地元団体が観光案内所オープン つくば市小田の空き店舗に

観光案内所「TAMARIBAR」を運営する(左から)ツックラの副代表で米国出身のコーツ・アンさん、代表の大類裕幸さん、副代表の磯山茂さんら=開店準備中の店内

【鈴木宏子】小田城跡や宝篋山(ほうきょうさん)に近いつくば市小田の旧市街地に15日、地元団体が運営する観光案内所「TAMARIBAR(タマリバ)」がオープンする。

空き店舗を改装し、地元産食材を使った軽食を提供したり、地元野菜や加工品を販売したり、観光案内をする。イベントを開催したり、土産品を開発したり、移住希望者向けに空き家の紹介をしたり、月に1度はこども食堂も開催する予定だ。

古民家の再生に携わってきた地元在住の建築士、大類裕幸さん(69)が代表を務める住民団体「TSUKKURA(ツックラ)」(NPO法人申請手続き中)が運営する。同会は、つくばで歴史や文化、自然を生かした暮らしを楽しむことを手助けしようと2018年に発足し、これまで筑波山麓の古民家でジャズライブなどを開催してきた。

空き店舗が増え、地元住民同士が交流する場だった店先がだんだん少なくなっていることから、人やものが集まり、語らいが生まれる場をつくりたいと、新たに住民同士が交流したり、観光客に地元情報を発信する観光案内所をつくる。

2011年に閉店した旧磯山商店の1階約40平方メートルを改装してオープンする。同店は雑貨と電気製品を販売し、駄菓子なども扱っていたため、かつては地域の子供たちのたまり場だったという。

開店準備をするスタッフ=9日、つくば市小田

大類さんが、同店3代目の磯山茂さん(66)に声を掛け、「地域のためになるならば」と磯山さんが応じた。大類さん、磯山さんなど小田地区の住民を中心に計約20人のメンバーで運営に当たる。

店の奥にある和室も開放し、地域のお年寄りや子供たちにも自由に出入りしてもらって、地域のたまり場になることを目指す。観光ガイドの養成にも取り組み、登山客や観光客、サイクリストを対象に、地元の宝篋山の登山コースを案内したり、中世の城跡がある小田地区の街歩きスポットを紹介などする。

大類さんは「子供がいて、お年寄りがいるたまり場をつくりたい。山登りの帰りに寄ってくれる人がいたり、いつでもだれか人がいる場所になってくれればいい。そのためのイベントも開催して長く続けられるようにしたい」と話す。

◆TAMARIBAR つくば市小田3094-2 土曜、日曜、祝日のみ開店。時間は午前8時~午後3時。