金曜日, 1月 24, 2025
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ホーム暮らし2年掛け土浦市政と議会検証 10月1日、市民団体が報告

2年掛け土浦市政と議会検証 10月1日、市民団体が報告

市民主体の新しいまちづくりを目指す市民団体「土浦まちづくり市民の会」(代表・長坂慎一郎元山形大教授)が、10月1日「『住みたいまち 土浦をつくる』には?」と題して、同市真鍋新町、土浦ピアタウン2階イベントホールで「土浦まちづくり市民の集い」を開く。

塩漬けの常名(ひたな)運動公園計画、財政難による行政サービスの低下と市民負担の増加、情報公開請求をして明らかにした議会費の使われ方など、作業チームを設置して2年間にわたって検証してきた市の課題を六つのテーマで報告し議論する。

長坂代表は「土浦市は合併特例債で箱モノを次々につくり借金を増やす一方、人口減少で収入が減っている。こうした中、公共施設の使用料や手数料の見直しが現在検討されている。行政サービスの低下と市民負担の増加が始まっていることをまず市民に知ってほしい」と話し、事務局長の高村義親茨城大名誉教授は「空き家に若者が暮らせるようにする仕組みづくりなど、これから求められる新しい政策も合わせて議論できたら」と話す。

同会は2011年2月発足した。直後、東日本大震災が発生し福島第1原発事故による土浦市の放射能汚染問題に取り組んできた。15年11月の土浦市長選をきっかけに内部に新しい作業チーム「いいまちづくりグループ」を設置し2年間にわたって市の課題を検証してきた。1年目の昨年11月には中川清市長に、常名運動公園予定地の利活用と新図書館の有効利用を要望した。(鈴木宏子)

◆同集いで報告される6つのテーマは①東海第2原発再稼働反対請願②常名運動公園問題③財政悪化と市民負担増と行政サービスの低下④議会の実態と議会費の無駄遣い⑤水道料金⑥年金、地域医療。課題報告を前に、第1部としてつくば市の山本千秋さんが、総合運動公園計画を中止させたつくば市の市民運動を報告する。資料代500円。問い合わせは090-9680-8143(事務局・高村さん)

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文豪風入院日記①《遊民通信》105

【コラム・田口哲郎】 前略 急性胃腸炎にかかり入院しています。幸い軽症だったので痛みもおさまり、現在は退院に向けて体が回復するよう療養しています。体は比較的元気ですので、この原稿を書いているわけです。 体調をよくするためにひたすらに休むというのは、大学院生の私が暇だなあと思うほどにゆっくりできます。せっかくですから、この入院体験を夏目漱石や内田百閒風に書いてみようと思います。もちろん文豪ほどの腕はないのであくまで「風」です。 急性胃腸炎で入院 夜半に急に腹が痛み出し、苦しくてならず、水も受けつけなくなった。最近、茨城県は不要不急の救急車出動にはお金を取るらしいので、救急相談ダイヤルにかけたら、救急車を呼ぶほどでないが、脱水が起こっているからなるべく早く病院に行ったほうがよいと言われた。 体もだるくなってきたので、家人に送ってもらい、近くの病院に夜間急患ということで診てもらった。血液検査、尿検査、レントゲン、CTスキャンをした結果、急性胃腸炎、いわゆるおなかの風邪だと言われた。すぐにリンゲル液を点滴してくれたが、症状がみるみる良くなった。 これで帰れるだろうと思ったら、やさしそうな女医が「脱水ですし、余分な栄養分もおしっこに出てしまっているので心配です」と言う。そして、「入院しますか、それとも帰りますか」と聞くのだった。 今時の医療は、よっぽど危機迫る状況ではない限り患者に選択をさせるので、「まあ、大したことはないし、帰ってもいいですよ」と言われると期待していた私は、困ってしまった。このまま帰宅してもよさそうだが、また振り返しても家人に迷惑がかかる。しかし、入院とは大げさな気もするし。医者と看護師がじっと私を見下ろしている。私は入院することにした。 文明の利器に感動 そうと決まると、病室の話である。個室料金は4人部屋の4倍だという。それはそうだろうと、4人部屋を選んだ。夜中にすでに3人が入っている部屋に入れられ、私はとりあえずベッドに寝かされた。リンゲルで緩和したとはいえ、具合は良くなかったのだろう、すぐに眠りに落ちてしまった。 しかし、未明である。仕切りはあるものの、4人部屋の隣のベッドの病人のイビキで目が覚めた。中年男性だろう。地鳴りのような響き方から大柄と思われる。私はこの世のごう音と夢の世界の甘美な眠気に引き裂かれながらも、なんとか騒音から逃れたのだった。 看護師に検温に来たと呼びかけられて目が覚めた。気づくと胸とお腹には吸盤が貼られ、心拍数と心電図、酸素濃度を測るセントラルモニタなる携帯機器がつけられていた。これで私のバイタルは24時間監視されているのだ。 私は文明の利器に驚き感動した。こんなに安心なことがあるだろうか…。私は初めての入院に新鮮味を感じ、子供のように喜んでさえいた。しかし、入院生活は始まったばかりだったのである。ごきげんよう。 草々 (散歩好きの文明批評家)