一人暮らしの高齢者らに豊かな正月を迎えてもらおうと、土浦市社会福祉協議会は28日、手作りしたおせち料理を市内148世帯に届けた。今年で22年目を迎えた年末の恒例行事で、高齢者の安否確認を兼ねている。
この日は、午前8時30分ごろから同市大和町の市総合福祉会館に、日ごろ宅配や会食を実施している食事サービスボランティア8団体36人が集まり、紅白のなますとレンコンのきんぴらの2品を1時間ほどかけて調理した。
ほかに、栗きんとん、だて巻き、かまぼこなどが詰まったおせちを、市内の小学生が「いつまでもお元気でいてください」と書いたイラスト入りの包装紙で包み、ボランティアが高齢者宅に配送した。
おせち料理を受け取った女性(86)は「早速、正月の用意ができた。良い年が迎えられそうです」と喜んでいた。
この配布は1世帯400円で、今年度の歳末たすけあい募金の一部を活用しているという。(谷島英里子)