つくば市は7日、同市春日1丁目の旧消防本部庁舎と隣接の旧中央消防署庁舎に何者かが侵入し、ケーブルなどが盗まれたと発表した。
両庁舎は2015年3月、消防本部が市役所隣りに移転後、使用されていない。市は5日、被害に気付き、同日、つくば中央警察署に通報、翌6日、建造物侵入と盗難被害で同署に被害届を提出した。
市消防本部によると、侵入があったのは昨年12月26日午後4時ごろから今年2月5日午後3時ごろまでの間で、旧消防本部棟西側の変電設備のかぎが壊され、自家発電設備などから各階に引き込まれている銅線のケーブルが切断され盗まれていた。さらに3階床の金属部分も盗まれていた。1~3階の壁や天井が損壊しており、ケーブルを盗む際に壊されたとみられるという。被害総額は不明。
両庁舎は使用されなくなって以降、施錠されガラス窓などは板で覆われ、敷地は立ち入りができないよう杭を打って針金で囲っていたが、警備システムなどは取り付けておらず、不定期で巡回するだけだったという。
今後は、定期的な巡回を実施するなど盗難防止策を講じるとしている。
同庁舎は解体して、さら地し、筑波大学付属病院が医療複合施設の建設を検討している。