すようになって、屋上をエントランスとするような利用形態が想定できる。そうなると不動産価値にもドラスティックな転換が見込まれ、その社会的な受容性を見極めていく必要がある」としている。(相澤冬樹) https://www.youtube.com/watch?v=75exiC8m2l4

使い切る「京のしまつ」(2)《デザインを考える》17

【コラム・三橋俊雄】江戸時代、大阪の儒学者 広瀬旭荘(ぎょくそう、1807~1863)は「九桂草堂(きゅうけいそうどう)随筆」で、「京の人は細成り(細かく倹約である)、大坂の人は貧なり、江戸の人は夸(か)なり(実を捨てて名を得る)」と、また、滝沢馬琴(1767~1848)も「大坂人の気質は、京四分に江戸六分、倹は京に学び、活は江戸に習う」と述べており、毎日の生活の中でモノを使い切る「しまつ」という気質は、京都人の特質であると言われてきました。  今回は、記憶の中の「京の暮らし」調査(2001)において、府内の高齢者115人、上京・中京・下京区の中学生の親211人から「しまつ」の事例についてお伺いした、その一部をご紹介します。 (1)米のとぎ汁のしまつ(野菜などのあく抜き/茶わんを洗う/シーツなどののり付け/お花や野菜にやる) (2)水のしまつ(流し水はしない/お米を洗ったり菜っぱを洗ったりした水は「上バケツ」にため、「下バケツ」に移して雑巾洗いや庭にまくなど、もう一度活用する/牛乳の瓶を洗った後の水は植木にまく/洗濯のすすぎ水や風呂の残り湯は水洗トイレに使う/夕立の時、とゆ(とよ)の水をバケツにためておき、最初の水は夕方の水まきに使い、水がきれいになってきたら雑巾がけ用に使う) (3)食材のしまつ(残ったご飯をのりにする/使ったお茶の葉でつくだ煮をつくる/糠(ぬか)で体を洗う/米糠を袋に入れて拭き掃除に使う/お茶の葉を畳にまいて掃除をする/出しがらの昆布や花かつおとじゃこで佃煮をつくる/卵の殻で茶碗やポット、ビンを洗う/コーヒー豆を乾かし脱臭剤として下駄箱に入れる/ネギを使う時、根っこは植えて、芽が出たら食べる/米ぬかで柱や板の間を磨く/焼き魚の骨はお湯やお茶でスープにする) (4)着物や布のしまつ(着物の残りで前掛けや座布団を作る/長じゅばんをさいてはたきを作る/着なくなったTシャツなどを小さく切って油汚れした鍋や換気扇、靴みがきなどに使う/セーターをほどいて洗い、蒸気でのばして編み替える/衣類は人目によほどでない限り繕って着る/亡くなった方の着物を傘の生地に使い、片見分けとしてお配りする/浴衣など木綿の古布で赤ちゃんのおしめを作る) (5)紙のしまつ(使用後の障子紙を他の用途に使う/和菓子をのせた懐紙はもう一度、テーブルを拭くなどに使う/デパートの包み紙や裏の白いチラシ、パンフレットなどはとじて計算帳やメモ帳にする/カレンダーの裏は子どものお絵かき用に/新聞紙をぬらし細かくちぎって「通り庭(玄関から奥の庭まで続く土間)」の掃除に使う) (6)その他(髪の毛を残しておいて針山の中身にする/割り箸やかまぼこの板は取っておく)、など。 上記の「上バケツ」は「あか(銅製)」のバケツで、内側に錫(すず)メッキがしてありました。また、京都では「掃除は白足袋を履いてする」「道路の掃除は一掃きだけ隣の家にくいこむように掃く」「お茶、お菓子、座布団などはお客様用を用意しておく」など、「しまつ」と同時に、言わず語らずの京都ならではの約束事も多くありました。(ソーシャルデザイナー)