土曜日, 9月 28, 2024
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モンゴルの「筑波山ゲルグランピング」《ご飯は世界を救う》62

【コラム・川浪せつ子】今回は、私が属する建築士会・女性部会で見学した「筑波山ゲルグランピング」(石岡市小幡)です。モンゴルと聞いて、世界地図を思い浮かべても、位置がはっきり分からない私でした。

お国のイメージは「放牧しながら暮らしている民族」。ですが今は、首都ウランバートルなどは高層ビルの建つ都市。人口は340万人弱。多くの方々が都市部に住んでいるそうです。

ゲルグランピングの経営者さんは、交換留学生で筑波大学に来て、卒業後、お国のゲル(大型テント)を輸入して建てたとか。日本語がお上手で驚きました。日本語とモンゴル語は文法が似ているそうです。でも地理的には、飛行機の直行便で5時間35分。

モンゴルって、モンゴル相撲が有名ですね。日本の力士になられた方も多くいます。こちらの施設は昨年5月のオープンですが、有名な力士さんも泊まりに来ているそうです。

ひとときの「異国の旅気分」

スケッチブック持参で、いろいろな説明を聞きながら描きました。本物のゲル、雑貨など、ステキな物ばかり。モンゴル衣装も着せてもらいました。世界中の民族衣装って、ほんとうに素晴らしいデザイン!

日本にいながら、ひとときの「異国の旅気分」。遠い国の食べ物を食せるのは、ぜいたくな時間でした。(イラストレーター)

本物のゲル(左)、雑貨(右上)、モンゴルの衣装(右下)など

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