関東鉄道(本社・土浦市、松上英一郎社長)は11月1日から、土浦駅と筑波山口を結ぶ路線バスに自転車が積載できるバスを実証運行する。輪行袋に収納しなくても、車内に2台まで積み込めるサイクルバスで、JR常磐線の駅から運行するのは県内で初めて。
仕事や買い物利用でも使える
土浦駅 – 筑波山口間の路線は、自転車道「つくば霞ケ浦りんりんロード」をほぼ平行に走る約20キロ、約50分間の距離で、どの停留所からでも自転車と一緒に乗り降りできる。実証運行期間中、積載料は当面の間、無料。
りんりんロードを自転車で走るサイクリストが、行きや帰りに路線バスを利用したり、急勾配の筑波山を上り下りするヒルクライムに挑戦するサイクリストが利用することを想定している。

バスは69人乗りの大型バスで、車内の座席のうち中央の4席を取り外し、自転車2台が積み込めるようにした。乗客自身が自転車を車内に持ち込み、前輪と後輪を車輪止めで固定し、ベルトで車体を固定する作業を行う。方法が分からない場合は運転手が手伝ってくれる。
サイクルバスは、平日午前10時から午後4時20分まで往復2便、土日祝日は午前7時50分から午後5時20分まで往復4便運行する。
つくばエクスプレス(TX)つくば駅と筑波山を結ぶバスは、つくば市が運行するコミュニティーバス「つくバス」に2010年から自転車1台が車外に積載できるようになっている。土浦駅発の路線バスに自転車が積み込めるようになることで、TXと常磐線の両方から、自転車を積載して筑波山に向かうことができる。
同社企画課の森田玲泉係長は「サイクリストばかりでなく、一般の人も利用してほしい」と話し、観光やレジャーばかりでなく、日常の仕事や買い物での利用を呼び掛ける。公共交通の利用を促進するためには、ラストワンマイルといわれる自宅からバス停までの二次交通手段の確保が課題とされており、課題克服を視野に入れた実証運行でもある。利用者が多い場合、他の路線にも自転車積載バスを拡大していく方針だという。(鈴木宏子)
◆土浦駅 – 筑波山口の乗車料金は片道大人940円。自転車積載の予約は不要。