キララまつり会場
アニメ「機動警察パトレイバー」の聖地、土浦に8月3日夕、同アニメに登場する高さ10メートルの巨大ロボットが出現する。3日と4日、同市中心市街地で開催の夏祭り「土浦キララまつり」の開催に合わせて、まつり会場の一つ、同市中央、亀城公園前に登場する。ロボット立ち上げイベントに先立って7月26日から、同公園前の亀城プラザで、同ロボットをデザインした4回目となるマンホールカードの配布と、同ロボットの模型などの展示が始まった。
3日登場する巨大ロボットは、実写版映画に登場した実物大の機動警察のロボット「イングラム」で、高さ10メートル、幅4.5メートル。同日午後5時から8時まで、歩行者天国になる亀城公園前のバス停近くで、トレーラーの荷台から立ち上がる。同アニメに登場する土浦研究所で製造された「グリフォン」は、イングラムの敵役という設定になっている。
ロボットの立ち上げイベントを盛り上げるため、同日午後3時30分から4時30分まで亀城プラザで、アニメファンでタレントの喜屋武ちあきさん、ワンピースなどのアニメ作品に出演している声優の千葉繁さん、機動戦士ガンダムなどに関わったメカニックデザイナーの出渕裕さんらのトークイベントやコスプレイベントも予定されている。
立ち上げイベントは、東京・吉祥寺や新宿など各地で開催されており、土浦では初めて。立ち上げやトークイベントなどの事業費は約270万円。
26日からカード配布やフィギア展示
26日から亀城プラザ1Fエントランスホールで配布が始まった新しいマンホールカードは「霞ケ浦総合公園☓バド」と題し、同公園にあるオランド風車を背景に、パトレイバーに登場するイングラム1号機が描かれている。併せて同会場で、イングラムの模型と操縦席、劇場版で登場する建造物「方舟」の模型のほか、歴代のマンホールカードの展示が8月3日まで1週間行われる。
マンホールカードは2016年に配布が始まり、今回が23弾となる。23年の第20弾からはデザインをパトレイバーとしている。今回のマンホールカード配布などについては59万円を計上している。
聖地巡礼を
同市はアニメファンの聖地巡礼など、にぎわい創出に向けて、2022年1月に同アニメ30周年記念企画展を開催した(22年1月13日付)。続いてマンホールのふたをパトレイバーのデザインに変えるデザインマンホールの作成(22年5月28日付、23年3月24日付)、土浦で誕生したという設定のグリフォン像の設置(23年12月15日付)など、アニメを活用した取り組みを実施している。
同市の市長公室政策企画課の栄貴尋さんは「パトレイバーを通じて、土浦市の良さをもっと多くの人に知ってもらえれば」と話す。
機動警察パトレイバーは、ロボット技術による歩行式の作業機械「パトレイバー」が普及する近未来が舞台となり、新設されたレイバーの活躍を描く漫画やアニメ。作品には「土浦研究所」が登場している。1988年から劇場版やテレビシリーズが制作され、今も根強いファンがいる。(榎田智司)
◆マンホールカードの配布は7月26日(金)から亀城プラザで。配布時間は午前9時から午後4時。ロボット模型などの展示は、同プラザで7月26日から8月3日まで。
◆巨大ロボットの立ち上げ(デッキアップ)イベントは8月3日(土)午後5時から8時まで、亀城公園前のバス停「亀城公園前」付近で、数回に分けて立ち上げる。トークイベントは予約多数によりすでに満席。
◆土浦キララまつり2024は8月3日(土)と4日(日)の2日間、土浦駅西口前から亀城公園前までの駅前通りを歩行者天国にして開催。3日は市内などの高校10校の高校生による「学祭TSUCHIURA」や「七夕おどり」が実施され、参加者が土浦駅前通りを練り踊る。夜には霞ケ浦湖岸で花火を打ち上げる。4日は山車の競演が行われる。