【戸田さつき】令和初の「敬老の日」を前に12日から、NEWSつくばは「免許返納」をテーマに特集を始めた。 読者の意見を直接聞こうと8月、ツイッターでアンケートを3回実施し意見を募った。 1回目は「免許返納に賛成か反対か」、2回目は「代用する交通手段」、最後に2回目の結果を踏まえ「公共交通機関に対して」聞いた。
「免許返納に賛成か反対か」は70%が賛成。反対が4%、どちらでもないが26パーセント。反対が4%しかないのは、事故報道の影響か、それともツイッターのアンケートに答えた人の属性の特徴なのか。NEWSつくばのツイッターのフォロワーは、読者分析から79%が男性だが、年齢層は不詳である。最近では、シニア層にもスマートフォンが普及され始め、SNSは若者の特権とは言いきれないが、シニアの子ども世代の意見が反映されているのかもしれない。今回は、免許返納に賛成するM Nathalie / えむなたさん、Takashi IRINATSUさんから寄せられた意見を紹介する。
(シニアにおける体験談、とは少し違うかもしれないけれど)
私自身が敢えてこの茨城でペーパー状態で生活し、いつか返納を考えています。
公共交通機関をいかに活用できるか……ですね。あとは車を持つ非シニア家族の協力かな。— M Nathalie / えむなた (@mnathalie1972) August 14, 2019
私の場合は世帯で車二台だったのを一台に減らしたので
休日は家人の車で買い出しに行ったり、住む場所をスーパー等の近くにしたりしています。
ひとりで出掛ける時はバスと電車を活用しています。
ペーパー歴は数年位でしょうか。家人を隣に乗せての運転は可能です。
不便はありますが許容範囲です。— M Nathalie / えむなた (@mnathalie1972) August 21, 2019
(お返事遅れました<(_ _)>)
車があれば、確かに色々な場所へ行けますが、交通事故の加害者になる可能性も高いですよね。
現に私自身、不本意ながら、自転車高校生相手に10対0にさせられましたし。
少なくとも徒歩なら、加害者になることがない。これ、とてもとても気楽なんですよね。— M Nathalie / えむなた (@mnathalie1972) August 22, 2019
(あと、もひとつ)
年を取ると視野が狭くなります。これも事故の一因なんですよね。
私自身、他人事ではないと思いました。元運転者としての視点を持ちつつ、歩行者としての視点も持てるので、その点も、ペーパー生活の利点だと思います。
その一方、免許を持ってない子の自転車暴走が怖いです。— M Nathalie / えむなた (@mnathalie1972) August 22, 2019
M Nathalie / えむなたさんは、運転免許は所有しているものの、普段はバスや電車を利用し、休日の買い物は知人や家族と共にしている。自らの生活を「ペーパー生活」と話す。自転車に乗っていた高校生と事故があり、加害者になってしまった経験から、「不便であっても、徒歩なら加害者にはならない。そのストレスがなくなった」と話す。さらに、ペーパー生活の利点としては、元運転者と歩行者の両方の視点が持てるのがいい」と話す。運転していたからこその危険予測や交通ルールの知識は、徒歩生活にも生かせる。「その一方、免許を持ってない子の自転車暴走が怖い」と提言する。
自分の母親は5月に返納してもらいました。
返納した後に不便になるとか生活が出来なくなるというのは自己中心的発想です。その為にひょっとしたら関係ない命が奪われるかもしれません。返納後については行政がサポートすべき話であり自分の生活を優先する代価として誰かの命のリスクが伴うべきではない— ????Takashi IRINATSU (@rallymonitor) August 14, 2019
免許があって出来ていたことが出来なくなる→買い物も行けなくなりました。でも、それに合わせて生活スタイルを変えて「不便になった」ではなく「変えた」と前向きに過ごしてます。
もし周りが支えられない場面では行政が支えればよく、不便を全面に出しているうちはいつまでも解決はできないでしょう— ????Takashi IRINATSU (@rallymonitor) September 3, 2019
家族が居ない方でも行政に支えられて安心して免許返納後も最期まで暮らせる街。何十億円も掛けて運動場作らずに有るものを有効活用し、今の高齢者を支える予算に廻せれば、それを見た今の現役世代も安心して永住できるでしょうね。
「世界のあした」ではなく「市民のあした」が見える街になるのでは?— ????Takashi IRINATSU (@rallymonitor) September 3, 2019
Takashi IRINATSUさんは、今年5月につくば市在住の母親が免許を返納した。「家族が居ない方でも行政に支えられて安心して免許返納後も最期まで暮らせる街」という声は、家族をサポートしている世代の目線なのだろう。交通網の充実化は、免許返納しやすいまちづくりには欠かせない。「『世界のあしたが見える街』より『市民のあしたが見える街を』」というつくば市が掲げるスローガンになぞらえた言葉が印象的だ。
「車は一人一台」というマイカー生活を送っている人が多いつくば・土浦エリア。免許返納率の向上には課題が多い。次回は、マイカーの代理になる移動手段について、ツイッターに寄せられた意見を紹介する。
➡【どう考える?免許返納】の過去記事はこちら