【橋立多美】11年目を迎えるつくばの冬の風物詩「ランタンアート2019」が14、15日の両日、つくば駅周辺のペデストリアンデッキとセンター広場を彩る。
日が暮れたころ、市民手作りのランタン約7000個に明かりがともされ、街は華やかで幻想的な雰囲気に包まれる。つくば駅を中心とするセンター地区のにぎわい創出を目的とする、つくばセンター地区活性化協議会主催。
光源のろうそくは約3時間で燃え尽きてしまうが、師走のイベントとして待ち望む人が多く例年来場者は2万人に上る。
ランタンは2リットルのペットボトルを活用。障子紙に絵を描いたものと色画用紙を切り抜いた2種類の装飾カバーがセットされ、ろうそくの灯りを美しく演出する。
市民が手作り、ボランティア200人が支える
ランタンは市内の小中学校の児童生徒とワークショップ参加者などが手作りしている。今月1日、つくば駅前のBiViつくばイベントスペースでランタン制作のワークショップが開かれ、親子でランタンカバー作りに取り組む姿が見られた。サンタクロースと雪だるまを描いていた市内の小学5年の女子児童は「4年のときにクラスみんなでランタンを作って楽しかった。今年も作りたいと(ワークショップに)参加しました」と話していた。

ランタン制作のほか、主催する同協議会の会員や近隣小中学校保護者、筑波学院大の学生、市民サポーターなど約200人のボランティアが準備から撤収までを支える。
初日は点灯時間までに7000個のランタンを設置して着火具で一斉に火をともす。消灯後は消火を確認しながら、持ち去られないよう通路沿いのランタンの装飾カバーを外す。翌日は外したカバーを戻して点灯する。明かりが消えて来場者がいなくなると撤収作業に取りかかる。
希望者は自作のランタンに点灯することができるという。「点灯するのが楽しい」「ろうそくの温かい明かりに癒される」という声が事務局に届くという。
◇「ランタンアート2019」の点灯時間は14日(土)、15日(日)いずれも午後4時45分~同7時30分。問い合わせは、つくばセンター地区活性化協議会(029-883-0251)。