【相澤冬樹】年号が「令和」に改まり、国交省が登録した全国6カ所の「道の駅」の先陣を切って11日、筑西市に「グランテラス筑西」がオープンした。地元産品の直売を中心とした従来型の施設にない機能を組み合わせ、「ハイブリッド道の駅」をめざして同市が整備していた。午前中、関係者らを招いて完成を祝う式典を行った後、正午に一般客を迎えて開場した。
同市川澄、国道50号下館バイパス沿いの総面積4万7709平方メートルの敷地に、3棟からなる地域振興施設(延床面積4216平方メートル)と芝生広場などを市が整備し、国交省がトイレ・情報交流施設(同265平方メートル)を設置した。国交省登録の道の駅としては全国1155カ所目、県内では14番目となるが、運営の第3セクター、ちくせい夢開発(代表取締役・須藤茂同市長)によれば「県内最大級」の規模ということだ。
メーンの物産・直売・レストラン・カフェ棟には農産物・物産直売所のほか、同市産の食材を中心に調理した惣菜の店舗、外食店舗も軒を並べた。屋外には新スポーツのスラックラインエリアや隣接の畑で収穫体験も楽しめるバーベキュー場などがお目見え。駐車場は361台収容(うち大型車43台)で、ドライバー向けのリラクゼーションルームなども整備、さらには水戸線岩瀬駅発の高速バスが同施設経由となり、駐車場に車を止めて東京直行便が利用できるようになった。
同施設は2015年に推進協議会が立ち上がり、構想の事業化が進められてきたもので、18年9月に着工、第3セクターも設立され、今年6月国交省の「道の駅」第51回登録に記載された。完成式で須藤茂同市長は「何とか茨城まごころ国体までに間に合わせたいと念じていたが、夏休み前にオープンできた。地権者はじめ関係者の熱意と理解のたまものと感謝している」と述べた。
