【鈴木宏子】土浦市長を4期16年務めた中川清市長(74)が21日、任期満了を迎え退任した。2期目から11年間、中川市政を支えた五頭英明副市長(74)も中川市長と共に同日付けで退任した。
同日午後5時15分から、市役所1階ホールで退任セレモニーが催された。中川市長と五頭副市長は女性職員から花束贈呈を受け、約500人の市職員や市民らに拍手で見送られた。
集まった市職員らを前に中川市長は「16年間、皆さんのお陰でつつがなくやってこられた、いろいろ仕事をやってきたつもりなので、これから実が大きくなって花が開く。後の人がしっかりやってくれることに期待したい」と話した。
五頭副市長は「50年間、土浦市に奉職できたのは皆さんのお陰。今土浦市はサイクリングという明るい話題が出ており、この機を逃さず民間の人と力を合わせてサイクリングの街にしていってほしい。一市民としてできることはやっていきたい」などと話した。

退任セレモニーの後、市役所前のうらら大屋根広場では、駅西口や東口をイルミネーションで飾る「第27回土浦ウインターフェスティバル」の点灯式が催された。中川市長は五頭副市長と共に、最後の公務として点灯式を行い、16年間の公務を終えた。
10日投開票が行われた市長選で、中川市長は5期目を目指したが、新人の安藤真理子氏に敗れた。
市職員出身の五頭副市長は2005年4月に市長公室長から収入役になり、中川市長2期目途中の08年7月から副市長に就任した。来年6月の任期満了を待たず職を辞した。