つくば国際ペット専門学校(つくば市沼田、高橋仁校長)の卒業式が11日、つくば国際会議場(同市竹園)で行われた。ドッグトリマー、ドッグトレーナー、愛玩動物看護師・動物衛生看護、ペットケア総合の4つのコースで学んだ124人が卒業の日を迎えた。3年制の愛玩動物看護師コースの7人は同コースの1期生で、同コース初の卒業生となった。式ではマスクを外すことを基本とする一方、強制ではなく、半分ほどの卒業生がマスクを外して臨んだ。
東郷治久理事長は、昨年11月に学校の敷地内にオープンした動物医療センターに触れ、「このような素晴らしい実習施設などの現場で培った様々なスキル、制限された中で臨機応変に対応しながら過ごした時間はみなさんの今後の自信につながっていくことと思う」とはなむけの言葉を贈った。

卒業生を代表してドッグトレーナーコースの重黒木綾可(じゅうくろき・あやか)さんが答辞。学校の文化祭「犬友祭」や研修旅行で試行錯誤しながら学んだことを振り返り、「私たちは知識や技術を学び、尊敬できる先生方が様々なことを教えてくれた。仲間、パートナードッグとの出会いは、全てかけがえのない財産であり、これからも心の支えになるものだと思います」と述べた。

式典では卒業生一人ひとりに高橋学長から卒業証書が手渡されたほか、トリマー1級、ペットケアマネージャー1級などの資格試験合格者にライセンスが授与された。式の後には、教職員らがロックバンド、スピッツの楽曲「チェリー」のメロディーに乗せて生徒らへのはなむけの言葉を歌い、卒業生らや保護者らが涙をぬぐっていた。
ドッグトレーナーコースの卒業生、厚木侑花さんと岡本愛李さんは共にマスクを外して式に臨んだ。厚木さんは「友達とマスクを外そうと決めてきた」と話し、岡本さんは「ドッグトレーナーコースなので夏はマスクが暑くて大変だった。卒業できてうれしい」と笑顔を見せた。