ジェンダー平等社会の実現願い
3月8日は国連が定める「国際女性デー」。各地で女性の生き方や地位向上について考えるイベントが催される。ジェンダー平等社会の実現を願って関彰商事(本社・筑西市、つくば市、関正樹社長)は同日、県内外63カ所の拠点や店舗に、黄色いミモザの生花を使ったフラワーアレンジメントを飾っている。ミモザは国際女性デーのシンボルとして親しまれている。
国際女性デーの趣旨に賛同し2021年からスタートした。ミモザの装飾は今回で4回目になる。飾っているのはつくば本社(同市二の宮)、東京事務所(千代田区)など9拠点と、グループ会社の自動車販売店「メルセデス・ベンツつくば」(同市研究学園)、「ポルシェセンターつくば」(同市学園の森」のほか、ガソリンスタンドや携帯電話ショップなど54店舗。
総務部の斉藤弘美主任は「彩り豊かなミモザの姿を通して、女性の活躍を願う人が増えるとうれしい。花がある空間は社員同士の会話のきっかけにもつながる」と話す。
同社は女性活躍推進の一環として、女性の積極採用や職域の拡大、管理職登用などを行っており、現在女性役員が2人、女性管理職が21人いる。このほか、子どもの授業参観や体調不良のため年3回の特別有給休暇や有給取得推奨日を設けて社員の有給取得を促すなど福利厚生の拡充も図る。女性社員の育児休業取得率、休業後の復職率はいずれも100%で、女性全員が復職する一方、女性に比べると男性の取得率は少ないという。
斉藤主任は男性の育児休暇の取得率の向上を目標に掲げ「男性社員の取得率の増加が女性の子育ての負担軽減と働きやすさにつながり、おのずとジェンダー平等社会の実現に結び付くと思う」と期待する。
国際女性デーは1904年、米国で女性労働者が婦人参政権を求めてデモを起こしたことが起源とされており、75年に国連が制定した社会参画と地位向上を願う記念日。イタリアでは女性へ感謝の意を込めてミモザの花を贈る習慣があることから「ミモザの日」とも呼ばれている。(泉水真紀)