関東サッカーリーグ1部後期第11節、ジョイフル本田つくばFC対クリアソン新宿(Criacao Shinjuku)戦は3日、つくば市山木のセキショウ・チャレンジスタジアムで開かれた。終盤まで両チーム無得点の競り合いとなったが、後半43分に失点しつくばは0-1で惜敗、通算6勝4分10敗、勝ち点22で7位(参加12チーム)となった。この試合は、リーグ規定により無観客で開催され、YoutubeのつくばFCチャンネルでライブ配信された。

今節ホームに迎えた新宿は、現在リーグ戦9連勝中で首位。得点ランキング首位タイの岡本達也らJリーグ経験者も多く、高い技術で手堅い試合運びをするチームだ。
試合開始2分、新宿があいさつ代わりのシュートを放つ。左サイドからのクロスに前線の選手が頭で合わせるが、これはバーの上。対するつくばのファーストシュートは7分、MF安東輝のフリーキックを折り返し、後方で待ち構えていたMF中村翼がミドルシュートを放つが、枠の右へ外れる。新宿は11分にもコーナーキックからヘディングシュートを放つが、ポストに救われる。

25分ごろからは新宿がチャンスの数では圧倒的に上回る。FWのポストプレーから分厚い攻撃につなげ、何度もゴール前へ迫られる。だがつくばは、駒﨑公一ら守備陣がシュートに体を投げだし、GK木戸裕貴も鋭い飛び出しでボールをキャッチ。最大のピンチだった42分のコーナーキックも、何度もシュートをはね返し、前半を無失点で終えた。
今回、新宿は中2日での連戦になるため、中断明けのつくばが体力面では有利かと思われていた。だが新宿は早めの選手交代もあり、後半も運動量が落ちず攻撃数でもつくばを上回る。後半15分、つくばはFW昼間拓海を投入しフォーメーションを整理。ここからようやく盛り返し始める。安東が積極的に攻撃にからみ、25分にはゴール前でのルーズボールをダイレクトシュート。だが惜しくも左ポストをかすめる。

しかし43分ついに失点。左サイドからのクロスを受けたFW原田が中央へ切れ込み、ペナルティアーク付近から左足シュート。ブロックに行ったMF木本拓夢の脚の下を抜け、ゴール右隅に決まってしまった。その後新宿は、ボールをキープしながらアディショナルタイム6分間を守り切り、試合を終了させた。
新宿はこれでリーグ戦10連勝。勝ち点47で首位をキープ。つくばは現在7位だが、残り2試合の結果によっては6位浮上の可能性を残す。ホーム流通経済大学FC戦と、アウェー流経大ドラゴンズ龍ケ崎戦で、いずれも日程は未定。(池田充雄)
●冨田大介監督の話 前半頭から相手のロングボールやクロスにしっかりと対応でき、全体としては締まった試合になった。残り試合も日程が決まっていない中、個人およびチームとしての成長の時間をつくり、必ず勝つための準備をしたい。
●駒﨑公一選手の話 チーム全体でまずしっかり抑えようとしたが、終盤に失点してて悔しい敗戦になった。残り2試合、全員でもう一度まとまって1つ1つ戦っていきたい。