65歳未満の新型コロナウイルスワクチンの接種について、つくば市は16日、今月21日から7月上旬までに順次、接種券を発送すると発表した。16歳以上の約15万2000人が対象となる。
年代別のスケジュールは次のとおり。
▽60~64歳(約1万人) 21日に接種券を発送 24日から接種の予約を受け付け
▽50~59歳(約3万人) 24日に接種券を発送 28日から予約を受け付け
▽40~49歳(約3万9000人) 29日に接種券を発送 7月2日から予約を受け付け
▽16~39歳(約7万3000人) 7月上旬に接種券を発送 7月中旬から予約を受け付け
接種と予約方法は65歳以上の高齢者と同じで、市内約100カ所の診療所のいずれかで接種する。予約はインターネットのつくば市新型コロナウイルスワクチン接種予約サイトまたは市のコロナワクチン接種対策コールセンター(電話029-883-1391)または診療所に申し込む。ほかに市が集団接種会場の設置を検討している。
5月24日から始まった65歳以上の高齢者の接種が進み、各診療所の予約に空きが出てきたことから、65歳未満の接種をスタートさせる。同市の高齢者の接種率(1回目のみ)は16日時点で38%という。
基礎疾患ある人、教員や保育士など優先
ほかに、65歳未満で基礎疾患のある人=メモ=と、福祉・介護従事者、教員、保育士などを対象に優先接種を実施する。
基礎疾患のある人は、16日からインターネットで申請または申請書を市に提出すれば、優先して随時、接種券を発送する。
福祉・介護従事者と教員、保育士などは、勤務先の事業所や学校、保育園などからの申請に基づいて、市が接種券を随時、優先発行する。つくば市内に勤務する市外在住者も接種できる。対象は約8100人で、接種や予約方法は、一般と同じ、市内約100カ所の診療所のいずれかで接種し、インターネットやコールセンター、診療所などに予約を申し込む。市が近く設置予定の集団接種会場でも接種できる。
一方、国が東京都千代田区大手町の合同庁舎に設置している防衛省・自衛隊の大規模接種センターで接種を希望する人は、16日からインターネットのつくば市ホームページなどで申請を受け付け、随時、接種券を発送する。
ほかに、茨城県が7月上旬以降、産業技術総合研究所(つくば市)に1日最大1000人規模の接種会場の設置を検討している。県内に5カ所設置される県の大規模接種会場の一つとなる。
接種費用は国が負担するため無料。ワクチンの種類は、つくば市の接種はファイザー社製、防衛省及び県の会場はモデルナ社製。ファイザー社のワクチンは通常、1回目の接種から3週間後の同じ曜日に2回目を接種する。モデルナ社のワクチンは通常、1回目の接種から4週間後の同じ曜日に2回目を接種する。
副反応として、すでに接種が進んでいるファイザー社のワクチンは、注射した部分の痛み、疲労、頭痛、筋肉や関節の痛み、寒気、下痢、発熱等が報告されている。大部分は接種後数日以内に回復する。発熱、頭痛、倦怠感などの全身反応が出るのは、2回目の接種後の方が高く、年齢が下がるほど高くなる傾向や、女性の方がやや高い傾向が見られるという。厚労省の新型コロナワクチンの副反応疑い報告はこちら
【メモ】優先接種の対象となる基礎疾患がある人とは、▽慢性の呼吸器の病気▽慢性の心臓病(高血圧を含む)▽慢性の腎臓病▽慢性の肝臓病(肝硬変等)▽インスリンや飲み薬で治療中の糖尿病又は他の病気を併発している糖尿病▽血液の病気(ただし鉄欠乏性貧血を除く)▽免疫の機能が低下する病気(治療や緩和ケアを受けている悪性腫瘍を含む)▽ステロイドなど、免疫の機能を低下させる治療を受けている▽免疫の異常に伴う神経疾患や神経筋疾患▽神経疾患や神経筋疾患が原因で身体の機能が衰えた状態(呼吸障害等)▽染色体異常▽重症心身障害(重度の肢体不自由と重度の知的障害とが重複した状態)▽睡眠時無呼吸症候群▽重い精神疾患(精神疾患の治療のため入院している、精神障害者保健福祉手帳を所持している、または自立支援医療(精神通院医療)で「重度かつ継続」に該当する場合)や知的障害(療育手帳を所持している場合)▽BMI30以上の肥満ーの人をいう。