土曜日, 7月 11, 2026
ホームつくば遊びと学びを各世代に届ける 筑波山麓に森の学校プレオープン

遊びと学びを各世代に届ける 筑波山麓に森の学校プレオープン

つくば市内でフリースクールやカルチャースクールなどを運営する教育研究施設、BEK Lab(べくらぼ)の第2拠点となる「つくばグリーンスクールBEK」が10日、同市国松にプレオープンした。4月からの本格稼働に向け、無料見学会・説明会や記念イベントを実施中。今後は2拠点でそれぞれに、つくばの都市的な面、自然豊かな面を生かして活動していく予定だ。

身の回りの素材を生かして

グリーンスクールBEKは、筑波山のふところに抱かれた静かな環境にあり、所有する森やミカン畑などを活用しながら、街なかではできないような体験型学習を、幼児や小学生に向けて提供していく。

体験型学習は「1つのアイテムで100の学びを」をモットーに、教科書は使わず、自然環境や身の回りの素材などを生かして、学校の教科学習にもつながるようなプログラム作りを心掛けているという。代表の星野つばささんは「例えば1本の木を題材にとり、理科や社会の学習に結び付けたり、見て触れて感じたことを言葉や絵、音楽で表現したりなど、さまざまな学びへと発展させられる。たくさんの驚きや発見、感動の機会を得られるようにしたい」と語る。

週末にはライブラリーラウンジとして開放される。絵本のほか幼児教育や子育て関係の専門書など、蔵書は常時1000冊以上で、季節によって内容を入れ替える。

開催中の上渕翔絵画展。手前の「祈り」など、コロナ禍中に前向きのメッセージを込めた作品が多い=同ギャラリー

併設するギャラリーではオープニング記念として18日まで、同市在住のペインティングとウッドバーニング作家、上渕翔さんの作品展を開催している。ここ5年ほどの近作を小品も含め25点ほど展示し、作品はいずれも購入可能。19~25日の展示は三谷多加子さん。初めて会った人のイメージを直観的に描いた「インスピレーション絵画」など、鮮やかな色彩と繊細なタッチを特徴としている。

このほかライブや各種ワークショップ、マルシェなどのイベントを随時開催。星野さんは「好きな場所で本を広げたり、アートや音楽を鑑賞したり、森を駆けまわったりなど、大人も子どももそれぞれ、自分に合った楽しみ方を見付けることができる」と来訪を呼び掛ける。

オカリナとピアノによるセッションの様子=同ライブラリーラウンジ

学習サポートと講座

BEK Labが目指すのは、あらゆる立場の人に幅広く対応できる学びの場。さまざまな世代が行き交い、国籍の違いやハンデによる分け隔てなどもなく、ボーダーレスに集える場所だという。

子育て関連ではプレママ・ママ倶楽部や、幼児向けのプリスクール、小学生から高校生までを対象としたフリースクールを運営する。BEK Lab創始者の関口加代子さんは、特にフリースクールの設置は地域にとっても喫緊の課題だと考えている。「不登校の小中学生はつくば市内でも400人近くいる。そのうち自分に合った学びに出会えた子はわずか2割ほどで、ほかの子は自宅や児童館で過ごしている。個人に合った居場所や学びの場を提供し、自立をうながすような支援をしたい」

2つの拠点のうち、つくば市東にあるラーニングスペースでは、個別や小人数での学習サポートを展開するほか、曜日や時間ごとに趣向を変えた講座を開く。それぞれの講座によって生徒や教室の雰囲気が異なるという。(池田充雄)

◆つくばグリーンスクールBEK 12月のイベント
[ライブ]18日=海東美紀子(オカリナ)&塚本英之(ピアノ)、19日=宇都野紘子(ピアノソロラウンジ)、24日=クリスマスJAZZナイト
[ワークショップ]18・19日=簡単気軽なピタパン作り、24日=森の恵みで作るオーナメントほか
申し込み・問い合わせはメールinfo@beklab.com、電話029-857-2798

➡NEWSつくばが取材活動を継続するためには皆様のご支援が必要です。NEWSつくばの賛助会員になって活動を支援してください。詳しくはこちら

スポンサー
一誠商事
tlc
sekisho




spot_img

最近のコメント

最新記事

霞ケ浦、注目の四谷学院をコールド【高校野球茨城’26】

第108回全国高校野球選手権茨城大会5日目の10日、2回戦が行われ、J:COMスタジアム土浦の第2試合で霞ケ浦が初戦を迎えた。1回戦でつくば秀英を破った四谷学院の挑戦を受け、9-1の7回コールドで退けた。 10日第2試合、J:COMスタジアム土浦四谷学院 0001000 1霞 ケ 浦 611100X 9 四谷学院は今大会が初参加。1年生だけの15人のチームながら、1回戦ではつくば秀英を7-0の8回コールドで破り注目を集めた。だが2回戦では、優勝候補の一角を占める霞ケ浦が格の違いを見せつけた。 「四谷学院とは初対戦。1回戦を見たところ、そこそこバットを振れるし良い投手もいるが、3カ月前まで中学生だった子たちに負けるわけにはいかない。ただし1、2年してチームがまとまってきた時は、うちもうかうかしていられない」と霞ケ浦の高橋祐二監督。 1回裏の霞ケ浦の攻撃、四谷学院の先発投手はエースナンバーの松本颯志だが、体のどこかに痛みを抱えたような投げようで先頭から2四球を出し、3番・秋山桜介の右越え二塁打で早くも1点を先制。ここで四谷学院の投手は2人目の小野朔太郎に替わる。四球と中飛の後、6番・渡邉航太の右犠飛で1点を追加。7番・佐藤大亜は左前への2点適時打を放ち、さらに8番・西野結太の右中間三塁打と9番・相田歩希の右越え三塁打で1点ずつを加え、この回打者一巡で6点を奪った。 ところが2回以降は単発で良い当たりは出るものの、思うように得点を伸ばせない。2~4回は1点ずつで、5回以降は無得点。「前半は自分たちの野球ができたが、3回以降は守備から攻撃へのリズムをつくれなかった。点を取ったことでほっとしてしまい、自分たちから攻撃を仕掛けられなかった」と村上聖主将。また先発投手の小林将大は「自分の投球ができずボール先行になってしまった。最初はストレート中心で押す考えで、2巡目くらいから変化球も使っていったが、相手の中軸打者はしっかりスイングして対応してきた。自分はテンポよく投げることが大事なので、ストライク先行でリズムを出して投げていきたい」と反省する。 一方、収穫と言えるのが下級生の活躍で、その一人が2年生の佐藤大亜。ボールを捉える能力が高く、この日は1回の左前打、3回の内野安打、4回の左翼線三塁打と3安打3打点の活躍だった。また1年生の秋山も、さまざまな球種やコースに対応でき、やはりこの日3安打。第1打席では高めの直球を叩いて右翼フェンスを直撃、第2打席はインコース気味の直球に内からバットを出して左翼線へ運び、第4打席はインコースの甘い球に詰まったが、押し込んで中堅へ持っていった。「1年生だが6月から一桁の背番号をもらい、クリーンナップを打たせてもらっている。プレッシャーはあるが自分の役割を果たし、3年生の役に立てるよう頑張りたい」と秋山は話す。 霞ケ浦の次戦は15日、太田一と対戦する。球場未定。(池田充雄)

ハチに刺され救急搬送 小中高生など15人 つくばの遊歩道

10日午前7時50分ごろ、つくば市千現1丁目の遊歩道(ペデストリアンデッキ)で、通学途中の小中学生や高校生と社会人計15人が、街路樹に営巣していたハチに刺され、救急車で市内の病院に搬送された。15人はいずれも軽症という。 市道路管理課と市消防本部によると、消防に通報があり、救急隊員が救急車6台で市内の病院4カ所に救急搬送した。15人は9歳から53歳で、入院した人はいないという。ハチの巣は消防隊員が駆除した。 ハチはアシナガバチで、街路樹の桜の幹が空洞になった、高さ1.2メートルほどの洞(うろ)に巣をつくっていた。撤去した巣の大きさは直径20センチほどだったという。なぜ襲ってきたかは不明。 現場は、つくば駅から約1.5キロの市道つくば公園通りの遊歩道で、市は周辺の街路樹に「ハチに注意してください」と書かれた張り紙を掲示し、注意を促している。巣があった桜の木には、粘着シートを設置し、巣に戻ってくるハチの駆除を続けている。 今後の対策として、遊歩道を管理する市道路管理課は「ペデストリアンデッキ(遊歩道)を重点的にパトロールし、市民が安心安全に利用できるようにしたい」としている。五十嵐立青市長は「被害に遭われた皆様に心からお見舞いを申し上げ、多くの方にご心配をお掛けし申し訳なく思います。今回の事案を受け、市民が安心して安全に利用できる環境の維持に努めます」などとするコメントを発表した。

給食に異物混入 つくば市の中学校

つくば市教育局は9日、同日昼、学校給食で出された豚汁に、長さ約10センチの金属のボールチェーンが混入していたと発表した。他に同様の異物混入の報告はなく、健康被害の報告もないという。 市健康教育課によると、同日午後0時45分ごろ、市内の中学校で、豚汁をほぼ食べ終わった生徒が、おわんの底にボールチェーンがあるのを発見した。 豚汁は、つくばほがらか給食センター谷田部が調理し、市内の幼稚園1園、小学校2校、中学校2校、義務教育学校1校に計3809食分が提供された。給食センターからは、円筒形の鍋の丸い食缶で各校に運搬され、異物混入があった中学校では、教室で給食当番の生徒が取り分け、生徒がそれぞれ自分の分をお盆に載せて配膳した。 同課によると、給食センターと中学校でそれぞれ異物が混入した経路を調査したが、9日夕方時点で混入経緯は不明という。市は同日、保護者に対しお詫びの通知文を出した。

土浦二、あと1本出ず敗退【高校野球茨城’26】

第108回全国高校野球選手権茨城大会は4日目の9日、2回戦が行われた。笠間市民球場では土浦二が下館工と対戦し、1―3で敗れた。土浦二はチャンスをつかむが、あと1本が出なかったのが響いた。 9日第1試合 笠間市民球場土浦二 000000010 1下館工 01002000× 3 土浦二先発の2年生エース小貫山昇汰は2回、下館工の根本明日真に2死2塁からタイムリーを許し、先制される。「初めての舞台で浮き上がってしまった。初回は良いリズムで入れたが、2回は制球がばらつき甘く入ってしまった」と小貫山。 1点を追う土浦二は5回、2死から岩瀬蓮がチーム2本目となるヒットを放つと、端佑太郎が四球を選び1、2塁とするが、続く飯竹航大が三振に倒れ、チャンスを逃した。その裏、土浦二は3安打を浴び、2点を追加される。 それでも小貫山はその後、立ち直り「ストレート、カーブ、スライダーを粘り強く投げ、良い投球が出来た」と話す通り、下館工打線を抑え、味方の反撃を待った。 7回、土浦二は2連打と相手の失策で無死満塁とし、この日最大のチャンスをつかむ。だが後続が凡退。あと1本が出なかった。 しかし8回、1死1、2塁で橋本真直が、インコースのストレートを振り抜き、ライト前に今日3本目となるヒットを放つと、埜口晴が生還して1点を返す。「2本ヒットを打っているので打てる気がして打席に入った」と橋本。だが反撃及ばず。9回は下館工の先発西本千起の投球に3者凡退に倒れ、3年振りの3回戦進出はならなかった。 8回105球を投げ抜いた小貫山昇汰は「昨年、一昨年とコールド負けしてしまった先輩たちの夏を終わらせたくないので、不甲斐ない投球はしたくなかった。来年は勝って先輩たちの悲願を果たせように頑張る」と来年の雪辱を誓った。  廣瀬頼一主将は「相手が上手とかではなく互角だった。エラーが点に繋がったわけではなく、不運な打球がヒットになり失点になってしまった。チャンスで取れる時に取れなかったのが痛かった」と試合を振り返り「3年間野球をやってきて楽しかった。力は出し切った」と話した。タイムリーを放った橋本真直は「自分は最後の試合で3安打して有終の美を飾ったが、チームが負けてしまって、悔いが残る終わり方になってしまった。笑顔の絶えない、楽しくて雰囲気が良いチームだった」と土浦二での野球を振り返った。 土浦二の相良真博監督は「チャンスは多くつくれていたが、1点目が入るのが遅かった。もう少し早く点が取れていたら、もっと自分たちに勢い、良さが出ていた」と話した。(高橋浩一)