体操 宮地選手を東京五輪へ つくばで後援会発足

東京オリンピック出場を目指す宮地秀享選手㊨と後援会長の廣瀬さん=つくば市天久保

【大志万容子】2020年の東京オリンピック出場を目指す筑波大学大学院2年の体操、宮地秀享選手(23)を応援しようと、つくば市で後援会が発足した。宮地選手は昨年、カナダで開かれた世界選手権、男子鉄棒で最高難度の新技を成功させた。新技は国際体操連盟から「ミヤチ」と命名されるなど期待の新星だ。後援会長の廣瀬正さんは「頑張る選手を地元で応援したい」と支援を呼び掛ける。

成功した新技は、I難度の「伸身コバチ2回ひねり」。棒上で後方伸身2回宙返りをする間に2回ひねって鉄棒をつかむ。「1回ひねった技でも、日本でできる人はほとんどいない。さらにもう1回ひねるのは全く違う次元の技術と回転力が必要となる」と宮地選手。

愛知県出身。大学時代は「学生の中では強いレベルでしかなかった」。大学院では指導者を目指してコーチングを学んでいたが、昨年、全日本体操競技種目別選手権でこの大技を決め、9月に初めて日本代表に選ばれたことで、状況が一変した。「東京オリンピックが夢ではなく目標になった。全く無名からのスタートなので余裕はないが、後悔のないよう精一杯やりたい」

代表に選ばれたことで、日本体操協会から国際大会の遠征費は出るようになったが、国内大会は自己負担。また生活費もかかることから、市内の茗渓学園で非常勤講師をしたり、体操クラブで子どもたちを教えたりと、週3~4日はアルバイトに従事する。

そんな宮地選手を応援しようと、市内の不動産会社会長、廣瀬正さんら有志が後援会を立ち上げた。2年前に知人の紹介で知り合った廣瀬さんは、「当時は普通の大学体操部の選手だったが、昨年からメキメキと頭角を現してきた。オリンピックを狙うためにも、今がいちばん大事な時期」と話し、「バイトを辞めて練習に集中できる環境を作ってあげたい。つくばで頑張っている選手を地元が応援し、みんなで東京オリンピックを目指す夢を共有できれば」と支援を呼び掛ける。

宮地選手は「応援してくださる方がいることは励みになる。代表入りして試合で感じるプレッシャーも大きくなったが、それを力に変えて頑張りたい」と意気込んでいる。

◆後援会では寄付金を募っている。振込先は「ゆうちょ銀行」の〇六八(ゼロロクハチ)支店(店番:068)普通預金4519650 ミヤチヒデタカコウエンカイ。問い合わせは同後援会(電話)029・896・3285、メール:htaka.miyachi@gmail.com。