ギャラリーネオ・センシュウ(gallery neo_/Senshu)は、7月10日(金)~26日(日)、美術家 上原耕生(こうお)の個展「路上の記憶、滲む暮らし」を開催する。開館は金土日曜の午後1~6時。月火水木曜は休館。
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上原は、約20年にわたり「路上」を主題として制作を続けてきた。その視線は単なる都市風景の記録ではなく、自身の生まれ育った沖縄と、そこに生きる人々の記憶や歴史、そのアイデンティティの在りかを探る営みへと向けられている。
沖縄では、15世紀以降、琉球王朝としてアジアや唐との交易で栄えた時代を「唐の世」。1879年、薩摩藩と明治政府によって事実上、王朝の終焉となった琉球処分以降を「大和世」。1945年の沖縄戦から戦後27年間のアメリカ統治を「アメリカ世」。1872年から日本復帰以降を「大和世」と呼ぶ。人々の生活文化を塗り替えるこういった政治体制の変化を「世替わり」と呼び、体制が変わるたびに、言語、制度、経済、風景、さらには人々の価値観までもが外部から更新されてきた。
上原は、この反復される歴史的な書き換えの中に、沖縄という土地が抱える複層的な時間性を見出そうとする。しかし一方で、アイデンティティとは国家や制度によって一義的に規定されるものではなく、むしろそれは、個人の身体感覚や記憶、土地との関係性の中に潜在し、表象される以前の層として存在している。上原にとって路上とは、その不可視の層が痕跡として立ち現れる場なのではないか。
本展で発表される《Rust Paintingー錆絵》シリーズは、主にトタンを支持体として制作される。戦後沖縄に流入した米軍由来のトタンは、焼け野原となった土地にバラックの材料として急速に普及し、人々の生活基盤を支える身近な素材となった。同時に、強い日差しや塩害によって腐食したその表面は、沖縄の風景を特徴づける視覚的要素でもある。
上原はトタンを単なる素材としてではなく、歴史的経験が刻印されたメディウムとして扱う。そこに現れる錆は劣化の痕跡であると同時に、時間の堆積であり、複数の「世」が重なり合う地層でもある。作品に描かれる路上の風景は、記憶と歴史、現実と想像が交差する場として構築される。
沖縄の人々によって語り継がれてきた民謡や口承を通して時代の経験を、上原は現代における視覚表現へと接続する。路上に残された痕跡を拾い上げる行為は、失われつつある風景を保存するためではなく、その背後に潜む歴史の層や語られなかった記憶を現在へと呼び起こす。
上原の作品は、沖縄をひとつの固定された文化的アイデンティティとして提示するのではなく、絶えず更新され、交渉され続ける場として捉える。そしてその視点は、沖縄固有の歴史を出発点としながらも、国家、領土、帰属をめぐる現代的な問いへと開かれている。本展は上原耕生の個人的な原風景の展示であると同時に、歴史と記憶が交錯する空間となる。
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上原耕生 Kouo Uehara
1982年沖縄生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修了。故郷の「沖縄」や「精神科病院」、「路上」をテーマに団地の壁や商店街の外壁、廃校となった学校などで制作・発表している。2011年からアートスタッフとして茨城県にある袋田病院(精神科医)に勤務。2013年から「袋田病院アートフェスタ」のディレクションを勤める。
主な個展
2010年 拝借景/取手市
2017年「ON THE STREET」/取手市
2025年「路上の記憶、滲む暮らし」/gallery cafe ULTRA 尾道
精神科病院での活動
2018年 TURN展出展/東京都美術館
2024年 精神科医学術大会にて学術会長賞受賞
表題「袋田病院アートフェスタ」/仙台
2025年 袋田病院×フィフスシーズンAIR成果展示
/大阪関西万博ギャラリーイースト

第58回つくば常民大学を、7月16日(木)午後1時30分から、つくば市二の宮交流センターで、「仏教思想と自然保護ー草木国土悉皆成仏(そうもくこくどしっかいじょうぶつ)」をテーマに開催する。講師は神奈川大学名誉教授で常民大学を主催する佐野賢治さん。
中国・敦煌は「絹の道」の要衝の地であり、仏教伝播の中核、世界遺産・莫高窟などの仏教遺跡で有名だが、その一方、現在では中国の砂漠緑化、生態再生運動の最前線の地である。今回は、当地で開催された第3回世界漢学家大会の参加を機に、自然と仏教の関係を考える。
仏(覚者)になる教え、仏教では、だれがどうすれば仏になれるかが大問題。そこで自然も含めすべての存在に仏性を認める本覚論の系譜を、仏教東漸の最終地である日本の東北地方、飯豊山信仰から逆にたどって敦煌の地に求める。
日本仏教の特徴は、①自然の仏教化、②祖先崇拝の体系化(例、十三仏信仰)にあるといえるが、円空仏、草木供養塔も併せて紹介し、自然の仏教化、仏教の自然化に焦点を当て、そこに介在した修験者、回国聖の仏教民俗京成に果たした役割にも触れる。
小中学生を対象に、夏休みの宿題の絵画と書道作品の制作をアドバイスする。絵画教室は2日間、書道教室は1日で完成させる。
【絵画教室】2日間で作品を仕上げる、絵やポスターなどの描き方をアドバイスする。
開催日時は①~⑤のいずれか
①7月29日(水)と30日(木)午前10時30分~正午
②7月29日(水)と30日(木)午後1時30分~3時
③8月2日(日)と3日(月)午前10時30分~正午
④8月2日(日)と3日(月)午後1時30分~3時
⑤8月15日(土)と16日(日)午前10時30分~正午
会場はつくば市倉掛1209-2(ワカバウッドセンター内)
各コース定員6人
受講料は5000円(施設飼料用等)
【書道教室】1日で作品を仕上げる。課題手本を用意する。道具はレンタル可
▽つくば教室 つくば市倉掛1209-2(ワカバウッドセンター内)
開催日時は①~④のいずれか
①7月20日(月)午前10時30分~正午
②7月20日(月)午後1時30分~3時
③8月6日(木)午前10時30分~正午
④8月6日(木)午後1時30分~3時
▽荒川沖教室 土浦市荒川沖東2-12-1(荒川沖東部地区学習等供用施設)
開催日時は①~③のいずれか
①7月23日(木)午前10時30分~正午
②7月23日(木)午後1時30分~3時
③7月26日(日)午後3時~4時30分
各コース定員6人
費用は半紙課題3000円(名前付きお手本と半紙付き)
問い合わせ・申し込みはいずれもメール atelie.yurika@gmail.com(アトリエゆり花、中山ゆり花さん)
・日時 8月8日(土)
第1部「本格カフェ」 午前9:30開場・受付 午前10:00から正午まで
第2部「ロジカフェ」 午後1:00開場・受付 1:15-3:15 3:30解散
・参加費 無料
・問い合わせ 土浦一高 哲学部顧問 飯島さん 電話 029-822-0137 平日10:00-15:30
・申込方法 参加申込フォームより申し込む。 https://forms.gle/
<企画内容>
・飲み物やランチは持ち込み可能ですが、
・一般参加者の定員は第1部6名、第2部6名とします。第1部・
つくば常民大学8月(59)
講師:木村武史(筑波大学人文社会系教授)
題目:「生成AI(人工知能)と人間の創造性について」
(シリーズ “こころ”と”からだ“⑧)
日時:2026 年 8月20日(木)午後1時半~4 時半(会場は1時より開場)
場所:つくば市二の宮交流センター
現在、技術開発が急速に進展している生成AIと人間の関係をめぐって、様々な議論が展開している。生成AIが実装、利用される場面に応じて、多様な関係が見られることから、考えるべき論点も様々である。生成AI多用の影響について危惧する意見も聞かれる一方、生成AI利用によってもたらされる新しい知識に期待する意見も散見する。
また、生成AIの環境負荷の問題(大量の水や電気の使用、データーセンタ-)なども知られるようになってきている。今回は、人文系の研究者の立場から、生成AIと人間の関係を創造性の観点から考えてみたい。果たして、生成AIを用いることによって、人間は創造性をより良く発揮できるようになるのであろうか、あるいは、考えることをAIに任せてしまい、自分自身の創造性を失っていくことになってしまうのであろうか?これらの問題点を、機械の創造性、生成AI利用による人間の創造性の展開等について、若干の考察を行なう。
つくば常民大学では、9月と10月、2回にわたり「女性と聖性」を取り上げる。9月は沖縄・久高島のイザイホーを中心に、映像資料を通して沖縄の民俗宗教の構造と神霊観について考察する。10月は「女人禁制」めぐる報告を予定している。
第60回つくば常民大学9月 “こころとからだ”⑨
講師 三島まきさん(学習院大学非常勤講師 法政大学沖縄文化研究所 国内研究員)
題目「映像で見る沖縄の巫女祭祀 ― 久高島のイザイホーを中心にー」
日時 9月17日(木)午後1時30分~4時30分(会場は1時開場)
場所 つくば市二の宮交流センター
連絡先 佐野さん 090-1034-1602
沖縄の民俗宗教は、自然崇拝、精霊信仰、祖先祭祀、琉球王府祭祀などが重なり合い、体系的な教義よりも、祭祀や年中行事など共同体の実践を通して継承されてきた。
久高島では、海の彼方のニライカナイ、御嶽、聖なる植物や水、セジと呼ばれる霊力、神と人を媒介するノロなどが、独自の祭祀世界を形成している。イザイホーは女性の入巫儀礼であると同時に、共同体の生命力と秩序を更新する祭祀であり、「おもろさうし」や王府神女組織との関係から、国家祭祀としての側面も再検討する必要があるように思われる。
1978年を最後に中断したイザイホーの映像、その他の祭祀文化の映像を通して、人と自然、人と共同体との関係を問い直すための生きた文化財として捉えていただければ幸いです。
開催概要
日時: 10月3日(土) 午後1時〜4時(受付 12:30〜)
会場: 桜交流センター(つくば市松塚1036-2) / 現地見学:つくば市金田地区
定員: 20人程度(先着順)
参加費:2500円(講師代・資料代・ガイド代・
※支払い方法は事前のオンライン決済
主催:NPO法人 筑波山麓かやぶき文化保存会
共催:筑波大学都市ストック評価研究室
講師:不破 正仁 氏
芝浦工業大学システム理工学部准教授
専門分野:景観史(景観保全)、民家研究(民家再生)、
「景観とはなにか」基礎的な景色の見方について解説したのち、
2.【見学】 「茅葺き民家の現地見学&解説」
会場からほど近い金田地区の、江戸の面影残る屋敷通りを散策し、現在ではイタリアンレストラン「藤右エ門」
タイムスケジュール
午後0:30~ 講座会場 開場・受付 場所:桜交流センター
1:00〜2:30 公開講座「屋敷と屋敷林の魅力」
2:30〜3:30 (里山散歩:金田地区)
3:50〜4:00 (移動)
4:00 解散 桜交流センター
第85回楽楽大学は、文科省の地震調査委員会委員などを務めた元産業技術総合研究所活断層・地震研究センター長の岡村行信さんが「地震とは?分かっていること、分からないこと」と題して、現在の地震についての理解と、対策や予知の難しさについて解説する。
定員80人。事前予約必要。
申し込みはメールで、松浦さん(matukan18@yahoo.co.jp)など宛てに、氏名、住所、年齢、Eメールアドレスを記入して申し込む。
