「広報が不十分」審議会で指摘 4月始動のプラスチックごみ回収 つくば市

新設されたリサイクルセンターの外観=つくば市水守

【岡本穂高】リサイクルセンターの完成に伴って、つくば市で4月から始まった容器包装プラスチックの分別開始周知の取り組みに対し、このほど開かれた市一般廃棄物減量推進委員会で「市内一斉に分別回収を始めるという大規模な取り組みにしては、広報が不十分ではなかったか」などの意見が挙がった。

市は、市民への呼び掛けが不十分であったことを認めた上で、「実際に回収を始めると市民の方から多くの声が挙がると思う。それを踏まえた上で1年間は試験的に回収を行い、だんだんと普及していければ」と話した。

今後はアンケート調査やワークショップなどを行い、改善点を明らかにした上で認知度向上を目指していく予定だという。また、市民団体などにも直接、PR活動をすることで、行政と市民が一体となってプラスチックごみの分別回収を普及していく考えだ。市民の声を聞いて、今後回収日を増やすなどの対策を検討するという。

3月28日、つくば市水守のリサイクルセンターで同委員会が開催され、市のPR不足が問題に挙がった。

一方、市のPR不足や消極的な姿勢に対し、つくば市の60代女性は「試験的導入で、無理に分別しなくてもよいのなら、わざわざ別の袋を用意してごみを分ける必要がないように思える」と首をかしげる。

ゲーム感覚で学ぶVR体験装置も

遊びながらごみ問題について学べるリサイクルセンター内のVR体験装置

1日から稼働したリサイクルセンターでは、従来の燃やせないごみや粗大ごみ、缶、瓶などの処理だけでなく、容器包装プラスチックや缶・瓶などのリサイクルを行うための中間処理も行う。

敷地面積5.4ヘクタール、施設は地上3階建て、鉄骨造・鉄骨鉄筋コンクリート造、建築面積約3600平方メートル、延床面積約6000平方メートル。施設の能力は、粗大ごみ・不燃ごみのリサイクル施設が日量26トン、、資源ごみのリサイクル施設が日量34トン。建設工事費は約37億4000万円。

リサイクルセンターの中には、ごみ処理施設だけでなく工作室や家具類再生工房などもあり、より市民に開かれた施設となる。また、ごみの分別についてゲーム感覚で学ぶことができるバーチャルリアリティ(VR、仮想現実)体験なども新設されており、子どもたちがごみ問題をより身近なものとして考えられる仕組みになっている。

リサイクルセンター内の様子

メモ
【容器包装プラスチックの回収方法】回収日は月2回で、卵パックや食品の外装フィルムなど、プラスチックマークのある汚れていないものが対象となる。容器包装プラスチックは、金属や紙の部分を取り除き、軽く洗って乾かした後、透明または半透明のビニール袋に入れて出す。食品トレイなど水ですすいで汚れがとれるものはよいが、汚れが取れないレトルトパックなどやプラマークのついていないごみは燃やせるごみに出してほしいという。