土浦薪能 今年は開催できず 代わって亀城プラザで狂言公演

代替事業の開催が決まった土浦薪能倶楽部の2019年度総会であいさつする増山栄会長(中央)=22日、土浦市役所内

【鈴木宏子】土浦城址の本丸跡(同市中央、亀城公園内)にかがり火をたき、毎年秋に開催している「土浦薪能」(土浦薪能倶楽部主催)が、今年は開催できないことが分かった。代わりに同公園前の亀城プラザで9月1日、狂言の公演を開催する。

雨天時の会場として毎年確保している土浦市民会館(同市東真鍋町)が、今年は耐震工事など大規模な改修工事のため、1月から来年4月まで全館休館となり、雨天時の対応ができないのが理由という。

昨年は第21回公演が催され、野村万作さん、梅若実さんなど人間国宝4人のほか、テレビなどでお馴染みの野村萬斎さんらが出演した。チケットは発売と同時に完売となり、約650人が鑑賞するなどして、土浦恒例の秋の行事となっている。年間事業費約800万円のうち市が約350万円を補助している。

同倶楽部の2019年度総会が22日、同市役所内で開かれ、代替事業として今年9月1日、亀城プラザで、狂言2演目とワークショップなどを催すことを決めた。野村万蔵さん、野村万之丞さんらが出演する予定という。今年は市の補助金をもらわず開催する予定だ。

同倶楽部の増山栄会長(69)は「能には7メートル四方の舞台と、演技者の通路となる橋掛り(はしがかり)という長い廊下が必要になり(屋内施設としては)市民会館しか市内に会場がない。今年は雨天時の会場が確保できないが、21年続けてきたので、多くの市民から継続してほしいという意見をちょうだいし、倶楽部として何とか続けていこうということになった」と話し「今年はワークショップも開くので、おいでいただいた方に、狂言の面白さや奥深さを分かりやすく提供したい。来年に向けても、勉強しながら楽しんでもらえれば」と話している。