土浦写真家協会(TPS、オダギ秀会長)の対面式の年次総会が20日、土浦生涯学習館で開かれた。TPSは2021年8月に立ち上げられたが、昨年は書面総会になっており、会場を使った総会は初めて。オダギ会長は、過去1年半強の活動を踏まえ、設立時に設置された「フォトアーカイブ委員会」に加え、「事業委員会」「写真展示委員会」「デジタル委員会」を新設することを提案、了承された。
古写真の収集・保存で市との協働
オダギ会長は、事業委活動の一つとしてTPS腕章の作成を提案。「写真を撮っていると、撮られるのが嫌だという人もいるし、盗撮と疑われるようなことも出てくる。自分たちは土浦写真家協会のメンバーであるということを知ってもらい、撮影がスムーズにできるように、報道関係者が使っている腕章を付けたらどうか」と説明した。異議はなく、これからデザインを詰める。

フォトアーカイブ(昔の土浦の様子などを撮った写真の保存)委の活動については、委員長の鈴木平光さんから報告があった。鈴木さんは「明治20年から昭和40年までの写真は土浦市政50周年記念誌に載っているが、その後、市は古い写真を組織的に収集していない。集めるにしても整理するにしても、何かのきっかけが必要で、TPSの計画を(市教育委員会の)市立博物館の学芸員に話したところ、できれば一緒にやりたいということだった」と報告した。
TPSは当初、古い写真の収集・整理・保存を独自に行う構想を描いていた。市教委との話し合い次第では、博物館とTPSとの協働によって保存が進む能性も出てきた。
独自の写真展開催も検討
また、事業委員長の村瀬充さんからは、検討中の案件として①メンバーなどによる合同撮影会②既存展とは別のTPS主催の写真展③メンバーの腕を磨く研修会④各種イベントへの参加―などが提案され、今後、検討することになった。
土浦市観光協会が主催し、JA水郷つくば、土浦市、土浦商工会議所などが後援する写真展「土浦の写真コンテスト」の17回展(今年1月29日~3月31日)に、TPSは初めて後援者として名を連ねた。このような半ば公的な写真展とは別に、オダギ会長は「今から写真を撮りだめ、『10年前の記憶』といったユニークな企画展を、街の喫茶店で開けたら面白い」と補足した。
TPSは「土浦市を中心とする写真文化の振興発展を願う活動(事業)を行うことにより、土浦市および周辺地域の文化育成と土浦市民および多くの人々の意義ある生涯実現に寄与する」ことを目的に設立された。会費は個人会員が年2500円、企業など賛助会員が年5000円から。現在、両会員を募っている。(岩田大志)
【問い合わせ先】土浦市永国東22-5 土浦写真家協会 tsuchiuraps@gmail.com