認知症予防へ、おしゃべりの場 「かっぱサロン」1年 土浦

木の実を使って帽子のアクセサリーを作る「かっぱサロン」の参加者=土浦市中央、奥井薬局

完成したアクセサリーを愛用の帽子に取り付ける参加者ら

高齢者の認知症予防を目指す楽しいおしゃべりの場「かっぱサロン」が、土浦市中央、奥井薬局でスタートして間もなく1年を迎える。

霞ケ浦の水質浄化運動に取り組み、46年の歴史がある老舗の市民団体「土浦の自然を守る会」代表の奥井登美子さんら、かつての旗手たちが世話役となり、地域医療の小さな守り手となっている。

自然を守る会の事務所ともなり、30年前、子供たちに絵本を読み聞かせた同薬局の一室にある「こども文庫」を改装してサロンとし、昨年12月スタートした。

月2回、市内の高齢者ら約10人が集まって、木の実を使ったアクセサリー作りや、折り紙、クリスマス飾り作りなどに挑戦している。

専門家が講師となり、高齢者の熱中症対策、塩分のとり方、じょうずな湿布の貼り方などを講義することもある。朗読のプロが声の出し方を教えてくれたり、わらべ歌を皆で歌ったりすることもあるという。

奥井さんは「おしゃべりしながら、手を動かして、頭を使うのが認知症予防になる」と話す。

このほど開かれたサロンでは、奥井さんや近所の人が散歩の途中に拾い集めたさまざまな種類のドングリなど木の実を使って、帽子のアクセサリーを作った。「日頃から帽子をかぶる習慣を付け、転倒ぼうし(防止)に役立てる」のが狙いだと奥井さんはいう。

参加者の一人、岩﨑惇子さん(80)は「年を取ると新しい友達をつくるのが難しくなるが、ここへ来ると知らなかった人と知り合いになることができ、人生のいろいろな話を聞くことができる。毎回バラエティーに富んだメニューなのでとても面白い」と話している。(鈴木宏子)