花火の仮設トイレ約70基流された 台風21号で桜川河川敷浸水、うち10基は不明に

台風21号の通過で水位が上昇した土浦市、桜川学園大橋付近の河川敷

流された仮設トイレを重機で引き揚げる作業員

超大型台風21号は23日朝、茨城県を通過した。土浦全国花火競技大会が催された土浦市、学園大橋付近の桜川河川敷は水位の上昇に伴って河川敷が浸水し、花火大会のため設置したものの、まだ撤去されていなかった仮設トイレ約70基が流された。

同市商工観光課によると、約60基は河川敷にとどまっているため撤去するが、約10基が下流に流されて行方不明になった。大会翌日に汲み取りをして清掃したため汚物が桜川や霞ケ浦に流れ込むことはないという。同課の担当者は、撤去の手配が遅れたことが原因と話している。

台風が過ぎた23日は、作業員が腰まで水に浸かり、流された仮設トイレを重機で懸命に引き揚げる作業に追われた。

一方、花火桟敷席も水に浸かった。撤去作業は例年、10月中旬ごろに完了するが、今年は大会後、長雨が続き作業が遅れていたという。

桟敷席の解体作業をしていた同市立田町、知久(ちきゅう)工務店、知久重巳社長(53)は「今年は雨が続き、桟敷席の材料に使っていた木材を乾かしていたため撤去が遅れていた。10月中には撤去したい」などと話していた。

台風21号による冠水のため、土浦市内では板谷7丁目から神立町まで市道約2㎞が22日正午から23日午前9時まで通行止めとなった。市道脇を通る都市下水路があふれたためという。

同市では新治地区公民館など3カ所に避難所を開設し、2人が避難した。

つくば市では同市北条、筑波交流センターなど3カ所を避難所として開設し、3世帯4人が一夜を明かした。(鈴木宏子)