【崎山勝功】3日の節分に向け、恵方巻(えほうまき)商戦がピークを迎えている。スーパー、コンビニ各社や外食産業などがこぞって参入し、PRに余念が無い。
大手スーパー、イオンつくば店(つくば市稲岡)では、すし売り場に特設コーナーを設けて販売に力を入れる。飲食店ガイド「ミシュランガイド東京」で7年連続三ツ星を受賞したすし店「鮨(すし)よしたけ」が監修した「極(きわみ)恵方巻」(税込1058円)を中心に、魚介類やローストビーフなどの具材を取り入れた各種恵方巻を売り出している。
「極」は、エビ、煮アナゴなど8種類の具材を使った太巻きずし。のりは、1月下旬に佐野厄除大師(栃木県)で祈祷を済ませたものを使うなど随所で差別化を図っている。
2日、同店の売り場を訪れた土浦市の60代主婦は「夫婦2人で食べます」と恵方巻を買い求めていた。
イオンの広報担当者によると今年は、通常サイズ(約18㎝)よりも半分の長さのハーフサイズが増えており、種類の違うハーフサイズを3本パックにまとめ、食べ比べを楽しめるよう工夫しているという。
恵方巻を広めるきっかけを作ったコンビニ店でも、1月ごろから店内に恵方巻の模型やPRポスターを掲示し販売している。イワシ1匹の塩焼きを丸ごと包んだ「まるごといわし巻」など、意表を突いた商品を出す回転すしチェーン店もある。