水曜日, 2月 11, 2026
ホームスポーツ【高校野球代替大会】霞ケ浦 高橋監督インタビュー㊦ メカニズム理解して練習を

【高校野球代替大会】霞ケ浦 高橋監督インタビュー㊦ メカニズム理解して練習を

【伊達康】県高校野球代替大会が11日から始まった。霞ケ浦高校の髙橋祐二監督インタビュー3回目は捕手に求めることなどについて聞いた。

配球指示 全球ベンチでは勝てない

—霞ケ浦からは毎年好投手が輩出され投手育成が注目されますが、捕手も毎年のように良い選手が育っている印象です。投手を伸ばす捕手のあり方など、捕手に求めるポイント、配球は捕手任せなのか、捕手によって違うのかなどを教えていただけないでしょうか。

高橋 捕手は扇の要といわれるだけあって、捕手には口うるさくいろんな話をしていますね。まだまだいろいろな意味で物足りませんが。配球については3年くらい前までは全球ベンチから出していましたが、それでは勝てないのかなというところがありました。

綾部翔がエースの時はクレバーな齋藤智徳という捕手がいましたので彼に任せましたね。今の瀬川悠人も困ったらこちらを見るという程度で、ほとんど任せています。その前の鈴木春樹の時は接戦になった藤代戦や石岡一戦は出していましたね。甲子園では任せました。

—内野守備についてはどのようにすれば上達するでしょうか。

高橋 キャッチボールが重要です。それに手投げのゴロ捕りをどのタイミングでグローブを下ろしてどのタイミングで足を出して捕球するか、しっかりメカニズムを理解してから練習すると良いでしょう。ゴロ捕りのメカニズムを分かっている指導者は少ないと思います。

ノックはこのボールをアウトにするためにどうやって捕るのか、打球によってベストの処理の仕方を選択できているか、捕り方やボールへの入り方が間違えていないかを確認する作業です。股を割って捕ったから、シングルハンドで前に伸ばして捕ったからと、理屈を説明できる指導者に教えてもらうと上達できるのではないでしょうか。

技術論の交換盛んな県も

—最後の質問です。高校野球の指導者同士で技術指導論、野球論などの意見交換をすることはありますか。

高橋 野球界はないですが高校バレーボール界ではよくありましたね。強豪校同士で合宿をやっても、例えばブロックシステムのステップの話とか、本当に細かい話を指導者同士で意見交換して技術を磨き合っていました。野球ではそういう話はしませんね。

横浜隼人の水谷監督とは技術論の意見交換をします。神奈川県は指導者同士の技術的意見交換とかそういう交流が盛んに行われていると聞きますが、茨城県はあまりないですね。

—野球の監督に就任する前、霞ケ浦高校バレーボール部を指導し春高バレーに導いた髙橋監督ならではの比較ですね。貴重なお話をありがとうございました。

昨夏の準決勝を制し喜ぶ霞ケ浦内野陣=ノーブルスタジアム水戸

監督 三者三様 「やるからには優勝」

【取材後記】茨城県では2015年から19年までの5年間、直線距離でわずか5キロ以内にある常総学院、土浦日大、霞ケ浦の3校が優勝を独占している。代替大会出場を目前に控え、3校全ての監督から話を聞くことができた。

コロナ禍の過ごし方や夏の甲子園と地方大会の中止、代替大会に向けた取り組みについて、それぞれに同じ質問を投げかけてみたのだが、三者三様の素の答えが返ってきたことは大変興味深かった。

夏の甲子園と地方大会中止の知らせには、いまだ気持ちの整理がつかず甲子園での何かしらの代替大会の開催を今でも熱望する常総の佐々木力監督。甲子園を奪われても野球が好きで懸命に練習する選手の姿に思わず涙する日大の小菅勲監督。選手だけでなく小学生のときから子どもと一緒に甲子園を夢見てきた親の気持ちにも寄り添う霞ケ浦の高橋祐二監督。

また、甲子園につながらない代替大会には、3年生全員を公式戦の舞台に立たせてから主力組を投入する考えの常総学院。3年生は全員登録しつつ力のある2年生を積極的に起用する考えの土浦日大。2年生のレギュラークラスが多い中で、3年生だけで挑む考えの霞ヶ浦。本当に3年生だけで挑んでいいのかという高橋監督の葛藤は大会中も続くだろう。

昨年秋の県大会は常総学院が優勝、霞ケ浦が準優勝している。土浦日大は準々決勝で延長13回タイブレークの大接戦の末、優勝した常総に敗れた。もし例年通りに地方大会が開催されていれば、この3校が優勝に関わってきたことは間違いない。「複雑」な心境の中、「やるからには優勝を目指す」とは3校共通の答えである。甲子園を本気で目指してきた3校がいよいよ代替大会を迎える。

(高校野球代替大会有力校監督インタビュー 終わり)

➡NEWSつくばが取材活動を継続するためには皆様のご支援が必要です。NEWSつくばの賛助会員になって活動を支援してください。詳しくはこちら

スポンサー
一誠商事
tlc
sekisho




spot_img

最近のコメント

最新記事

末期がんと診断されてしまいました…《ハチドリ暮らし》58

【コラム・山口京子】末期がんと診断され、生活が変わりました。昨年12月、痔の治療のつもりで病院を訪れたところ、「痔ではなく、大腸がんです」と、医師にあっさり説明されました。そのあとの血液検査と内視鏡検査で分かったのは、進行性の直腸がん。 「ここでは治療はできないので、紹介状を書きます。どこの病院を希望しますか?」と言われても…。がんだから、専門の病院がいいのか、家から通いやすい病院がいいのか…。 家に近い総合病院の名前を伝えると、受付の方がそこに連絡し、予約日を決めてくれました。紹介状を受け取り、帰宅したものの、実感はありません。確率的にはおかしくはないけれど、自分にもホントに来たのだな…。 体の感覚は昨日と変わらないのに、がんと診断されたことで、何か変わってしまいました。この原稿を書いているときも、がんが増殖中と思うとおかしな気分。昨年は体調不良を感じていたけれど、左足の骨折や夏の暑さのせいと思い込んでいました。 4日後、総合病院で検査。10日後、直腸がんであること、肝臓・肺・リンパに転移し、ステージ4との検査結果。治療しないと余命8カ月、治療してうまくいけば2年半。治療方針は、化学療法で転移を抑え、経過を見るとのこと。年明けに入院し、抗がん剤治療を始める日程。説明を涙ながらメモしている娘。 2週間を1クールとして治療 期間限定の人生になったらしい…まだ信じられない。でも人生は期間限定。死亡率100%なのだし…。副作用の説明もあったけれど、具体的にはどんな症状が出るのか。痛みに弱い、ヘタレな自分がどこまで治療についていけるのか。 がんと分かってから、がん関連の本を何冊も読んでみました。標準治療に対する評価、抗がん剤に対する考え方、先進医療や代替治療、食事やサプリメント、漢方薬など。さまざまな見解がありましたが、とにかく抗がん剤治療を受けることにし、仕事は12月で辞めました。 入院は1月6日。CVポート(皮下埋め込み型カテーテル)を装着し、2日後に抗がん剤の点滴を開始。4日間入院して点滴を受け、退院後の10日間は静養。この2週間を1クールとして治療を続けていく段取り。これから、どのような経過をたどるのでしょう。(消費生活アドバイザー)

デジタル技術を駆使 アニメ、ゲーム、広告デザインなど展示 日本国際学園大

日本国際学園大学(つくば市吾妻)でデザインを学ぶ3、4年生が、日ごろの学習の成果を発表する作品展「2026コンテンツ デザイン エキシビジョン」(同大経営情報学部ビジネスデザイン学科主催)がこのほど、同市吾妻、中央公園内のつくば市民ギャラリーで開かれ、アニメ、ゲーム、メタバースなど最新のデジタル技術を駆使した作品や、想定した架空の店舗や商品のブランド価値を高める広告デザインなどが展示された。 1月31日から2月6日まで開催され、学生17人が作品約40点を展示した。同展は毎年開催され今年で15回目。4年生にとっては卒業制作展になる。 展示されたのは、楽曲に合わせて容姿が変化していくキャラクターを描いたアニメ作品、音楽に合わせてキャラクターや背景を動かすなどデジタルアートの制作過程そのものを映像にした作品、AIを使って小説のシナリオとキャラクターを制作したノベルゲームなど。 広告デザインは、つくば駅近くに架空のカフェがオープンしたと想定し、店舗のロゴやチラシ、缶バッチやシールなどを実際にデザインしたものや、土浦や水戸、常陸太田、龍ケ崎など、県内各地の昭和レトロな商店街を実際に訪ね歩き、それぞれの魅力を紹介したガイドブック、架空の水戸納豆のオリジナルキャラクターや商品パッケージなどをデザインした作品などが展示された。 インターネット上の3次元の仮想空間、メタバースの中で参加者を募り、参加者の分身であるアバターの撮影会や交流会を主催するなど2年間にわたる活動記録をポスター展示した4年の姜翔(きょう・しょう)さん(21)は「メタバースでは、いろいろな人が参加できるように企画を考えてイベント開きコミュニティを引っ張ったが、毎日のように反省点が出てきた」と活動を振り返った。 情報デザインやメディアアートを指導する同大の高嶋啓教授は「4年生にとっては、新型コロナの行動制限が始まった最初の年を1年生として過ごした。表現したいという強い気持ちが現れた作品や、センスが面白い作品があるので、これを引き継いでさらに深めていってくれれば」と話していた。

焼き芋ブームを「食文化」に《邑から日本を見る》191

【コラム・先﨑千尋】「焼き芋がブームになって20年。それを食文化に定着させよう」。今やスーパーの店頭だけでなく、コンビニやドラッグストアでも焼き芋が売られている。その火付け役となったのが「なめがた農協(現なめがたしおさい農協)」だ。 行方市で焼き芋サミット その本拠地の行方市にあるレイクエコーで、1月16日に「全国焼き芋サミット」が開かれ、全国から、焼き芋愛好家や生産者、行政、農協関係者、焼き芋業者、研究者など350人が集まり、焼き芋について熱く語り合った。開催は昨年に続いて2回目。主催は同実行委員会と行方市。 サミットの冒頭、同農協の金田富夫組合長が「農協では約30年前、それまでは主食用だったサツマイモを焼き芋として販売しようと考え、スーパーの店頭で売ることを考えた。しかし、焼き方や品種などで、1年を通しておいしい焼き芋を提供するのは難しかった。工夫を重ね、マニュアルを作り、今では全国約4000店舗で通年販売している。焼き芋をブームで終わらせるのではなく、食文化にしていきたい」と話した。 サミットでは最初、茨城県職員時代にサツマイモの病害虫研究に携わってきた東大大学院特任教授の渡邉健さんが、サツマイモ栽培で問題となっている「基腐(もとぐされ)病」などについて「必要以上に怖がらないように。病原菌を持ち込まない、増やさない、残さないが基本だ」と注意を呼び掛けた。 あるとうれしい⇒あって当たり前 基調講演は、サツマイモに特化したイベント「さつまいも博」を2020年に始めた石原健司さんが「焼き芋を『あるとうれしいもの』から『あって当たり前』に。生活を豊かにするものと消費者が考えられるようになれば、ブームから文化に定着したと言える。そのためには、客層を固定客だけでなく、子供世代やインバウンド(訪日客)などまで視野を広げていく必要がある」と訴えた。 「焼き芋業界のいま、そしてこれから」というテーマのトークセッションでは、龍ケ崎市や行方市の生産者や焼き芋業者らが登壇。それぞれが「原料のイモを安定して供給することが大事。そのためには土づくりが欠かせない。後継者が残れるために外部から呼び寄せることも必要。『焼き芋で笑顔に』を合言葉に、全国各地の百貨店やイベントに出店し、イモの皮まで旨(うま)味や香りを感じる焼き方を、生産者の思いも伝えながら全国の焼き芋ファンに届けている」などと話し合った。 サミットの最後は分科会。参加者が、生産、焼き芋市場・消費トレンド、地域・観光・体験農業、暮らしと女性の視点の4つに分かれて討議した。私が参加した生産の分科会では、基腐病や立枯病などの対策に関する質問や意見が多く出された。 サミット終了後、会場を隣の「なめがたファーマーズヴィレッジ」に移して交流会が開かれ、参加者は、サツマイモ料理や焼酎、いろいろな品種の焼き芋などを味わいながら、焼き芋談義で楽しんだ。(元瓜連町長)

紅梅満開 白梅咲き初む 筑波山梅まつり開幕

第53回筑波山梅まつりが7日、筑波山中腹にある筑波山梅林(つくば市沼田)で始まった。今年の開花状況は例年より1週間か10日ほど早く、紅梅はほぼ満開、白梅は咲き始めているという。1月初旬に満開となったロウバイは見頃が続いている。 7日は雪がちらつく中、開園式が催され、同梅まつり実行委員会の神谷大蔵委員長は「雪の開園式というのは私の知る限りはじめて。今年はずっと暖かったので花が咲き始めている。開催中大きな事故がないように務めていきたい」とあいさつした。式典には関係者約50人が参加した。 梅まつり期間中、がまの油売り口上、つくばのおさけで乾杯!(2月28日と3月1日に開催)、百人きものPresents/青春フォト(3月1日)などのイベントが開かれる。園内をつくば観光ボランティア298が案内する。ご当地土産品販売、筑波山おもてなし館での「梅Café」、梅を使用した期間限定メニュー「梅食」なども用意される。3月7日にはジオパーク企画として認定商品の販売、ジオパークの特設ブースも開設する。さらに隣接のアウトドアパーク「フォレストアドベンチャー」がリニューアルされ、往復180メートルの新ジップスライドが加わった。周辺店舗ではつくばうどん特別企画や、筑波山梅まつり宿泊プランなどが用意されている。 筑波山宮前振興会の渡辺伸一会長は「来た人に満足して帰っていただけるように努力したい。今年は梅食や梅ドリンクなどを用意した。福来みかんの素材を使ったものも、バージョンアップしているので期待してほしい」と話している。 梅まつりは3月15日まで。筑波山梅林は標高約250メートル付近にあり、中腹の斜面に広がる4.5ヘクタールの園内には約1000本の白梅や紅梅がある。