第104回全国高校野球選手権茨城大会は22日、準々決勝4試合が行われ、ひたちなか市民球場では霞ケ浦がつくば秀英に延長10回サヨナラ勝ちした。下妻一を7回コールドで下した土浦日大と24日の準決勝で対戦する。

霞ケ浦の山田大河、つくば秀英の吉村太稀、両先発の投げ合いでゲームは延長戦へ。両校は春の県大会でも延長戦を戦い、秀英が4-3で霞ケ浦にサヨナラ勝ちをしている。今回は霞ケ浦が後攻、10回1死一塁で、吉村の119球目を木村優人が叩いて左中間ヘ二塁打、一走の新保玖和がサヨナラのホームを踏み、2-1で春の雪辱を果たした。
霞ケ浦は3回、山田、新保のヒットで1死一、三塁とし、木村が中前適時打で先制した。秀英は霞ケ浦の先発山田の前に4回1死三塁の好機で棚井悠斗、野川唯斗が連続三振を喫するなどゼロ行進が続いた。ようやく7回1死後ここまで2打席三振の野川唯斗がレフト芝生席に大会第32号のソロホームランを放って追いつき、延長戦へもつれこんだ。
試合時間2時間11分。山田は113球、吉村は119球を投げ抜いての死闘は霞ケ浦が制した。
サヨナラ打の木村は「思い切って行く気持ちを100%出して打席に入った。会心の当たりで抜けてくれて良かった」、高橋祐二監督は「強豪校相手に胸を借り挑戦した結果、力を発揮出来て良かった」と話した。
つくば秀英・森田健文監督は「もっと上を目指してやってきただけに悔しい。しっかり守って守りきったがバッティングの調子が上げられなかった。あと1本が出なかったが選手は良く頑張った」とコメント。
先発の吉村は「負けて悔しいが2年半やってきた集大成の大会で、全力でぶつかり自分の思っていた以上の力を発揮できた」、野川主将は吉村がいいピッチングをしていたのに打線が援護できなかったのが悔しい。山田投手はインコースが多くストレート、コントロール、球に勢いがあり捉える事が出来なかった」と悔しがった。(高橋浩一)
